MANHOLE 2019AW PREVIEW ” SADE “
MANHOLE 2019AW PREVIEW
– ALONE – / – bagjack –
「河上くんさ、僕の後輩が今日から展示会やっているから見てあげてくれない?」
MANHOLEでも取引のある、とあるデザイナーさんからそんな内容の電話をいただいたので、二つ返事で「ちょうど暇してたんですよー。」と答えてすぐにアポイント。
渋谷:桜ヶ丘のレトロマンションの一室。
ラーチ材で作られたエントランスを越えると、用意されていたのは4型2色展開の計8ピースのコレクション。
ASTOREという、渋谷に一時期存在したショップが今期のテーマ。
SADEデザイナーが好きなもの/通ってきたもの/目指すものを確かに汲み取れるラインナップ。
構築的なピークドラペルのシングルジャケット。
ジャケットと同素材、サイドシンチ付きのセミフレアパンツ。
ダーツ入り、ポイントの長いドレスシャツをベースに、インサイドアウト。
ボタンホールを叩いて潰して上から釦を付けるなど、こだわりを見せるボックス型のレギュラーカラーシャツ。
GILDANをインサイドアウトし、ウールと切り替えてデザインに落とし込んだユニークなカットソー。
MANHOLEでは、そのコレクションからシャツとパンツをセレクト。
“SADE” – PT01 [BEIGE] – ¥45,000+tax-
“SADE” – SH01 [WHITE] – ¥31,000+tax-
僕らの様な明確なコンセプトを定めていないお店にとって、シーズン始めに買い付けるボトムスは、そのシーズンのトップスの色や全体的なバランスを左右する大事な存在。
SADEの柔らかなグレージュのセミフレアスラックスを見た時から、気分が一気にベージュ系に振られてしまいました。
個人的には今期一番気になるパンツかもしれません。
シャツもこの流れで紹介したかったのですが、一番大きいサイズをオーダー(SADEのアイテムは00/0/1/2/3/4の全6サイズ展開、サンプルサイズは0)していたのでシャツの細かな紹介は実際にデリバリーされる9月以降に行わせてください。
「好きなものを頑張って形にする。」という、好感の持てるスタンスが素直に表れているブランド。
純粋にシンパシーを感じます。
SADEもMANHOLEも今期がデビューシーズン。
今後の展開が楽しみです。
※SADE 2019AW COLLECTIONの入荷は9月ごろを予定しています。
河上 尚哉