赤い服
FRANK LEDER – LODEN WOOL SIDE POCKET SHIRT –
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
中台と一緒に古着を見るようになってから、やたらと赤い洋服が目につくようになりました。
“赤い洋服”というのは敬遠されることが多く、新品のブランドを買い付ける際も「めちゃくちゃかっこいいんだけど赤だしなあ。」なんて二の足を踏むことが多い。
おそらく古着も一緒で、ディテールだったり生地だったり背景だったりノリだったりブランドだったりはめちゃくちゃいいんだけど、”赤”だから売れ残っていたり値段が安く設定されていたり。
本日紹介するのは、先日のFRANK LEDERの”LODEN WOOL SHIRT”と共生地のパンツ。
数シーズン前から定番化した、股上の深いアウトツータックのワイドテーパード。
「同生地で別カラーで展開されるブラウンやグレーのような色の方が受け入れられやすいんだろうなあ。」なんて考えもありつつ、どうしても売り場に並べたかった”赤”のみ、この形で仕入れました。
バーガンディなどのようなまだ取り入れやすい赤では無く、真紅の燃えるような赤。
そもそもFRANK LEDERの表現する赤は取り入れやすい物が多いです。
ヨーロッパの染料によるものなのか、用いる生地によるものなのか。。。
上手く説明が出来ず抽象的な表現で申し訳ないのですが、実際に着てみると「あれ?めちゃくちゃかっこいいかも。。。」と肌で感じられる良さがある。
今まで取り入れなかった色を取り入れてみる、というのは少しだけ勇気が必要な行為だけど、いつか「あれ?めちゃくちゃかっこいいかも。。。」と感じられるタイミングが来る。
そういう意味では、このFRANK LEDERのローデンウールの赤は、それを少しだけ早めてくれるきっかけになるようなアイテムだと感じます。
自分が無意識に諦めている物。
その枠を少し外すだけで新しい楽しさを感じることが出来るのも、洋服の良いところなのです。
河上 尚哉