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テクニック




こんにちは。
MANHOLEの河上です。

どんな業界にも「売るためのテクニック」というのがあるはず。
もれなく洋服屋さんにもそんな「売るためのテクニック」があったりするし、そのテクニックが独自のテンプレートになっているお店もあると思います。

もちろんお客さんへの気遣いがベースになるものが多いです。


先日ハチャメチャな買い物がしたくて色々なお店を回っていたところ、あるお店で僕に「この商品がどの時期に入ってきて、どれくらいの数量が入ってきて、どれくらいの数量が残っているのか。」を細かく教えてくれる店員さんがいました。

このまま話を聞いていたら納品書すら見せてくれるかもしれないし、このお店の動向も完全に掴めてしまうのでは無いか。。。という変な好奇心も芽生ましたが、相手も仕事だし、僕もそんな現実は知りたくないのでお店を後にしました。



” CORGI “
– SOFT / MERCERIZED COTTON SOCKS –




今シーズンもイギリスの老舗ニットメーカー:CORGIのソックスが入荷しました。
CLASS監修。4型/8色。
MANHOLEにはこのソックスしか置いておらず、そろそろ種類も減ってきていたのでヒヤヒヤしてました。
たくさん入れておきましたが、仮に無くなったら随時補充します。


誰がどんな洋服を買ってくれたかは、ある程度頭の中に自然に入っている僕と中台。
このソックスに関しては間が空いたけど5,6年見続けているからか、そろそろ誰がどんな色を買ってくれたのか、どんな色が存在していたのかわからなくなってきました。

自分でも何を買ったか覚えていないので、たまに同じ色/柄の物を複数持っていたりします。

気に入った色は履く頻度が高いし、穴が空いた際に手で直すのもある程度の気合が必要なので「まあいいか。」なんて納得してしまうから自分の場合はいいのですが。。。

流石に誰がどんな色を買ってくれたかは把握出来るようにしたいなあ。
頑張ります。



” CORGI “
– MERCERIZED COTTON SOCKS – ¥4,400+TAX-




一見2トーンですが、つま先も糸色が違います。
かわいい。

何故かオレンジが人気です。



” CORGI “
– MERCERIZED COTTON SOCKS – ¥4,400+TAX-



ボーダーが入るから同じ括りにしているのですが、色の切り替えのパターンが異なります。
奥のネイビーと手前から2番目のグレージュで一種類。
それ以外がもう一種類。

履いていると色の切り替えに気付きがあるかも。


” CORGI “
– SOFT COTTON SOCKS – ¥3,900+TAX-



マーセライズドコットンのタイプと異なり、発色がマットなソフトコットンシリーズ。

柄の入り方や糸色も多いのでパッと目を引いて楽しいです。



これは前のシーズン終わりに売り場からソックスが消えたので、急遽代理店さんの在庫を買い占めた残りの分。

値段は変わらずソフトコットンは¥3,900+TAX-。
マーセライズドコットンのタイプは¥4,400+TAX-。

洋服は気分の移り変わりがあるけど、コットンの靴下にシーズン性なんて無いので継続的に並べています。




これだけ色があると、お客さんのキャラクター次第で選ばれる色が違うので楽しいです。

「なんでもいいんじゃないですかね。」なんて、どの程度本気で言っているかわからない僕たちと、なんでも良いわけにはいかないお客さんの攻防戦。

と、冒頭のテクニックの話。
そんなある程度パターン化している流れに活路を見出す為(つまりレジを通す為)に僕らのテクニックがここで発揮…されません。

色々な職場で色々な人から「売るためのテクニック」を教えてもらいましたが、どうにも自分で露骨に実践する気にならない。
自分がお客さんの立場だった時に、それに気付いてしまうとげんなりすると思うから。






CORGIのソックスと同じように、お客さんが選びたいように選んでもらっているアフリカのビーズネックレス

ありがたいことに色々な方が思うように買って行ってくださいました。
「探していたんですよ〜。」という若い子や、「折角お店に来たので。」という遠方の方。
「ハワイに行くから。」という理由で買ってくれた麻生君
「(自分への)誕生日プレゼントに。」という理由で買ってくれた相川くん
そして、僕がトイレに行っている間に、いつの間にかレジに持って来ていた昔の先輩の鶴田さん




先日たまたま鶴田さんと飲みに行く機会があったのですが、こんな事を優しく言われました。

「河上さ。もちろんわかってるとは思うけど、俺らはあのネックレスの年代とか素材とかどうでもいいと思うからいいんだけど、もし本当に気になる人がいた時に答えられるように備えていた方がスマートだと思うんだよ。その時素直に答えるか答えないかは別として。」

う〜ん、確かに。ちょっと安直だったかも。


お店によって大事にしている事、お客さんが求める情報は違うけど。
僕らがMANHOLEでやりたい事は、売るためのテクニックや知識を披露する事ではなく、目の前のお客さんとお互いに楽しみながら話をする為の何かだったりします。

その気付きを増やす為に、僕らはもっと外に出るべきなのかもしれません。






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河上 尚哉