考えさせる人
Eye mask作りました。
ensou.で大切にしてるのは、
「そこが、いいんじゃない。」って事です。
役に立たない物ですが、少しでもよろこんでいただけたら幸いです。
ensou. ニシカワ
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
朝、お店のボロい郵便受けに入っていたのはensou.デザイナー:西川さんからの贈り物。
手書きのメッセージを添えて。
なんでアイマスクなんだろう。
なんでこの柄なんだろう。
なんでこのタイミングなんだろう。
「河上、えんそうってブランド知ってる?」
去年の9月頃、お店を空けて外出していた僕に、中台からこんな連絡が来た。
「ensou.だったら知ってるよ。なんで?」
「いや、さっきデザイナーさんが来て買い物して行ってくれたよ。宇宙のTシャツ。お店のバランスも気に入ってくれたみたい。」
「へ〜。そうなのか。ありがたいねえ。」
本当にお店を気に入ってくれてたみたいで、その後何度かメールのやりとり。
聞けばブランドのホールセールを先シーズンから行なっていたそうで、展示会にお邪魔することに。
お店を開けてから3シーズンくらいは新しくブランドを増やすつもりも無かったのですが。
僕が抱いていたensou.というブランドの立ち位置は、MANHOLEとはかけ離れた場所にありました。
直接話をして、どこを気に入ってくれたのかも聞いてみたかった。
そんなこんなで今シーズンから取り扱わせてもらうようになったブランド:ensou.
本当はMANHOLEならではの取り組みも視野に入れてくださったようなのですが、まずはインラインで展開するシャツ2型から始めることに。
スクエア&ラウンドの裾。
背面のインプリーツ。
洗いざらしのシャツ地に走る3本のステッチ。
2本が白、1本は黒。
トリプルステッチ(3本針)シャツという名前ですが、衿先や剣ボロなど鋭角な部分まで綺麗にステッチが入っています。
ステッチ一本ずつ入れてるんでしょうか。。。
吊るしで見るととてもシンプル。
スルーする方も多いかもしれません。
動いた際に交差するステッチ、生地に重なって見え隠れするステッチ。
このシャツの良さは、実際に着た時に表に出て来るのです。
ensou.デザイナー:西川さんは僕らにとって” 考えさせる人 “。
「どこを気に入ってくれたんだろう?」から始まって。
「このバランスのシャツを今自分たちがどう着たいんだろう。」を経由して。
「なんでアイマスクなんだろう。」というところが今。
色々と答えを考えてみた結果、全部まるっと「そういう気分だったのかもね〜。」で解決できてしまいそうな空気感も良い。
「そこが、いいんじゃない。」
そういった抽象的な部分を表現したい僕達にとって、ensou.はどんな形で表してくれるのでしょうか。
今後の動きが楽しみなブランドです。
河上 尚哉