107-0062
central aoyama #003
4-1-3 minami aoyama minato-ku,tokyo

W : manhole-store.com
M : info@manhole-store.com
T : +81 34283 8892

blog

冬の宿題




4月7日以降の営業について





FRANK LEDER[ A/W 2003/04 – Pay Attention – ]

ジャケットを開けるとそこに何かが潜んでいるような怪しい男。
顎髭をはやし、帽子を深くかぶっている。
コレクションは男の影のプリントや、内側には七つ道具のプリントなど、ひと癖ある人物が表現されている。
FRANK LEDERがベルリンに戻り発表した初のコレクション。





こんにちは。
MANHOLEの河上です。

商品紹介ばかりで苦しくなってきたので、今回はちょっと趣旨を変えて好きなこと書きます。

頂いた物の話。
そう、僕は贈り物に弱い。





「あ、河上さ。今日は渡したい物があるんだよ。」
と、先日いらした鶴田さんがバッグから取り出して渡してくれたのは、FRANK LEDERのアーカイブ2点。

そういえば先日飲みに連れて行ってくれた際に、「自分じゃもう着ないからあげる。」とおっしゃっていたような。。。酩酊時の朧げな記憶。





15年以上前のFRANK LEDERのアーカイブ。
ずっと「かっこいいなあ。」と、思っていたセットアップの組下のパンツ。

実物を見たことが無かったし、ルックは白黒だし。
プリズナーパンツのオマージュなのかなあ、なんて思っていたので、コットンのカーキ系のベージュにブラックのボーダーだと勝手に想像してました。

実物はグレーのサキソニーにブラックのボーダープリント。
上の方のプリントが何故だかまだらなのは何か意味があるのでしょうか。。。
ウェスマンがごっそり削り取られた仕様。
ベルトループは泳がせている。

難解なパンツ。
なんでここに行き着いたんでしょうか。
FRANK LEDERの頭の中は一体どうなっているんだろう。




頂いた時は中台も隣にいたし、偶然バイトのゆうとくんもいたタイミングだったので、平静を装いました。多分僕がめちゃくちゃに喜んでいた事はバレていないはずです。

後日、彼らがいないタイミングで穿いてみました。

かっこいい・・・!

FRANK LEDERのトラウザーは前身頃の生地分量が少なく、後ろ身頃の分量で腰回りからワタリにかけて包み込んでいるようなイメージ。
その為、ワタリに合わせるとウェストが大きく、ウェストに合わせるとワタリが詰まってヒップが持ち上がるコンパクトな作りがほとんどだと思ってました。
そこがいいんですが。

このパンツはそんなことないなあ。
ウェスマンが削り取られているせいで股上は浅いけど、それ以外は普通のバランス。

手元のストックが無くなったのか、最近は使っていないOPTIのジップ。
ビンテージの釦、ディアスキン。




数年前、行ったこともないドイツのことばかり考えていた時期に受け取っていたら、かなりコテコテな格好に仕上がっていたのだろうなあ。

普通のグレーのスラックスだと思って穿くくらいがちょうど良さそうですね。

偶然、MANHOLEでこの秋冬に用意した洋服は春夏に引き続きグレー/グレージュ/ベージュが多いので、仕入れた洋服と合わせるのが今から楽しみです。

今年の秋冬、僕はどんな気分なんでしょうか。

そういえば僕らの気分も変われば、当たり前にデザイナーさんの気分も変わるんですよね。
好きだから過去を追ってしまうけど、FRANK LEDERが今作っている洋服も大切にしていきたいなあ、なんて改めて考えさせられるパンツ。



ちなみにもう一つは着丈55cm、身幅53cm、Vの深さは20cmのこれまた難解なバランスのVネックのウールジャージーニット。



さっき試しに着てみたんですが、ちょっと考える時間が必要でした。
とてもじゃないけどお見せできないくらい。

着丈の短さ/タイトなバランスは別にどうとも思わないんだけど。
Vの深さ20cmと、このプリントは鬼門。しかも赤。加えてマスクが縫い付けられていますよ。。。(ここでもアイマスク!)

嫌いじゃないだけに、尚更ちゃんと着てみたい。

ちょうどゆったりとしたバランスに甘えて楽な格好ばかりしている自分に対して、気分が変わるきっかけが欲しいなあ、なんて思っていました。
長い目で色々と考えてみます。いつか何か閃くかもしれません。




その前に痩せないとなあ。
夜食に焼きそば食べてる場合じゃないですねえ。








MANHOLE official instagram

MANHOLE official twitter



河上 尚哉