FRANK LEDERのジャケット #1
と、いう訳でFRANK LEDER。
今期オーダーしたジャケットは2型。
ノッチドラペル/シングルの2つ釦。
セミフラントのフラップポケット、センターベント。
ジャリっとした質感のコットンのバスケットウィーブ。
ブルーがかったグレー。ブラウンのビンテージ釦。
FRANK LEDERの作るジャケットの中では、着丈が短く身幅のゆったりとしたモデル。
袖つけを前に振っているので最初は窮屈に感じるかもしれませんが、これはFRANK LEDERのジャケットの特徴の一つ。
肩周りの動きがスムーズに、背中が大きく見えます。
最近は日本人の体型に少しずつ合わせて来ているのか。
それとも僕らのサイズ感の定義が変わったのかはわかりませんが、若干ジャケットのサイズ感がコンパクトになったような気がします。
袖の長さは健在。
ドイツ人、大きいですもんね〜。
諦めきれない方はお直しも出来ます。
ですが、袖口に指先が隠れてしまう方以外は一度この袖の長さと向き合ってみても良いんじゃないかなあ、なんて思ったりします。
着こむ内に脇下や肘の部分に生地が寄ってくるせいか、袖の長いバランスに慣れてくるのか。
次第に気にならなくなります。
色々と試行錯誤して遠回りした後、自分は自分以外の何者にもなれない、という気付きの先にある面白さを感じる洋服。
このジャケットを「かっこいいな。」と思って手にとった方には「着たいように着ちゃいましょう。」と伝えたいな、と思いながらオーダーしました。
FRANK LEDERらしい生地のチョイスだけど、そんなに重々しくもない。
春夏に着るジャケットとして軽快な色味だけど、そんなに爽やかすぎもしない。
真面目に着るバランスか、というとそうでもない。
かといって崩してなんとでも合わせられるバランスか、という訳では絶対にない。
色々と遊びながら、自分に似合うバランスを探していけるような洋服。
まずは自分がかっこいいなあ、と思うように楽しんでみてはいかがでしょうか。
イギリスの格式高さも、イタリアの軽快さも、ラテンの華やかさも、アメリカの豪快さもない。
ドイツ人の庶民的な土臭さの残るジャケット。
だからこそ、僕は親しみやすさを感じてしまうのかもしれません。
同素材で組下のイージーパンツも用意しています。
このパンツの紹介は後日改めて。
4月7日以降の営業について
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河上 尚哉