らしい / らしくない #2

こんにちは。
MANHOLEの河上です。
昨日紹介した、らしくない洋服。
この洋服を仕入れた一番の理由は、自分が無意識に避けていた柄だから。
「僕は、僕が既に好きな洋服しか着てこなかったんだなあ。」なんて反省する事がこの一年間で増えて来ました。
そういう意味でも良いタイミングだったと思います。

「なんでもカッコよく着られるようになるのが一番かっこいいよなあ。」なんて話を二人で暇な時に良くしています。
この「なんでも」というのは、もちろんなんでも良いわけでは無いんですが。。。
自分が「良いなあ。」って思う物であれば何を着てもいい状態まで持っていくことが出来れば、もっと色々な事を楽しめるはず。



80年代のTimney & Fowlerのデッドストック生地を使用したプルオーバーシャツ。
ミリタリーのスリーピングシャツをモチーフにして作られた一枚。
前後で生地が切り替えてあり、後ろ身頃は同じくTimney & Fowlerのボーダー生地を。
肩の釦には50年代のフレンチのガラスボタンを用いています。
ハイネック / 柄のバランス / 半袖のプルオーバー / 雰囲気のある付属。
いずれもvaseの平井さん「らしい」洋服。



「このバランスの洋服を、僕が少しでも僕らしく着るとしたらどうするんだろうなあ。。。」
なんて考えた結果、最近ハマっているタンクトップをインナーにして、釦も留めずに着てみたら割としっくり来ました。
ジャケットのインナーに用いても良い感じです。
ポストモダンに対しても明るくないし、Timney & Fowlerに対する知識もそんなに無い。
そんな僕が、今まで通ってこなかった場所に寄り道するきっかけを作ってくれそうな気がしています。

” Timney & Fowler “
– ANGEL – [ Vintage fabric S/S Shirt ] ¥36,000+TAX-
洋服は、ただ単純に「着るだけ」で自分が知らない分野に興味を持つ道筋を作ってくれます。
こだわりを持つのは大切な事ですが、最近はそれが足枷になる場合が多い事に気付きました。
” こだわり / スタイル / 〜系 “
聞こえは良いですが、本当に大事な部分はそこじゃ無いのかも。
もしかするとこだわりを持っていいのは「自分らしさ」を気にせずに「自分らしくない物」まで全て着てみた人だけなのかもしれないなあ、なんて。
僕らはまだまだ知らない、わからない事が多い。
そういう部分をポジティブに楽しんで行きたいですね〜。

vaseの平井さんは、独立するかしないかウダウダと悩んでいた当時の僕の話をず〜っと聞いてくれた大人の一人。多分相当ウザかったと思います。
自分が興味の無い事に興味を持たせてくれる人って意外と出会えなかったりするので、そういう意味でも僕はこの洋服をお店に並べる事が出来て良かったなあ、と思っています。
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河上 尚哉
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