三足のソックス
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
昨日から「ブス界へようこそ」という漫画をパラパラしてます。
絵の勢いで巻末まで持っていけるので、文字もあまり読んでないし絵もあまり見てません。
設定もまだ頭に入ってないんですが、薄いところをサッと掬うとおそらくネガティブをポジティブに変えるような内容のはず。
ずいぶん前にオススメされた映画:Calamari Unionをようやく観た直後、「今はあまり考えゴトをしたくないなあ。」なんて気持ちで読んだせいか、今のところそんなに深いところまで入れてないんだけど、今日寝る前にもう一度最初から読んでみようと思います。そして、Calamari Unionは、また1ヶ月後とかにもう一度見てみようと思います。
「天才バカボン」もそうだし、「ゴジラ」もそうなんですが、軽い気持ちで始めても、その時の精神状況と心の余裕次第では自分が想像しない程深く入り込めちゃうものってたくさんあるんですね。
そう考えると、世の中に出ているものの大半は楽しめそうな気がするし、世の中に出ていないものの中にも楽しいものがたくさん潜んでいるのかもしれない、なんて考え出すと、自分は本当に何も知らないんだなあ、なんて改めて思ったりするのです。
昨日、靴下を3足買い足しました。
International Gallery Beamsオリジナルのカラーソックス。1足:1980円。
常に暇な僕。
その時間を有意義に過ごす為のヒントをくれる鶴田さんが銀座に異動してしまったので、「異動一発目に大きい買い物をしてびっくりしてもらおう。」なんて邪な気持ちを胸にお店に遊びに行こうとしていたのが4月。お店が閉まっている。
・・・状況が少しだけ落ち着いた6月には「異動一発目に大きい買い物をしてびっくりしてもらおう。」なんて気持ちの大半はすっかり薄れてしまっていたので、お店に遊びに行くもこっちがふわふわとした気持ちだったせいか、いつも通り暇な僕の時間を有意義に過ごす為のヒントをくれる鶴田さん。
だらだらとした僕に付き合ってくれた終盤のタイミングで「あ、河上、ソックス買ってってよ。」と、ソックスを勧めてくれた。
その場にあったのは全12色。色数が多い。
ここでようやく「異動一発目に大きい買い物をしてびっくりしてもらおう。」という気持ちが自分の心に蘇ってきた。
でも、勧められたのはソックス。単価で勝負ができないからこそ、スピーディに選び、数で攻めるしかない。
「1足だと謙虚すぎる。2足だと中途半端。3足が割と落ち着く数字だけど、12足から3足へ瞬時に選び出す判断能力は自分には無い。3足以上買うのであれば全部買った方がいい、だけどそれだとあまりに考えが足りなすぎる。」なんて自分でもよくわからない自分との戦いを心の中で2秒で済ませ、僕は黒と白以外の10足を手にとってレジに向かうことにした。
会計を終えた僕に、鶴田さんは「黒と白を抜かすところはさすがですね。」と言ってくれた。
何がさすがなのかはわからないけど、なんか嬉しくなったので自分のお店でも使おうと思ったフレーズである。
丁寧に包もうとしてくれた鶴田さんに「あ、そのままで良いですよ。」と伝えて10足の靴下を無造作に持っていた紙袋に突っ込む僕。 これは僕の好きなデザイナーさんがMANHOLEで買い物をしてくれた際にそのようにしている所作を見て「おお、最高にクールだな。。。」と思ったので他のお店で買い物をする際にやることにしている。
このBlogをはじめの頃から読んでくれている方はもう薄々感づいているかもしれない。
そう、僕は頭が悪い。
結果的に10足のソックスを手にして銀座から帰ってきた僕。
翌日お店でじっくりと買った靴下を見直してみた。
PEACOCK BLUE・・・履いたことがある。
VIOLET・・・履いたことがある。
SALVIA・・・履いたことがある。
GREEN PEA・・・履いたことがない。
LIME・・・履いたことがない。
BRILLIANT YELLOW・・・履いたことがない。
BRICK・・・履いたことがある。
CINNAMON・・・履いたことがある。
LIGHT CHARCOAL・・・履いたことがない。
EGG SHELL・・・履いたことがない。
厳密に言うと履いたことがある色も、微妙に履いたことがない色なんだけど。
履いたことがある色の中の3色:SALVIA/PEACOCK BLUE/CINNAMONは中台にあげた。
「おお、良い色だね〜。」なんて適当なコメントを残して受け取った中台。
良く履いているのを見かけるくらいには気に入ってるらしい。
洗濯を繰り返しても白く掠れず発色が保たれている。気分が良い。
僕は中でもEGG SHELL(ヌーディなベージュ)/LIGHT CHARCOAL(ドレスっぽくないグレー)/BRILLIANT YELLOW(蛍光色)の3色が気に入っている。
EGG SHELLは気に入っているんだけど、色味のせいか無造作に引き出しに突っ込むと所在がわからなくなる。
LIGHT CHARCOALも気に入っているんだけど、色味のせいか無造作に引き出しに突っ込むと所在がわからなくなる。
BRILLIANT YELLOWはCLASSのナイロンリブパンツとの相性が良い気がして良く履いてる。
今気に入っている色は3色。
10足買っても良く履くのは3足。
ただ、これは10足買って履いてみないと絞れなかった気がする。
あまり頭を使わない買い物は、こういう楽しさも感じさせてくれる。
そうそう、ソックスといえば。
F.LLI Giacomettiの代理店:WHEELIEの秋山さんがこの前お店にふらっと寄ってくれた際にこのオレンジの3トーンカラーのCORGIと、グリーンの3トーンカラーのCORGIをテレコ(片足ずつ)で履いていた。
「カラーソックス、楽しいよね〜。」と言いながら、テレコ履きもオススメしてくれた。
片付けが雑で、部屋の片隅には必ずCORGIのソックスが片足だけ丸まっている僕にとってとても良い方法だと思ったけど、僕はまず片付けが上手にならないとそういう履き方はしちゃいけない気がする。
そうそう、CORGIといえば。
先シーズンから定期的に買い足すようにしているので、未だ色欠けが出てません。
ソフトコットンのタイプが3色。
マーセライズドコットンのタイプが8色。
全11色。
この靴下もいざ選ぼうとすると迷ってしまいますが、そういう方の為に「中台が勝手に買う色を決めてくれる。」というサービス(?)を始めました。
「CORGI欲しいんですけど…」と、声をかけてもらえたらオッケーです。
在庫数を事前に中台に伝えた上で、お客さんから好みも聞かずにスタートします。
僕らの横暴を許してくださる優しい方は是非一度挑戦してみてください。
そういえば、秋冬用にCORGIのソックスを企画してみよう、と考えていた事を今思い出しました。頑張ります。
様々なタイミングでネガティブな情報が目にも耳にも入る状況が続いてしまっていますが、ソックス1足手に取るだけでも楽しい気持ちになれるくらいの精神的余裕は常に持っていたい。
なんでもオンラインストアで買えますが、やはりソックス1足でも実店舗で買い物をした方が楽しいんだよなあ。なんて、時代と社会に取り残されそうな事を考えてしまうのは、今日が憂鬱で湿気くさい雨の日だからなのでしょうか。
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