食わず嫌い良くない
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
元同僚の大谷くんは食べ物の好き嫌いが本当に多く、彼が食べることの出来る食べ物/彼の食べることの出来ない食べ物の分類が難しい。
例えば「ピーマンが嫌いな人はこれも嫌い」みたいな簡単な分類が出来るような気がしていたのですが、彼の場合はそれが全く当てはまらない。
それで元々の好き嫌いの種類が少ないのであれば一緒にご飯を食べに行ってもあまり苦ではないのですが、彼は好き嫌いの種類も多い。
以前、大谷くんとラーメンを食べに行ったことがあるのですが、僕が食べ終わった頃に大谷くんの丼を覗いてみたら「スープは全然残っていないけど、何故か麺は全て残っている」という謎の光景を目の当たりにしました。衝撃的。
「何をどうやったらそんなことが起きるの?」と聞いてみたら「麺でお腹をいっぱいにするのは納得がいかないんだよね〜。スープは好き。麺食べる?」という答えが返ってきました。
彼は丼に入っているラーメンのスープを使って、一緒に頼んでいた白米を食べていたようです。
いくら大食いの僕でも、スープを完全に吸いきった山盛りの伸びた麺を食べる気にはならなかったのでお店の人に「こいつをラーメン屋に連れてきてごめんなさい。」と謝り、お店を後にしました。
「麺でお腹をいっぱいにするのは納得がいかないんだよね〜。」という大谷くんの気持ちに全然納得がいかなかったので「パスタは?うどんは?そばは?」という質問をしたところ「パスタもやだ。うどんもやだ。そばは二日酔いの時に食べる。好きな麺類はカップヌードルとペヤング。」と言っていました。う〜ん。。。別にいいんだけどなんかムカつくなあ。
彼の好き嫌いネタには本当に謎が多く、詳しく聞けば聞くほど「大谷くんの好き嫌い」という迷宮に迷い込みます。
そのうち「なんでこいつの好き嫌いの話でこんなに時間を使わなきゃいけないんだろうか。」と、ふと我に返る。
ですが「大谷くんの好き嫌いの話」には良いところもあって、「大谷くんの好き嫌いの話」をしていると謎が多すぎて一緒にその場にいる人も「大谷くんの好き嫌いの迷宮」に誘いこむことが出来ます。
終電を逃しどうにもこうにも話が進まない2時/3時頃から「大谷くんの好き嫌いの話」を始めると、気付いたら電車が動いているのです。面白くはないけど、結構便利なジャンルの無駄話です。
ちなみに僕が嫌いな食べ物は冬瓜とミルクティーとドンタコス。
それ以外は大体美味しく食べることが出来ます。
今日紹介するのはF.LLI Giacomettiのエプロンフロントダービー。
程よい捨て寸/甲が高く小ぶりな踵が特徴的なシューズ木型:GIORDANO。
甲革はMARO KID。
底付けはハンドソーンウェルテッド。アウトソールにVibram社製のシャークソールを接着。
サイズは40のみ。
ピエトロストラーダとは、鉱石の道と言う意味。
Giacometti兄弟の父であり先代の社長のブランド名がPIETROSTRADAでした。
「鉱石の道を舗装路と準えて、舗装路を歩き易く」と、シャークソールを用いたモデルをPIETOROSTRADAラインとしています。
甲革に使用しているのはゴートレザー。
柔らかくしなやか/水に強く頑丈な革なので、僕はブーツをオーダーする時に良く使います。
以前仕入れていたMONKEY BOOTSと同じ革。
先日紹介した編み上げのブーツ同様、アメリカ顔をしたイタリア靴。
この靴の顔は、底に使われているシャークソール。
大きいハトメ、太いシューレースでボリューミーなシャークソールとのバランスを取っています。
中台が「お、ジャストサイズだ。」と言っていました。
普段40H〜41Hを彷徨っている僕。
この靴は40のみ。
「さすがに痛そうだなあ。」と思いながら足入れしてみたら、意外とそこまでキツくありませんでした。捨て寸もちゃんと残っている。靴は履かないとわかりませんね〜。
高さのあるボリューミーな靴。
僕らはストレートのパンツに合わせたい。
シャークソールの優れた防滑性 / 革靴を履いていることを感じさせないクッション性。
わざわざ” PIETROSTRADA “と、名前をつけてライン分けをしている意味もわかった気がします。
「シャークソールの靴」に対して、謎の食わず嫌いがあった僕ですが、こうして売り場に並べてみるとそんなに嫌な感じはしない。
履いてみると好きになりました。
大谷くんの好き嫌いほどじゃないけど、僕もまだまだ好き嫌い/食わず嫌いが多いことを実感しますね。
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