当たり前の靴

と、いうわけで先日、MANHOLEでオーダーしていたRios of Mercedesが届いた。
2020年4月頃の陰鬱とした空気の中、僕らが無性に欲しくなったものは何故だかRios of Mercedesだったのである。
「松島さん、リオス作りたいんです。ご協力いただけますか?」
と、松島さんに連絡した。
すぐに「代理店の方にメールしておきました。一緒に行きましょう。会社概要だけ作っておいてください。」
という返信と共に大量のRios of Mercedesの参考画像を送ってくれた。



Rios of Mercedesは自由度が高い。
こういう自由度の高いオーダーは、よっぽど自分の中で完璧なイメージを絞り込んで無い限り、うだうだと悩んで何も決まらない事が多い。
結果的に、何も考えずに先方に伺うことにした。
「河上さん達のお店らしく、何も無いくらいがちょうどいいかもしれません。」
という松島さんからのアドバイスをベースに、その場で話を聞きながら決めていく。
言葉通りほぼ何も無いウェスタンブーツが出来上がる。が、何も無いのも味気が無い。
トップステッチだけ賭けに出てみることにした。
「Charlie Paul & Chain 」というステッチパターンのボトム部分のみを採用。
代理店さんからは「ステッチに関しては100%要望にお応え出来るか、わかりません。」というメールを2,3回頂いていた。
別に「僕らのふわふわとした要望がそのまま通らなくても、どうせかっこいいんだろうなあ。」という妙な安心感があったのであまり気にしていなかった。



「どうせかっこいいんだろうなあ。」という期待を軽く超えてくる仕上がりで、とても嬉しい。
Rios of Mercedesの作るウェスタンブーツは、当たり前のように美しく、当たり前のようにかっこいい。


「当たり前のように美しく、当たり前のようにかっこいい靴」を、当たり前のように履く為のきっかけを、僕らは作りたい。
中には二の足を踏む人や、魅力を感じない人もいるだろう。
でも、それは現時点での当たり前でしかないはずだ。
履けばわかる。
履かなければ一生わからないのがRios of Mercedesである。

” Rios of Mercedes “
– Mod.Manhole –
Size: 8D / 8.5D / 9D / 10D
Price : ask
僕らはこのRios of Mercedesを通して、この靴の良さ以外に伝えたいことが一つだけある。
「自分にとっての当たり前は、他人に押し付けられるものでも与えてもらうものでもなく、自分が自ら作り出すもの」だということだ。
※Rios of Mercedes – Mod.Manhole -は、1月4日(月)から販売を開始します。
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河上 尚哉
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