商品化されなかったポンチョ
こんにちは。
MANHOLEの中台です。
機能美や無駄のないデザイン。
シンプルさ、無駄を削ぎ落としたソリッドなものが洋服に求められるようになって暫く経つ。
確かに、無駄な装飾や意味のないディテールを削いで出来上がったであろう製品には洗練された印象を受ける。
それに、何の役にも立たない不便なものよりは機能的で利便性の高いものの方が当たり前に良いのはわかる。
でもそれだけでは楽しさは成立しない。
正しいことが正しいとは限らない、それが許されるのがファッションの素晴らしいところだと思う。
気が利いていない、何かが足りない。
そんなマイナスを自分のアイデアや他の何かで補うことが僕は楽しい。
コーディネートの足し算引き算とか言ってる人をたまに見かけるけど、足し算引き算が必要なのは見た目だけではない。
今回紹介するのは、NICHOLAS DALEYのワックスドコットンのポンチョ。
実は様々な理由(主にオーダーが集まらなかった)から、商品化されなかった一着。
各ディテールや生地の説明等は必要ない気がする。
着やすくもないし利便性も無い。
きっと理屈で買うような洋服ではない。
バランスなんてどうでもよくなるような、強すぎるくらいのパワーを感じるポンチョ。
こんな洋服が、当たり前に商品として成り立つようになれば良いなあと思う。
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中台 竜郎
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