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” cantate for MANHOLE ” – Washable Silk Shirt –




” モノクローム “

” ULTERIOR for MANHOLE “

” cantate for MANHOLE “





去年の夏は珍しくシャツを着ていた。
トロピカルウールのスラックスに適当なタンクトップ、ネック寸の大きいうっすい刷毛目のドレスシャツの釦を一つかける。
陽の光はどうしようもなく暑いけど、「汗をかくのも悪くないかもなあ。」という気にさせてくれるのは、風が吹くとサラサラとなびくシャツの裾が涼しげに見えたせいかもしれない。



” cantate for MANHOLE “
– Washable Silk Shirt –




と、いうわけでcantateにシャツを作ってもらった。
「うっす〜い刷毛目でシャツ作りたいです!細かい部分はお任せ、バランスはこんな感じで〜!」
と伝えたところ、露骨に嫌な顔をされた。あれ、デジャブ。。。

松島さんが嫌な顔をする理由も頷ける。
僕が持っていったシャツは、確かに誰がどう見てもめちゃくちゃなバランスである。
一見するとダメなシャツだけど、着ると何故だかハマりは良いことを着て見せて伝える。

「物だけ見ると気持ち悪いシャツだけど、、、着ると確かにかっこいいですね。」と言われた。
よし、掴みは悪くない。松島さんは僕らのよき理解者でもある。






「ちょうど使ってみたい生地があるんですよ。値段はそれなりですが。」と、コットンシルクのシャツ地を見せてくれた。

色も風合いも最高。
春/夏/秋/冬、いずれの季節の良いところも一緒に感じられそうな生地である。
日差しで白シャツに照らされる、あまり爽やかじゃない僕の顔。
という光景に少しだけ恥ずかしさを感じていたので、このオフホワイトの色味は心地が良い。


変なバランス、体と心の収まりがよい生地、cantateの襟型を添えて今回のシャツは完成した。
あ、混率は半分くらいシルクだけど、洗えます。






ほぼボックスに近い裾のラウンド、背ダーツが入っているのに全く絞りが機能していない変なシャツ。

MANHOLEのような、古着も並ぶ洋服屋が提案するシャツ。
自分がかっこいいと思うように着てほしい。

襟腰高め、男前なcantateの襟型。
フラシ芯の柔らかな表情と着心地を、洗って着るたびに感じることが出来る。
洗いざらしでももちろん着れる。
たまにアイロンをかけて着てみると、このシャツの違う顔を見ることが出来るかもしれない。


「僕のセオリーの範囲外の寸法なので、作っていて気持ち悪かったです。」と言いながらサンプルを納品してくれた松島さんの目の前で早速着てみる。
「でも、着ると本当にかっこいいんだよなあ。人が着ると活きる、不思議なシャツですね。」と言いながら彼は帰っていった。






黒 / 白 / グレーのモノクロ写真。
それが本当はどんな色なのかは、受け取る人次第で変わる。

作りがどう、形がどう、色がどうは、実際に触れ、見て、着てみないとわからない。
僕らは「生地 / 作りに拘っている(らしい)洋服」が目の前で「その人にとってかっこいい洋服」に変わる瞬間が見たい。



” cantate for MANHOLE “
– Washable Silk Shirt – ¥48,000+TAX-




※cantate for MANHOLE – Washable Silk Shirt -は、2月19日(金)に発売致します。


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河上 尚哉

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