” 今しか出来ない “
「河上くん、ショーツ穿かないもんねえ。」
これは2021SSシーズンの買い付け中、とあるブランドのデザイナーさんから言われた言葉だ。
そういえばここしばらく、どうしても穿かなければならない時以外は積極的に穿いた記憶が無い。
その言葉を耳にした瞬間、なんだか「ショーツを穿かない。」という自分の選択が無性に勿体無く感じてしまった。
そういえばタンクトップにハマったのも、「河上くん、タンクトップ着ないもんねえ。」という、とあるブランドのデザイナーさんから言われた言葉がきっかけだった気がする。
単純だなあ。
と、いうわけで今シーズンはショーツ(短パン)を積極的にオーダーすることに決めた。
はずだったんだけど、途中で完全に忘れて結局仕入れたのは2型だけ。
一体僕はなんなんですかね。
今日紹介するのはm’s braqueのショーツ。
股上の深いツーインプリーツ。裾幅34cmのワイドシルエット。
フロント釦が6個も付属するほどの股上の深さ。
型自体は定番的にリリースされるモデル。
今回は使われている生地に惹かれてオーダーしました。
m’s braque企画。
(行ったことの無い)南仏のリゾートを連想させる上品な光沢を持つシルク/リネンのグレンチェック。
本当はこの生地でシャツジャケットも作りたかったんですが、残念ながら生地が足りずに断念。かっこよかっただろうなあ。
さて「子供臭い/おじさんぽい/すね毛気になる」というネガティブなイメージがつきやすいショーツ。
僕もその点を気にしていました。
「子供臭い/おじさんぽい」という課題は合わせ方と気の持ちようでどうにでもなる気がします。
「すね毛気になる」は一体どうすればいいんですかね。
僕は中台に先日「河上がショーツ穿いてるの見るの久しぶりだけど、お前って実はO脚なんだな。。。」と言われました。
O脚を改善すれば身長がまだまだ伸びると、前向きに捉えたいと思います。
僕らは長袖にショーツを合わせるのが好きです。
半袖を合わせる場合は少しバランスを考えますが、きっと本格的に暑くなったり一度短パンを穿いてる自分に慣れてしまえばそういうバランスすらもどうでもよくなるんだろうなあ。
日本の気候において、そろそろ出番を終えようとしているジャケット/ブルゾン/スウェット/コットンニットなど。
ショーツを合わせることで「今しか出来ない」組み合わせを楽しめるはず。
春夏シーズンはどうしても暑くなった時期のことを考えがちですが、そんなに先のことばかり考えてもしょうがありません。
せめて洋服くらいは。
「今しか出来ない」という衝動的な思いつきを元に日々を積み重ねるのも、そんなに悪くない気がします。
河上 尚哉
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