天才はなぜインドへ

こんにちは。
MANHOLEの中台です。
インドの伝統的な手仕事による特徴的な生地や刺繍によるものかなんなのかは定かではないが、明らかに何かを発しているPERIOD FEATURESのシルクシャツ。
お店のどこに並んでいても目に留まる。
ボックスカット、サイドスリットのレギュラーカラーシャツ。
どうやって着たらいいのか、僕らは未だに分からない。
だけど、多分ただ単純に着るだけなんだとも思う。



たまにお店にも顔を出してくれるデザイナーの津村さん。
なんだか興味深い人なので僕らは津村さんに色々質問をする。
その度に天才的なエピソードが返ってくる。
天才はなぜかインドに行く。
絶頂期のビートルズやドノヴァンも当時インドへ。
行き着く先は東洋思想なのか。
ジョージ・ハリスンの師、シタールのレジェンド奏者:ラヴィ・シャンカルはジョン・コルトレーンやフィリップ・グラスにも大きな影響を与えた。
インドの音楽理論は精神性も重要視されている。
彼らはきっと技術を学びに行ったわけではなく、文化や思想、体験を求めていたのだろう。
ビートルズは毎日数時間の瞑想をしていたらしい。
その結果、音楽性には分かりやすく変化が出ている。
津村さんがどういう経緯でインドに行ったのか気になるところ。
建築を見に行く以外のきっかけが、もしかしたらあるのかもしれない。
(そういえば、洋服やブランドに関する質問は全然してない。)



さて、インドの手刺繍はものすごく時間と手間がかかる。
まさに非合理的(雇用を生み出す意味では合理的、だけど生産された物は何故か使われずに倉庫に積み上げられていくものもあるそう)だけど、僕らが心から美しい/楽しいと思うものは何故だか無駄が生み出すものだ。
PERIOD FEATURESのシャツの魅力は刺繍の凄さや生地の迫力だけではない。
「好きだから、良いと思うから。」を追求する信念と、「好きだから、良いと思うから」を形にする津村さんの意思を、僕らはこのシャツから受け取ることが出来る。
このシャツは人の念が込められたシャツ。
そういった背景を知っていようが知っていまいが、見るだけ触るだけ着るだけでそれを感じる。
「シャツ」にしてはかなり高価。
「シルク」で「手刺繍」だから、もちろん気軽に洗濯なんて出来ない。
着回しがどうこうなんてレベルではない、今の僕らではただ着ることしか出来ない洋服だとも思う。

” PERIOD FEATURES “
– Hand-Embroidered Silk Shirt –
¥140,800-(tax included)
だからこそ、河上はこのシャツをお店で紹介したいと思ったんだろう。
天才がインドへ行くように、津村さんがシャツを作るように。
僕らは「良い」と思う物を売り場にならべる義務がある。
頭で理解出来ない/心打つものは洋服以外にいくらでもあるけど。
中でも洋服の良いところは「ただ着るだけ」で、その文化や思想/精神性の一端に触れることが出来る部分にある。
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中台 竜郎
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