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機能性があろうとなかろうと



しばらくACRONYM®︎を着ていて、僕が思ったのは「道具としてのACRONYM®︎は自分の生活に全く必要のない物だけど、洋服としてのACRONYM®︎は結構面白い。」ということ。



MANHOLEのスタッフほぼ全員(僕、中台、悠人)が持っているACRONYM®︎のJ1L-GT
MANHOLE黎明期、勢いに任せて数を積んだら全然売れなかった、ので入荷から2年くらい経ってから購入。
各々が各々、好きなように着ているけど、全員がこの洋服の持つ機能を使いこなしていない。

ヘムエクスパンジョンジップ、使わない。
エスケープジップ、使わない。
ジャケットスリング、使わない。
フォースロック、使わない。
ストームフード、使わない。
左裾に付属する、止水ジップを開閉することにより身幅の調節が可能なディテール、使わない。
右裾に付属するコートを脱ぐことなく、背負っているショルダーバッグをコート内部に収納することが可能なディテール、使わない。

フロントのボックスポケット。
両胸/両脇に付属するジップポケットが4つ。
両手首に付属するグラビティポケット。
そして、左腕部のフード内部にジップポケットが1つ。
こんな記憶力テストみたいな数多くのポケット、使わない。

そう、ACRONYM®︎についているほぼ全ての機能を、僕らは使わない。
ただ「デザインとしてのかっこよさ」は感じる事が出来る。
これが、ACRONYM®︎がアウトドアブランドではなくファッションブランドたる、所以なのではないだろうか。



と、いうわけで。
僕らはACRONYM®︎の持つ機能としての部分を全く意識せずに着るようにしている。

「機能がついている」ということは「デザインがされている」ということだ。

このデザインはACRONYM®︎でなくては出来ないこと。
機能性に頼らなくとも僕らが着るシェルアウターがACRONYM®︎でなければならない理由は、ちゃんとこの洋服に詰まっている。


襟下がりのついたコートの首元を埋める、ハイネックのディテールとフード。


めちゃくちゃローテクな生地と、めちゃくちゃハイテクな生地のコントラスト。
かっこいい。


使い物にならないコートのポケットを、補完してくれるACRONYM®︎のポケット。




そう、機能に頼らずとも洋服は着る事が出来る。
単体だと不便な洋服も、組み合わせることによってちゃんと「着る人にとって便利な物」に変わる。

洋服を着る上で一番重要なのは利便性の高さよりも、着ていて気分が良いかどうかである。
僕らはACRONYM®︎をACRONYM®︎として着るよりも、ACRONYM®︎をただの洋服として着た方が、気分が良い。

着ないACRONYM®︎よりも、着るACRONYM®︎。
少なくとも、着ないよりかは着た方が(いくら使わないといえど)洋服に備え付けられた利便性も時折顔を出すのではないでしょうか。




さて、そんなACRONYM®︎。
今シーズンよりサイズ感を一新。
簡単に言うと、大きくなりました。
シェルは2L GORE-TEX PACLITE PLUS。
ディテールは先に紹介したJ1L-GTとほぼ変わらない。

サイズ感が大きくなった分、ACRONYM®︎以外の物とも合わせやすくなった気がします。
つまり、洋服としての自由度が上がりました。



例えば。
昼間、日光が暖かな時は中に着て。
雨降りの時や寒くなった時、風止めや雨避けとして。
いかがでしょうか。


” ACRONYM®︎ “
– J1W-GTPL –
¥308,000-(tax included)



ブランドがどんなに世界観を築き上げようが。
僕らがどんなに適当な着方を伝えようが。

買ったらもう、その人のもの。
自分が好きなように、かっこいいと思うように、着てみて欲しい。
詰め込められた機能性に魅力を感じようが感じなかろうが。
着てたらその内、何かを閃きます。



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河上 尚哉

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