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消える、ダッフルコート。



CLASSのサマーダッフルコート:CCCS09UNI A。
「これは暑くなった際、タンクトップに合わせたら絶対に気持ち良いだろうなあ。」と、思って仕入れた洋服。



こんな感じ。
確かにコートは羽織っているんだけど、もはやタンクトップ一枚で歩いているような軽さ。
肌色の生地、縄跳び以外で見ることのない紐、宙に浮く水牛のトグルボタン。

タンクトップにダッフルコート。
本来タンクトップには合わせないような物を合わせてみること。
それが、僕が知っている夏の唯一の楽しみ方です。
・・・なんてつまらない夏なんだろうか。

そんな僕のつまらない夏をお客さんに共有するわけにもいかないし、このコートもそんな僕のつまらない夏を過ごす為に仕入れられたと思うとなんだかかわいそう。

と、いうわけで。
もう少しこのCLASSのサマーダッフルコートと向き合ってみよう。



台襟の内側から取り付けられた襟。
取り外しが可能なフード。
断ち切り縫製の脇。
立体的な形のポケットなど。

至る所にCLASSらしい変則的パターンが散りばめられている。
が、別にそこは今はどうでもいい。そういったデザインの楽しさは実際に着て過ごす内に気付くもの。




このコートを売り場で見た際にパッと目を引くポイント。
それは「何故、この組み合わせなのか。」と一瞬考えてしまう素材のコントラストだと思う。

水牛のトグルボタン(天然素材)。
オーロラに光るアクリルの紐(人工素材)。
ウルトラスエードのパッチ(天然素材っぽい人工素材)。
透ける、ドライなタッチのコットンメッシュ(人工素材っぽい天然素材)。




では、本来のダッフルコートらしく。
タンクトップ以外のものの上から羽織ってみよう。




黄色いボールドストライプのシャツ、ロリポップのようなカラーリングのパイル地のプルオーバーにオレンジの靴。
「色を取り入れてみようかな。」と、思わせる要因は、cantateのスウェットパンツの力によるものでも、鶴田さんのキャラクターによるものでもなく。
間違いなく、CLASSのサマーダッフルコートにつけられたオーロラに光るアクリルの紐によるものだ。

「色を拾う。」なんて言葉で説明するまでもない、
自分が満足/誰かに気付いてもらえたらラッキー的要素を、このオーロラに光るアクリルの紐がいとも自然に作り上げる。
どんな色に見えるかは光次第。無作為に光る、色。

と、着ている内に気付く。

丈は長い、生地はコットン100%。
「コットン100%の羽織りもの」ということは、別にどの時期に着ても問題がない。
この洋服は、場合によってはコートではなくロングシャツなのかもしれない。




ウールのロングカーディガン、パワーショルダーのジャケット。
上から羽織ることが出来る物であれば、なんだっていいと思う。

うん、やっぱり「ロングシャツ」と思えばロングシャツ。
これで、今の時期から着ることが出来る。フードは可愛いからつけたままでいい。

上から何かを羽織ると消える、ダッフルコート。
ただ、水牛のトグルボタンだけが「実は僕、ダッフルコートなんです。」と静かに伝えてくる。



” CLASS “
– CCCS09UNI A –
¥104,500-(tax included)



水牛のトグルボタン(天然素材)。
オーロラに光るアクリルの紐(人工素材)。
ウルトラスエードのパッチ(天然素材っぽい人工素材)。
透ける、ドライなタッチのコットンメッシュ(人工素材っぽい天然素材)。

このコートを売り場で見た際にパッと目を引くポイント。
それは「何故、この組み合わせなのか。」と一瞬考えてしまう素材のコントラストだと思う。

だけど、一度羽織ってみるとその疑問は頭の中から消えるはずだ。
「何故、この組み合わせなのか。」の何故の部分。
それはこのコートを着る人が、このコートに合わせる洋服が、このコートを着て外に出たその日の光が勝手に理由を後付けしてくれる。




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