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元・世界最大



世界で一番大きい。

このワードのバカっぽさが好きだ。子供の頃、何かの雑誌に載っていた「世界最大の餃子(普通サイズの50個分)」とか、テレビの「世界びっくり大賞」で見た「世界一バストの大きな女性」とか。「世界最大」という言葉の意味の無さに、なんとなく心地よい脱力感を感じてしまう。

こんにちは、鶴田です。



今日ご紹介するのはBLESSから届いた「(たぶん)世界最大のカシミアTシャツ」。

ギネス記録を確認したわけではないけど、そんな項目はきっとない。コットンのTシャツならありそうだけど、カシミアのTシャツでは多分ないだろう。念のため検索してみたところ、 「世界最大のカシミアTシャツ」ではヒットせず。代わりに「世界でもっともラグジュアリーなカシミアTシャツ」という某有名ブランドの記事が出てきた。



成人男性と新・成人男性が二人でBLESSのカシミアTシャツを広げてみると、このサイズ。

でー---かー----。

ワンサイズ展開で、そのスペックなんと着丈97cm、身幅87cm。イメージ的には身長2m90cm、体重180㎏な人のMサイズ、って感じ。分かんないけど。

中台が着ても当然、デカい。



袖は手首まで、着丈は膝まで届いている。一枚でテキトーにざっくりと羽織りました、の範疇をはるかに超えている。が、肩幅はその人なりの位置でどっちみちドロップするので、広げてみた時ほどのインパクトではない。けっこう自然かも。







ゆうとが着ても当然、デカい。



デカいんだけど、生地は滑らかで薄手のカシミアニットなので、上からブルゾンを羽織っても意外と収まってくれる。身幅87㎝の痕跡が消えて、着丈97㎝だけが全体の印象を引っ張っている。







鶴田が着ても当然、デカい。



デカいんだけど、オーバーベルトでウエストマークしてアシンメトリーなドレープをテキトーに作ってみたところ、着丈97㎝の痕跡が消失して身幅87㎝の存在だけがシルエットを形作っている。







もはや、デカくないじゃん。そんな気すらしてくる。



このバカバカしいくらいデカいサイズのカシミアTシャツを前にして、僕が思うのは「洋服なんて、広げて見ただけじゃ何も分からない」ということ。そして、これはすべての洋服について言えることである。僕らの先入観を鮮やかに破壊してくれるBLESSの洋服は、相変わらず楽しい。


” BLESS “
– OVERCASH T-SHIRT –
SIZE – OS
¥207,900-(tax included)



ということで「世界最大のカシミアTシャツ」は無駄な先入観を助長するだけなので、呼び方を変えようと思う。

「世界最強のカシミアTシャツ」。

これがいいな、うん。

チュニックにもロングシャツにもワンピースにもアウターにも、もしかしたらマフラーにもなれるかも。物差しだけでは測れない、変幻自在のポテンシャル。現時点で実力を全部出し切っている洋服よりも、全然最強でしょうよ。

完成美なんて、意外と弱いんだって。



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鶴田 啓

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