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パジャマでもいい




renomaについて調べる際に度々見かける「サンジェルマンルック」というワード。

そのスタイルを言葉に変えて伝えるのは簡単だけど、僕らは1960年〜70年代当時のサンジェルマン広場を経験したわけではない。
むしろ、サンジェルマンルックは当時の日本人が作り上げた幻想の可能性すらあり得るとも思っている。

だから、僕らがrenomaを使って今、サンジェルマンルックを提案することはできない。
もちろん経験していない場合でも心底深く掘り下げている人であれば、自信を持って紹介することが出来るだろう。
でも、残念ながら僕らは自分自身にその資格が無いという自覚がある。

というわけで。
僕らは今目の前にある「自分が格好良いと思うrenoma」を、今の東京の背景に合わせた紹介がしたい。




さて、僕らにrenomaのサンジェルマンルックを紹介することは出来ないけれど。
ジャージやスウェットパンツといった「寝巻き/部屋着」といった洋服をその日のコーディネートの根幹とするMANHOLEスタイルであれば、お客さんに自信を持って提案することが出来る。

今日紹介するのはrenomaのパジャマモチーフのシャツとパンツ。
ポリエステル混のウールビエラ。
ふわっとさらっとしてます。



僕はパジャマや寝巻きを持っていない。
いや、今は流石に持っているけど、寝るときに着るのは寒い時くらいだ。

昔、中台が家に泊まりに来た時に「河上、なんかパジャマ(寝巻き)貸してよ。」と言ってきた際に「え、パジャマなんて無いからそのまま服脱いで寝なよ。」と言ったらドン引きされた記憶がある。

肌に触れるひんやりとした布団は気持ちが良いし、シーツは頻繁に洗えばいい。
僕はパジャマをパジャマとして認識していないんだと思う。
パジャマみたいな洋服でも、普通に外に出かける。

鶴田さんはパジャマをたくさん持っているし、パジャマに着替えないと眠れないらしい。
部屋着でスウェットの上下を着ていても寝るときはパジャマに着替えるらしい。
たまにパジャマからパジャマに着替えて外に出掛けることもあるらしい。
混乱してきたので詳しくは本人から聞いてほしい。

さて、靴さえまともに履いていれば、パジャマでもなんとかなる。

気の抜けた顔、気の抜けた性格の僕には格好良すぎる洋服。
それをパジャマみたいに気の抜けた洋服を合わせることで、気の抜けた顔、気の抜けた性格の僕にとってちょうどよくなる場合もある。

パジャマを着て外に出よう。
パジャマシャツはただのオープンカラーシャツ。
パジャマパンツはただのイージーパンツだ。




シャツは襟型が可愛い。カフの仕様も可愛い。
パンツは裾のパイピングが可愛い。

本当にパジャマにしてもいいんだろうけど、流石にそんな人はMANHOLEのお客さんにはいない。自信を持って外へ出掛けてください。

言うまでもなく、シャツとパンツはバラして着ることが出来る。
ただ、シャツパンツ共にサイドシームは折り伏せ縫い。
それが一直線に揃う様は、妙に気分が良い。





一見いつも通りに見えるけど、本人たち的にいつも通りじゃないのは。

・鶴田さんが裸足で革靴を履いていること。
・鶴田さんが胸元を出していること。
・鶴田さんがシャツの襟先をジャケットから出していること。
・僕がスカーフを巻いていること。
・僕が裸足で革靴を履いていること。
・僕がシャツの襟先をコートから出していること。

書き出してみると、結構多い「いつも通りじゃないこと」。
普段の自分たちだったら気恥ずかしくて避けてしまうことの数々。

パジャマだったら、いつも通りにできます。

パジャマってすげえ。
パジャマ最高!



” renoma “

– Raiatea – [open collar shirt]
¥52,800-(tax included)

– Huahine – [ Easy pants ]
¥53,900-(tax included)







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河上 尚哉

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