不自然、想定外な鞄
昨日の退勤後、MANHOLEの隣にあるカラオケスナック”たゔぇるな”から、久しぶりに盛り上がっている音がしたので、ガラスのドア越しに店内を覗いてみると、まるで紅の豚に出てくるマダム・ジーナのようなドレスアップをしたおばさまが盛り上がっていた。
なんか楽しそう…。
鶴田さんと「いいねえ〜。」なんて言いながら駅に向かって歩いて帰った。
こんにちは、中台です。
今日もrenoma。
昨日紹介した真珠や貝殻のネックレスと、物は違えど、感覚的には同じ物のように感じるレザーバッグ。
ネックレス同様、おおよそ男性が持つバッグのデザインには見えない。
昨晩のマダムにぴったりハマってしまうような印象だ。
丸みを帯びたフォルム、コンパクトなサイズ。
表はカウハイド、裏地にウルトラスエード。リアルとフェイク。
細いストラップは長さを調節できるようになっているが、短め。
ざっと挙げてみたが、単純な道具としてのスペックに特筆すべき点はない。
このバッグの魅力は、想定外なことにある。
婦人服売り場に沢山並んでいたとしてもおかしくないようなデザインを、マダムが持っていたとしても誰の目にも留まらない、自然。
しかしそれは、もはやファッションではない。
僕らが持っていたらどうだろう…。
どうなるか分からない、不安や期待を楽しめるのが大きな魅力だと思う。
今日着てた服装そのままで、ただ持っただけ。
持たされている感、が楽しい。
不安な気持ちは自信と経験でなんとかなる。
同じくrenomaのマルチポケットブルゾンにパジャマ、偽物の蛇。
怪しいくらいがちょうど良い。
カメラバッグ型のMARTINIQUEは、SAINT MARTINよりもイメージが湧かない。
中は空洞、特別な利便性は無いけれど、僕は普段バッグを使わない人間なので利便性なんてどうでも良い。
そんなことよりも、使ってみたいかどうかでしかない。
不安を超えて、好奇心を煽られるバッグ。
まずは自分のスタイルに合わせてみること。
物そのものが放つ雰囲気に飲まれてはいけない。
自分が歩み寄る必要はない。
不自然が魅力になるのがファッションの楽しさだ。
レノマ兄弟によるブティック「ホワイトハウス」でも、不自然を自然に、自然を不自然に変えて、遊んでいたのではないかと思う。知らないけど…。
それはMANHOLEも同じ。
不安を超えて、好奇心を煽られるお店でありたい。
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中台 竜郎
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