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らしいシャツ、またはジャケット



河上が以前に紹介していたFRANK LEDERのシャツ、というかジャケット、というかシャツ。

以前に紹介していた、というか紹介していなかった、というか「 このFRANK LEDERのシャツジャケットに関しては、今度鶴田さんから紹介してもらおーっと」と言いながら焼き肉を食べに行ってしまった日の河上が、軽く触れる程度に、というかほぼ触れないままに、僕も振りを回収しないままで、全員がすっかり紹介した気になっていた、あの。

こんにちは、鶴田です。



皆様、思い出していただけましたか?

ということで、今日はFRANK LEDERのシャツジャケットを紹介します。



シャツのようにインナー使いで着た河上。ぱっと見は開襟シャツのような襟元だけど、裾はサイドにカッタウェイしていて、いかにもジャケット然としている。




河上がシャツのように着るならば、と鶴田はジャケットのように羽織ってみる。



そりゃあ、ウールパンツを穿いてシャツ&タイの上から羽織れば大体のものはジャケットに見える。サイドシームに埋め込みで取り付けられたポケットもアウターアイテムの感覚。しかし、袖口にはカフス。3種類に切り替えられた素材は、どれも一般的にはシャツに使われるようなコットン、もしくはリネンの布帛。



身頃に対して、輪付け(後付け)で取り付けられた袖はジャケットもしくは高級シャツ特有の立体的な作り。

シャツなのかジャケットなのか、いまいちハッキリとしない折衷的なデザイン。しかし、そんなところにこそFRANK LEDERというデザイナーの魅力がある。ここ10年の間に(おそらく)日本で一番FRANK LEDERの洋服を売ってきた河上。そしてこのブランドが2003年に日本に輸入され始めたころ、つまり(おそらく)日本で一番古いタイミングからFRANK LEDERの洋服を見続けてきた、僕。

その二人が、2022年春夏の展示会で「これ、形も生地も実にFRANKっぽいよね」と素直に手に取ったシャツジャケット。その時点で、この洋服がシャツなのか?ジャケットなのか?なんてことは、すっかりどうでもよくなっていると思う。



20年以上もの間、日本の市場で取り扱われてきたこのドイツ人デザイナーの洋服には、ともすれば「どこかの誰かに、漫然と期待されているFRANK LEDERらしさ」みたいなものが付着していると思う人がいるかもしれない。例えばそれは、インスタのタグ付け一覧から眺めることができる「FRANK LEDERっぽい着こなし」という虚構の世界。イメージは果てしなく拡散されていく。しかし、少なくとも僕らが思う「FRANK LEDERらしさ」とは「それが果たして何者なのか判然としない、ワケの分からなさ」と共に存在する。

この「シャツだかジャケットだか分からない洋服」は、FRANK LEDER本人の想像を超えるくらい自由な発想で着るときにこそ、最もFRANK LEDERなアイテムとして輝く気がする。

つまり、シャツでもなくジャケットでもなくFRANK LEDERでもない只の洋服として、正面から向き合ってもらえれば、それでいいと思う。


” FRANK LEDER “
– VINTAGE FABRIC EDITION SHIRT JACKET –
¥74,800-(tax included)



だって、単純にカッコいいでしょ。ほら。それがすべてだと思う。







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