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夏よ、来い



お客さんの口から「今年の冬は何を買いましょうかねえ。」という声が聞こえてくる時期になりました。

が、MANHOLEの夏はまだまだ続きます。
夏に必要なものは残念ながら夏にならないとわからないんです。
何故なら、夏が過ぎ去って夏が訪れるまでに毎年その暑さを、みんな忘れてしまうから。
僕も忘れています。考えたくねえ。
考えたくないんだけど嫌でも考えざるをえないほどに6月。日々忍び寄る、夏。

僕らが小さい頃はまだ違ったような気がするのですが、今は一年の中で夏が一番長くないですかね。もしかすると昔はまだ夏を楽しんでいたのかもしれない。今は夏、楽しめない。だから長い。全部気持ちの問題なのかも。
そういうわけで、暑がりの僕にとって5月〜11月中頃まで全部夏。12月〜3月までが全部冬。春と秋という概念は既に死にました。あ、あくまで個人的な感想です。

みなさん、夏の暑さをお忘れではないでしょうか。
今なんて湿度が出てきただけです。梅雨だなって感じです。こんなんで暑いとか言っちゃダメです。いや、暑いんですけど。暑いよ。やっぱり暑いって言っていいです。暑い。アイス美味い!いや、アイスは一年中美味い。夏だからじゃねえ。
夏、全然まだまだこんなもんじゃないです。確かに暑いけど今の暑さはまだムカつくことの出来る暑さ。本当の夏は間違って手をついた水溜りがお湯。夏、やべえ。口から出てくる言葉が全部暑い。「暑いって言うと暑くなるよ。」なんて、色々な人に言われてきたなあ。まあ、気持ちはわかるけどな。隣にいる人間が「暑い。」しか言わなかったら確かに嫌だよな。でも、夏は気持ちじゃなくて実際に暑いんだよなあ。
まだ6月。間違って乗ってしまった弱冷房車にイラつくこともないし、コンビニの自動ドアから漏れる冷気に救われることもありません。「なんかトイレの床が濡れてるな。」と思ったら、顔から垂れる自分の汗でした。「なんか玄関が濡れてるな。」と思ったら、靴を履くときに顔から垂れる自分の汗でした。「なんか電車の床が濡れてるな。」と思ったら、顔から垂れる自分の汗でした。夏、まじでヤバいです。

そう、日本の夏はもっと。

ムカつきさえしないほど。
悲しみや諦めに近い感情を抱くように。
どうしようもないくらい、暑い。




m’s braqueの陶芸柄シリーズ。
実はもう1型企画してました。
形は定番の2インプリーツのドレスショーツ。

毎年「これ、短パンもあったらすげえいいんだろうな。」と思っていたのですが、前回説明したように生地のロットがえげつなかったので中々踏み切れませんでした。
踏み切った今ではえげつない生地ロットのおかげでカバーオール/フルレングスのパンツ/ショーツ、作りたかったもの全て作れたので清々しい気持ちです。



深い股上、太いワタリ幅、広い裾幅。
ざっくりしています。説明もざっくり。

去年紹介したこのモデルと同じ型。
ただ、そのままの仕様だとフロント釦が6個も付いていて着るのが面倒だったので本企画はジップフライに変更。夏は何をするにもメンドクサイ。



無地に頼るのも限界がある。
洋服屋さんが頼りがちな「表情のある生地」に頼れないのが夏です。
というわけで、この夏は柄に頼ってみませんか。
「柄」と言っても、見慣れたストライプや見慣れたチェック、既視感のあるアフリカンバティックでもない、m’s braqueオリジナルの陶芸柄。
柄のかっこよさには自信があります。
自信があるとか言っても、僕はま〜何もしていないんですけどね。
お金と勇気を出して作ってもらっただけです。でも、自信あります。だから作りました。

短パンを穿かない理由が「自分のすね毛」の方々、そろそろ夏の暑さに負けて短パン穿いてみませんか。きっとその爽快感は自分のすね毛の不快感に勝ると思います。というか僕は暑いくらいだったらすね毛の方がいい。すね毛、ダメですかね。ダメか。ダメでもいいよ。
まあ少なくとも、この柄にすね毛は勝てない。毛よりも柄に目が行きませんか。いや、出来れば毛よりも柄に目が行って欲しい、頼む、柄を見てくれ。いや、柄だけじゃない、俺を見てくれ。男性のすね毛が許せない女性の方々はパートナーへの愛で一度乗り越えてみませんか、すね毛。今、すね毛で愛が試されてます。毛も柄も許せなかったらぐうの音も出ねえ。まあいいか、この短パンを穿いてる自分が好きになれそうだったら穿いてください。
街ですれ違う女性の方々、知らず知らずの間に不快にさせてたらすみません。
だって、知らないんだもん。暑いんだもん。汗だくより、いいじゃん。というかそもそも俺のことなんて見てないな。そう思った方が楽だな。だけど誰かが見ててくれたらいいですね。きっと、誰かは見ています。

生地は前回発売したカバーオール/フルレングスのパンツと同じくシルクリネン。



暑がりなのに何かを羽織っていたい僕にとって(まだ)現実的なのは痩せたスウェットを上に着ることくらいでしょうか。これ以上ウェイトが軽いものは説明するまでも無いと思うので自分が暑くない程度にお好きにどうぞ。
ヴィンテージスウェットの古臭さを感じさせない、m’s braqueの陶芸柄。



この柄の良いところは、上に羽織るものの重みに耐えてくれる点にもあります。
本国イギリスだと合物、日本だと夏着ることなんて(僕は)絶対に無理な僕のネイビージャケットも無理なく支えてくれます。出来ればやりたい、リゾートスタイル。
でも僕は冷房の力をもってしても、夏にこんな格好は暑くて出来ない。湿度のない国に移住したい。でも、日本大好きです。日本最高!
日本に生まれていなかったら、僕はそもそも洋服を好きになっていなかっただろう。


” m’s braque for MANHOLE “
– 2 INTUCK SHORTS – [陶芸柄]
Size : 36 / 38 / 40
¥48,400-(tax included)




僕が大好きで大嫌いな日本の夏を楽しく乗り越える為に企画した、陶芸柄のドレスショーツ。
洋服一枚の変化で嫌いなものが好きになることなんてきっとあり得ない。
だけど、その可能性を少しでもその洋服から感じられるのであれば僕は、それでいいと思う。



” m’s braque for MANHOLE “- 2 INTUCK SHORTS – [陶芸柄]は6月24日(金)から発売致します。
オンラインストアへは同日正午掲載予定です。




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