107-0062
central aoyama #003
4-1-3 minami aoyama minato-ku,tokyo

W : manhole-store.com
M : info@manhole-store.com
T : +81 34283 8892

blog

パンツが好きな人が買ってきたパンツ



裾幅が狭いパンツって。
ご無沙汰?

こんにちは、鶴田です。



ファストファッションのおかげでストレッチスキニーデニムは国民服になったけれど、それは国民服なので、ファッションのサイクルからは一旦除外するとして。

ダボダボ、ワイド、バギー、フレア。たまに裾スリット入りとかも。

多様化が進む中でファッションの形は広がったけれど、この数年で街中に出ていたパンツはことごとく、裾幅が広い。20代前半の若い世代の中には「細いパンツというアイテム」自体が射程距離圏外のままで大人になった人もいるだろう。

「細いパンツ、穿いたことないです」

今シーズンリリースされたCLASSの細いウールパンツを紹介した時も、そんなことを書いた気がする。CLASSが面白いのは、いまの世の中的に全然必要とされていないアイテムを瞬時に見つけて、みんなが本格的に必要とし始めるギリギリ手前のタイミングでリリースしてくるところ。そう、細いパンツ、ファッションとしては久しく見なかったこともあり、ちょっと新鮮なんです。

そして、今回紹介するのは「細いパンツ」のなかでも、いまや最強のマイノリティ。最も流行っていない形。それが「裾幅が細い大テーパードパンツ」。 m’s braqueのジョッパーズパンツ。



ご覧の通り、大テーパード。



股上、深い。ヒップを丸々包み込んでくれる。


” m’s braque “
– COTTON LENEN JODHPURS PANTS –
¥50,600-(tax included)



深い1インプリーツとボリュームのあるワタリ、深い股上、絶望的に細い裾幅。

このジョッパーズパンツには生地違いで黒いコットンギャバジンバージョンがある。二か月前にその黒いパンツを紹介したとき、河上は以下のように書いていた。

“鶴田さんは入荷当初「このパンツってどんな人に向けて仕入れたの?」と、僕に聞いてきました。全然気分じゃなかったんでしょう。
先に書いた通り、僕はこのパンツを何故仕入れたのかを忘れていたので「さあ、何を思って仕入れたんですかねえ。」と過去の自分のせいにしてその場を逃れることにしたのですが、今朝「素足に革靴。そして暑い時期に試着したからめちゃくちゃ良く見えたんです」と、伝えたところ納得してました。よかったです。”

そう、半年前の時点で僕にとってこの「大テーパードパンツ」は気分の外側にあった。

10年前、UMIT BENANがブレークしたタイミング。
7年前、amiがブレークしたタイミング。

今や若い人たちにとっては聞きなじみのない名前となったかもしれないデザイナー達の名前と共に「股上が深い大テーパードパンツ」は僕の中に入り、そして通り過ぎていった。



いまや何周目なのか分からないくらい、僕を通過していったいろんな形のパンツ達。そして、再び(三度?いや、もっと?)僕の中に入ってこようとする、テーパードパンツ。



コットン、キュプラ、リネンの三者混でさらりとした質感が涼し気。クロップド丈の細い裾幅がレザーシューズの素足履きを一層軽快に見せてくれる。

「素足に革靴。そして暑い時期に試着したからめちゃくちゃ良く見えたんです」という河上の言葉は間違っていなかった。 今見ると、めちゃくちゃ良いじゃん。河上、バイヤーじゃん。

東京をはじめとする、日本の各地に住んでいると様々なトレンド情報が交錯していることに気づく。ワイドショーで取り上げられるネタのように「何かが終わって、何かが始まる、今の最先端はこちらです」という状況の飽和を感じる。その気分を反映するかのように、今はあらゆるシルエットのパンツが同時多発的に濫立している。ワイドもフレアも、そのうちにスリムも「何も終わらずに、何かが始まる」その中で最後のミッシングピースが「久しぶりの大テーパードパンツ」なのかもしれない。

個人主義の都・パリに住み、個人的なコレクションを発表している松下さんにとって、サルエルパンツのように股上が深いテーパードパンツは、情報社会の中でむやみに浮かんだり沈んだりしない「当たり前のクラシックアイテム」なんじゃないか、という気にもなってくる。それが「めちゃくちゃ良く」見えるかどうかは、すべて自分のタイミング次第。

僕はMANHOLEが個人主義の塊になればいいなと思っている。フレアでもバギーでもない選択肢をお客さんが自らのタイミングで選ぶために、このパンツはMANHOLEの店頭に並んでいる。

m’s braqueの柄ショーツはあっという間に無くなってしまったけれど、それでもお客さんが前向きな発見をできるように、MANHOLEの中でこのテーパードパンツが他にはない光を放っているように、僕には思えるのだ。






MANHOLE ONLINE STORE

MANHOLE official instagram



鶴田 啓

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892