変!HEN?
CLASSから届いたバスクシャツ。一見、何の変哲もない?プレーンなその姿に「え、これCLASSなの?」と、逆に違和感を覚える人もいるだろう。
だって、CLASSって変態でおなじみのブランドだもんね。
こんにちは、鶴田です。
王道のバスクシャツメーカーが作る旧モデルみたいに少し長めの着丈。前下がりがほとんどないボートネック。ざっくりとした天竺編み。規則的なピッチのホリゾンタルストライプ。 「IVORY× BLACK」と書いてある配色は、たしかに「黒」と言うより「スミクロ」な感じだけど、パッと見は、まぁいたって普通。
「普通のバスクシャツって着たことある?」と尋ねたら「ありません」と爽やかに答えてくれたゆうとに着てもらった。
(※コーディネートのバランス上、ゆうとは裾を内側に折り込んでいるけれど、実際にはもう少し着丈が長い、176㎝でサイズ2着用)
バスクシャツにショーツ、グルカサンダル。
というパッと見ノーマルの中に潜むアブノーマル。
あぶねぇ~。見落とすところだった。
ショーツに、スカート付いてんじゃん。サンダル水色じゃん。
というよりも、このバスクシャツ、素材がコットン88%×シルク12%。ところどころにシルクネップが見える、すこしネットリとした生地感。あと、サイドスリットのない脇腹を見てみると柄が「まったく合っていない」いびつな顔にドキリとさせられる。ちなみに脇下のシームも全く合っていない。
じゃあ、と言うことで今までにバスクシャツをたくさん着てきた鶴田も着てみる、CLASS.
(※着丈は折り返さずに長いままで着ている、178㎝サイズ3着用)
バスクシャツ以外の部分に気を取られてしまいそうなコーディネート。
ほら、着丈が長いでしょ?とドヤ顔で言ってみたところで「ジャケットが短すぎるから全然分かんないよ」という異論反論オブジェクション。
CLASSの洋服には確かに変態性の高いアイテムが多い。しかし、それはジップが付いたジャケットから縫い目がズレたバスクシャツまで、ひと目で分かるものからよく見ないと分からないものまで、実は幅広く変態している。
堀切さんは「目」だと思う。いつも人と違うところを見ている。
この場合の「人」とは誰なのか。勿論それも人によって違うのだろうけれど強いて言うならば「普通の中に異常を見つけ出し、異常の中に普通を発見できる目」の持ち主だと思う。実際にこの縫い目がズレたバスクシャツにはモチーフがあるのだけれど、そのエピソードを聞いた時に「よく他人の洋服のそんなとこ見てますね…」という感想しか出てこなかった。
だから、堀切さんが作る洋服=CLASSのアイテムは、普通の服に合わせるとどこからともなく異常さが薫り、異常な服に合わせるとジャン・ルノワールのようなクラシック顔を見せつけてくる。実際に堀切さんは普通の服を着てもどこか変な感じがする人だ。
このバスクシャツにはその「変な」魅力が存分に詰まっているように思う。
ちなみに、お店には堀切さんが作る「変な」魅力を放つカットソーが立て続けに届いている。
クルーネックとハイネック、ウール素材のロングスリーブTシャツ。
これらについては近々、紹介するのでしばしお待ちください。
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