2022/03



SADEの光るジャケット:JK07。
リネンのトープの奥に光る銀のポリエステル。

このジャケットを見た際に「そういえば。まだ積極的に洋服を光らせに行ったことが無いなあ。」と感じたのでオーダーしてみました。
光ってます。




リネンポリエステルの変な生地、ふわふわしてます。あと、光ります。
このジャケットは生地が変すぎてジャケットとしての常識が通用しないジャケットだと思います。
毛芯のジャケットだとか6つボタンのピークドラペルとかノーベントとか、そういう情報はどうでもよい。あと、透けます。

光って透けるだけだと「へ〜、光って透けるんですね〜。」としか思わないですが、このジャケットは光って透けるだけではなくて色も良かった。あと、着た印象もどこか柔らかい。
この「柔らかい印象」というのが、古着のステージ衣装とは明確に違う点なのだと、思いました。




既に光っている若者は更に光ることが出来ます。

既に光を失っている人やそんなに光りたくない日には上から光を押さえ付ければ大丈夫です。
本人的には内側に光をまだ宿しているつもり、なので計算が合います。

折角光って透けるので、普通のジャケットではやらないことをしてみましょう。
そうすることで普通のジャケットも、光って透けるジャケットも、好きになれるはずです。


” SADE ” – JK07 –
¥137,500-(tax included)




既に光っている人、既に光を失った人はもちろん。
まだ光ったことのない方、いかがでしょうか。

普通に暮らしていたら身につけることの無い光。
普通に暮らしていたら透けることの無い光。
それが自分にとって必要か必要で無いかは目にするまでは誰にもわからない。

その「やってみなければ、わからない。」を体験する機会を与えてくれるのも、1人の人間を突き動かす衝動を洋服として形にしたSADEというデザイナーズブランドの良さだとは思いませんか。








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河上 尚哉

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光るブルゾン







こんにちは、中台です。


きらきら光るCallのショートブルゾン。
よしろうに今シーズンのテーマをインタビューしてみたものの、難しいことを言ってきたのでよく覚えていない。
ギャルが好きって言ってたような気がします…。






男性的な印象の強いハリントンジャケットに、女性的なウエストラインを合わせたブルゾン。
腕周りはラグランで比較的ゆったりだけど、ウエストは極端にシェイプしている。

生地もどちらかといえば女性的なイメージのあるコットンリネンのプリペラ生地。
きらきらと光る箔が凹凸のあるプリペラに乗っている。

対照的な要素が入り混じる、アンバランス。






古着のフレアパンツにウエスタンブーツ。
アメカジ的な組み合わせにも違和感をもたらすCallのブルゾン。

普段古着ばかり着てる方には、特に違いを楽しんでもらえると思う。
たまにはかっこつけるのも悪くない。







着丈の長いものと合わせるのも面白い。
この際バランスなんてどうでもいい。自由。

インナーに着たでかすぎるカシミアTシャツが窮屈そうにドレープしている。







コンパクトなシルエットだから、何かのインナーにもなる。
サラッとしたウールギャバジンから覗く、コットンリネンの粗い素材感と光沢がいい感じ。




” Call “
– Dog Ear Collar Short Blouson –
¥63,800-(tax included)



まだ色々と書きたいのは山々なんですが、今日は河上の誕生日なのでここで終わります。
それでは、また。



最近はカセットテープにまで手を出してしまい、困ってます。。






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中台 竜郎

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穴/のぞき



MANHOLEの店内にぽっかりと開いている、ひとつの穴。

穴。
あな。
ANA。
HOLE。

これは何?

こんにちは、鶴田です。

なんだかわからない。


まだ、わからない。


ますます、わからない。


いよいよ、わからない。



” CLASS “
– CCCS04UNI A –
Color : Beige
Size : 2/3
¥141,900-(tax included)



CLASSから届いたウルトラスエード素材のブルゾン「 CCCS04UNI A 」は一見ベーシックなフライトジャケットをモチーフにしているようでありながら、ひとたびディテールそれぞれの不可思議さに目を奪われると、洋服自体から次から次に繰り出される違和感の連続パンチに、見る者は思わずノックアウトされてしまう。

様々なタイプの洋服を着てきた人や見てきた人、或いはたくさんの洋服を作ってきた人からすると尚更、この違和感の集積をもう一度まっとうな軌道に戻すことがいかにも難しいことに気づくだろう。

唐突に開けられた背面の穴は、まるでそれら連続する違和感の象徴であるかのようだ。


まずは、まだ若いが故に(おそらくは)僕よりも汚(けが)れが少ないであろう20歳のゆうとに着てもらった。



全体を同系色/無地でまとめてサラリと。



目出し帽の穴からこちらを覗いてもらったが、意外と普通に馴染んでいる。キラキラの瞳。アジアの純真かよ。



フラットシーマで縫い合わされた静かな全体感の中で、肩のシームだけが唐突な存在感を放っている。まるでサンフランシスコにあるロックスター御用達レザーブランドのように平たい革ひも(ウルトラスエード)でクラフト的に接合された立体感。局地的70’s。



パッチポケットやフラップのカットは生地の断ち切りゆえに極めて直線的で、ミニマルな建築物を思わせるような無機質の連続。何よりも、風よけはあるのにフロントジップが排除されている前合わせの圧倒的な直線。



20歳の背中にぽっかりと開いた、穴。空洞。



40歳超えの鶴田は、いつものようにシャツ+タイ+ウールパンツの上から羽織ってみた。










中綿入りのCWU-45とは異なり一枚仕立てなので、生地の張りはあるけど膨らみはない。ショルダーラインの素っ気ない丸みやポケットフラップ裏の小さすぎるベルクロ留めがミリタリー特有の力強さをニュートラルな脱力感へ導いている。そして、何よりも背中の穴。鶴田の場合はカラフルなストライプ柄が覗いている。



ゆうとと僕の中間、30代前半の中台。


ウルトラスエードの奥に縮緬状のラミー、その奥に真っ赤なコットンポプリンが重なっている。シンプルの奥にある複雑さ、力強さ、繊細さ。



彼の背中の穴からは小刻みに震えるストライプが覗いている。

張りのあるウルトラスエードで形作られたこのブルゾンの丸く素っ気ないフォルムは、言わば空洞。がらんどうの穴の向こうから覗いているのは何者なのか。そもそも、それは人に覗かせている行為なのか、人から覗かれている行為なのか。穴を通じて向こう側の景色を覗いているのは洋服を着ている側なのか、着ている人を後ろから見る側なのか。入り口と出口の区別がない穴の中で、もはや個人の主体性は空気に溶ける。逆を言えば、出入りが自由だということ。





昨日、河上が紹介したパンツと同様に、CLASSが作る洋服は着る本人が視点をどこに置くかによって、見え方/見られ方が如何様にも変化する。ウルトラスエードのブルゾンやウールポリエステルのパンツが見せるニュートラルな表情は、多様性という名の膠着状態に強靭なカウンターの風穴を開けるのではなく、隣の世界へ一歩足を踏み出してみたくなるようなのぞき穴の顔をしている。それは強制力ではなく誘(いざな)いであり、そもそもファッションが持っていたはずの大きな力なのだ。







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鶴田 啓

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うわ、なにこのパンツ。
欲しい〜!





と、いう気持ちになるCLASSのパンツ:CBJA16UNI D。

ウールポリエステルのつるつるとしたベージュ生地。
大きなハトメ、トープ色のウルトラスエードのドローストリング。
どこかの何かを一つ間違えると全然違う見え方がしそうな気がするのですが、ちゃんとかっこよく着地するCLASSのバランス感覚。

手元に無い質感なのに、何故か色々な組み合わせを想像できる楽しいパンツです。




ジャージ、スウェットに頼りがちな僕らに、一筋の光をもたらしてくれる気がします。
僕も中台も鶴田さんも悠人も買うの我慢してます。
日々、お互いがお互いの様子を窺っている空気を感じます。

が、このパンツの感動はお客さんの為にとっておきたい。
この場で改めて牽制しておきますが、MANHOLEスタッフは買っちゃダメです。

気になるお客さまは是非どうぞ。



” CLASS “
– CBJA16UNI D –
Color : Beige
Size : 1/2/3
¥71,500-(tax included)




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河上 尚哉

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春の隙間



見る人が見れば、一番上のシルエット写真だけでなんであるかがわかるかもしれない。
SADEのBL05。

春夏仕様の生地でも作っています。
年始に発売したPT10のチャコールグレーと同じ生地。
パンツはあの時期に見ると寒々しい印象でした。
ブルゾンに関しては裏地の仕様が総キュプラなので日本だと真夏以外は着ることが出来ると思います。



生地が変わっただけで仕様はそのまま。

こういう文脈も突拍子もない洋服はなんだかチャラくなることが多いのですが、BL05はツナギを潔くぶった切っただけ。
特にデザインらしいデザインもしていないせいか、その手のチャラさが無い。
作ってもらってよかったです。気に入ってます。



着方の提案も変わらないので、その時々気に入っている洋服に合わせてみてください。
短い着丈、ラグラン袖、そしてグレーの生地のおかげで、既に持っている洋服の新しい顔を見ることが出来るはずです。

なんでもそうだけど。
全部が全部見えるよりも、何かがどこかに見え隠れする方がかっこよく見えるのは僕だけでしょうか。



悠人は顔が大人になって来たし気付いたら髪の毛があるけど、相変わらず爽やかですね。

ちなみに秋冬に発売したウールサージのモデルも、夏以外は快適に着ることが出来るはずです。
生地違いで買う必要はありません。
というか、作った本人である僕ですらウールサージのモデルと今回のモデルの見分けがほぼ付かない。

既に持っている方、まだ持っていない方。
春の隙間をBL05で楽しんでみてはいかがでしょうか。


– SADE – [ MANHOLE EDITION ]
” BL05-S/S”
Color : Charcoal Grey
Size : 1/2
¥96,800-(tax included)







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