2022/03

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” NICENESS “
– CAINE – (Washable Chino Anorak)
¥84,700-(tax included)











USED
Levi’s – Cotton Flair Pants –





” renoma ”
– CHARONNE –
¥132,000-(tax included)



” NICHOLAS DALEY “
– HAND KNITTED VEST –
¥51,700-(tax included)













” NICENESS “
– CAINE – (Washable Chino Anorak)
¥84,700-(tax included)









” NICENESS “
– MAINTY –
¥84,700-(tax included)



” GUIDI “
– FRONT ZIP BOOTS –
¥205,700-(tax included)








USED
THE NORTH FACE – FLEECE VEST –





USED
Levi’s – Cotton Flair Pants –





” NICENESS “
– CAINE – (Washable Chino Anorak)
¥84,700-(tax included)








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〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892




冬の重いコートを脱ぎ捨てて、軽い装いで外出したくなるような陽気が増えてきましたね。

こんにちは、鶴田です。

冬の間はアウターの下に隠れていた部分が、段々と人の目にさらされるようになるのもこの時期。正月太り、の残骸とかね…。そんなウエスト周りの話から、今日はベルトの紹介を。


” NICENESS “
– DIZZY –
SIZE – 30 / 32 / 34
¥41,800-(tax included)



以前から取り扱っていたNICENESSのベルトが再入荷。一本のベルトに大きさが異なる二つのバックルが搭載されたモデル「DIZZY」には、ファッション性&機能性という二つのオリジナリティも同時に搭載されている。




ブラックとブラウンの二色展開。ベジタブルタンニングで鞣されたしなやかなカウレザーに、馬具を連想させる形状のバックル×2が目を引くジョッパーズタイプのベルト。人間のウエストラインに沿うように、あらかじめ緩やかに曲げられたレザー部分は新品時から着用感が穏やかだ。





ベルトの主な機能はパンツをウエスト部分で固定すること。しかし、この「DIZZY」に関してはバックルが二つも付いているので、ルックスの面白さも存分に楽しみたい。



股上深めのワイドパンツにカーディガンをタックイン。そのウエストを「DIZZY」でマーク。



前面にはバックル大。



斜め後ろにはバックル小が来る。勿論、逆でもいい。


前・後にこだわらず、バックルをサイドに逃がしてもいい。フロントがバックルレスになる見え方、これはこれで楽しい。



コートのオーバーベルトとして。ボクシーなトレンチコートも袖やウエストでぎゅっと絞るとシルエットや見え方が変化する。



レザーの質感が差し込まれることで、コットンギャバジンのコートに新たな一面が加わった。ベルテッドコートに付いてくる共布の紐で腰を絞るのは、結び方とかをいちいち考えるのがメンドクサイ、なんて人にはこんな使い方も。



一般的にはバックル×1に5穴のベルトが主流だけど、「DIZZY」の場合はバックルが二つ付いているので、3穴×2の6段階調節。ベルトの先が無駄に余らないのでオーバーベルト使いには実際、向いているのかも。



「ウエストを固定する」というベルト本来の機能に囚われず、そのルックスの良さを利用して自由な発想で楽しんでみてほしい。シルエットを変化させる。ウエスト位置を変化させる。着る人の発想を変化させる。



トップスの裾出しやドローコード付きパンツのおかげですっかり存在感が薄くなっていたベルトという存在。「新しい洋服を買っても、いまいち今までと印象が変わらない」と思っていた人は、もしかしたらベルトのことを忘れてしまっているのかも。ベルトが無くても洋服を着ることはできるけど、ベルトがあればより楽しく洋服を着ることができる。そのベルト自体がカッコよく楽しいものであるならば、なおさらのことだ。





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鶴田 啓

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ルールはまだいい。
全く無いよりある方が、その後ルールを破っていく/作っていく/振り返ってみる事を含めて、自分で楽しむことが出来る。
ただ、人の血が通っていない、聞きかじったようなセオリーはどうにも苦手だ。

〜だからこうなる。この〜は〜だから美しい。〜に〜は合わない。〜だからこうした方がいい/こうしなければならない。〜な人にはこう対応した方がいい。

確かにそうなんだろう。
知らない物、行ったことのない場所、初めて会う人、今までやっていなかったこと。
誰だって新しく行うことは上手くいった方が、正解した方が気分がいいし、それに頼った結果仮に上手くいかなかった/失敗した際はそのセオリーのせいに出来る。

だけど、本当にそれは上手くいっているんだろうか。
自分にとってではなく、誰かにとってなんとなく上手くいっているだけなのではないだろうか。
正解に当てはまらないものは全部失敗なんだろうか。
言われるがままに行う自分の人格は、どこに消えるのだろうか。



洋服の面白いところはセオリー通りにはいかないところだ。
セオリー通りに進んでみても、その人のもつキャラクターが良い意味で邪魔をする。
例えば、同じような背格好の人が全く同じ格好をしても全然違う見え方をする。

銀幕のスター / 写真に映り込む過去の一コマ / MVで踊るミュージシャン / ドラマの中の人 / 雑誌にレイアウトされたスナップ写真 / 街角で見かけた妙にかっこいい人。
それに憧れて同じ格好をしても憧れ通りにはならない。
むしろ理想が頭の中に強く刷り込まれているだけに、「これじゃない感」を強く覚えるかもしれない。

ただ、それは決して悪いことではない。
「自分には似合わないかもしれない。」と、立ち止まってしまうよりも「好きだから、かっこいいと思うから、着てみたいと思うから。」と、試してみることの方がよっぽど前向きで、むしろ自分が経験したことの無い何かに興味をもつ良い機会だ。

大切なのは、「自分は自分以外の何者にもなることが出来ない。」と、気付いてからどう動くかだと思う。
他人のセオリーを信じすぎるとそれに気付くことが難しい。
一方「好きだから、かっこいいと思うから、着てみたいと思うから。」と突き進んだ場合、どこかのタイミングで当時の自分とは違う何者かになっているかもしれない。

洋服の良いところは、そういった自分の変化に気付くことが出来る点だ。
好きなものはそう簡単に変わらない。
変わらないけど、好きなものを増やすことは出来るはずだ。




男性の買い物は、物に対する理由や裏付け / 自分を納得させる言い訳等、様々なきっかけが必要だ。
僕らもそういうややこしい何かに縛られ続けている。

ただ、時にはそういう「ややこしい何か」から自分を少しだけ解放してみること。
「ただ、なんとなく良いと思う。妙に気になる。昔は嫌だったけど今は許せる。」と、感じた際に素直に受け入れてみることが必要なのかもしれない。

何かの誰かのどこかの「自分が知らない良さ」は。
自ら避けてきた、欠けてしまった部分にこそ、見つけることが出来るのだろう。




僕らはしばらく、自分たちがなんとなく避けてきた結果として出来た穴。
それを一つずつ覗き込んで楽しんでいる。
今までやってこなかったことや出来なかったことは、これから始めればいい。

そう考えると、何かを避けることはきっと悪いことじゃないんだと思う。


” renoma ” – CHARONNE –
COLOR : NAVY
SIZE : 44/46/48/50
¥132,000-(tax included)




長く続いた暗い冬道の終わりとともに。
テーラードジャケットに春の光が訪れたことを、感じないだろうか。

どれがカジュアルどれがドレス、どれがクラシックでどれがモダンかなんて物単位でのジャンルの線引きは、最早過去のもの。
ただ、ルールを毛嫌いするのも稚拙。規律無き自由なんてクソだ。

定められた道があるからこそ、人は横道に逸れていける。
いかに入り口でフォーマル/ドレス/モード/カジュアル等の交通整理がされていようと、僕らは自分の行き先次第でいつだって道を逸れるし、どこにだって出口を見つけることが出来る。

戦う相手はいつだって、何かに映る自分自身の姿だ。
不安だったら引き返せばいい。自信があれば外に出よう。
幸運なことに今、東京の雑多な街並みはそれを受け入れてくれる。




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河上 尚哉

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renomaのブレザー「VERNEUIL」について、昨日・おとといで河上と中台が立て続けに書いたブログ。僕は彼ら二人より10歳以上も年長だし、前職でスーツ売り場に立っていたこともあるし、スーツやドレスシャツなどを企画し続けてきたし、英国の仕立屋でビスポークしたこともあるし…。彼らからすると、もしかしたら僕は「ドレスアイテムのことを知っている人」に見えるかもしれない。

こんにちは、鶴田です。



はっきり言って、僕はスーツのことなんか知らない。「全く知らない」というわけではないが、僕自身の中で「その程度の知識は、知っているうちに入らない」というレベルでしかスーツやドレスアイテムのことを知らない。僕よりも知っている人はゴマンといると思う。(そのレベルがどこに設定されているのかは自分でも謎だとして)仕立屋で働いている人よりは知らないけど、その辺りのセレクトショップで一般的に働いている人よりはたぶん知っている。全部は知らないけど、少しは知っている。つまり、自分が知らないということ自体は知っている。無知の知、というやつか。

翻って、すべてを知るとはどういうことなのか、いつも考える。



「そんなことも知らないの?」「まるで分かってないねぇ」

これは、僕が24年くらい洋服屋で働いていて、実際に聞いたことのある言葉だ。そのたびに、僕はいつも思っていた。このセリフを容易に吐ける人は「思い込みが激しい人」なのだろう、と。「信じる力が強い」とも言える。自分が積み重ねてきた知識や経験に対して、自分で最上級の冠を与えられる人。その正しさを信じて疑わない人。言い切りの口調で他人を巻き込むことができる人。
(逆に疑り深い)僕はそういう人たちに対してある時期までコンプレックスすら抱いていたけれど、今は違う。どうでもよくなった。勿論、その人たちが持つ経験や英知はすばらしいものだと思える。しかし「すべてを知っている」と自分自身やその知識を信じることができる人は、この先どうやって生きていくのだろうか。新しい事実が明るみになった瞬間、自分の知識が誤りだったと認め、今までの経験や感性を鮮やかに更新していくことはできるのだろうか、と。

昨日までの常識が一変し、過去の遺物に変わり果てることを(例えばコロナ禍を通して)僕らは知ってしまった。つまり、未来のことはまだ誰も知らないわけだ。想像すらつかない。予測は立てられるかもしれないが、過去を知り過ぎて(分かったつもりになって)未来を決めつけるには、まだ早い。



renomaのブレザー「VERNEUIL」 を着てみた。英国製やイタリア製のブレザーを着てきた僕だが、そのどちらとも違う感触がこのブレザーにはある。細身だし、着心地は確かにかっちりしている。ラクチンでは決してないかもしれない。普段、これほどかっちりした洋服を着ないという人もいるだろう。しかし。



MANHOLEはオープンしてまだ三年足らずの若い店だ。お客さんは20歳から60代まで幅広いけれど、この店で初めて本格的なレザーシューズを買ったという人は多い。全身を古着で固め、今までスニーカーやカジュアルな革靴しか履いてこなかった若者にとって、F.LLI Giacomettiのシューズはちょっとした冒険の入り口になったはずだ。スーツやジャケット、いわゆるテーラードアイテムにも同じようなことが言えると思う。



テーラードアイテムは堅苦しい、ブレザーはかっちりしている。そんな先入観すらないままに袖を通してみると、 このブレザーが持つ単純なカッコよさに触れることができる。



中台にも先入観はない。昨日は「別にシャツやネクタイで合わせなくても」なんて言っていたけれど、今日はワイドなパンツやカラフルなグルカサンダルで自分らしく余裕で着ている。

そう、たった一日先だとしても未来は未来。ブレザーの見え方を決めつけるには、まだ早い。






僕が英国の仕立屋で誂えたブレザーに比べると、 renomaのブレザー「VERNEUIL」 はむしろ軽快な印象だ。モーリス・レノマが活躍した1960年代という時代は、メンズ服が既成概念を飛び越えて解放された時代。自由なデザインも自由なコーディネートも自由なTPOも、この時代に花開いた。だからこそ、このブレザーを前にして、僕らは1960年代の着方に縛られてはいけない。60’sも関係ない。パリも関係ない。セルジュ・ゲンズブールも関係ない。


” renoma ” – VERNEUIL – 
COLOR : NAVY
SIZE : 44/46/48/50
¥132,000-(tax included)



もしも、知り過ぎることで明日がつまらなくなるのであれば、知識とは何のためにあるものだろうか。テーラードアイテムをまだ知らない人たちは知らないままで、知り過ぎてつまらなくなってしまった人は過去を一度捨てて、このブレザーと真っ新な気持ちで相対してみてほしい。「シルバーのフラットメタルボタンだからフレンチっぽく」なんて知識は邪魔になるだけだから、この際忘れてしまおう。きっとそれは1980年代の記憶の残像だ。

まだ知らないこと、まだ経験したことがないこと。その余白が残されているということは、これから先も夏休みの小学生のようにまだまだ遊べるということ。

2022年。いま現在の自分に見える景色の中で、自由に着こなしてもらうつもりで僕たちはこのブレザーを仕入れてきたのだ。自分なりの尺度で存分に遊び尽くしてほしいと思う。






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鶴田 啓

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こんにちは。
何も知らない男、中台です。

renomaのブレザー、モデル:VERNEUIL。

細かな説明は本当に知らないから出来ないけど、このジャケットがかっこいいのは着たらなんとなくわかる。
僕の場合その理由は分からないけど、知ってる人も知らない人も同じ感覚で良いと思える洋服のように感じる。

細かい説明は河上と鶴田さんがしてくれる。
かっこいいと感じる理由も同様。
河上と鶴田さんが、それぞれ自分が思うように伝えてくれるはずだ。

僕に出来ることは、このジャケットを自分らしく着ること。
昔からかっこいいと思う人は、自分のバランスを持っている。
ジョン・ライドンやモリッシーだって、今思えばジャケットを破茶滅茶な組み合わせで着ていた。

河上がどこかで買ったジャケットを嬉しそうに眺めている姿を見ると僕もかっこいいジャケットが欲しくなる。
どんどん裏に溜まっていく、河上がどこかで買ってきたジャケットをスタイリングの撮影などで使う時、それぞれのジャケットに合うもの/合わないものがあることも感覚的にわかってきた。
河上が仕入れるジャケットを見ていると、ジャケットにも色々な物があることが少しずつ知ることが出来た。

彼とMANHOLEで過ごす3年間は、「テーラードジャケット」が僕の仕入れる古着と同じようにただの一枚の洋服であることを、確認する時間だったように思う。






このジャケットは今までMANHOLEに並べてきた物の中でも一番細い気がする。
いわゆる「かっちりとしたジャケット」のように感じた。

河上に「何と合わせたらいい?」と聞いたら、「何でもいいよ〜いつもの感じで。中台がかっこいいと思えればなんでも。」と言われたので、本当にいつもの適当な格好にただ着ただけ。
ジャージにタンクトップ、変な色のサンダル。

中に着るものを選ぶし、動き易くはないけど、このバランスがかっこいいと思う。
肩がハマる着用感、裾がふわふわと泳ぐ様はなんだか気分がいい。

「テーラードジャケット」を着るからと言って、最初からシャツを合わせてスラックスを穿いてネクタイを締めるような、らしくない格好をして落ち着かないまま1日を過ごすよりも、まずは自分が自信を持てるように着た方が、このジャケットを好きになれる気がする。





最近いつも穿いてるスウェットパンツに、たまに着てるニットポロ。
河上もいつも通り、着てきた洋服に合わせただけ。

良く「ジャケットを着ると背筋が伸びる。」なんて表現を見るけれど、河上がジャケットを着て背筋が伸びている瞬間なんて見たことがない。
たまに背筋が伸びそうになると軌道修正している姿を見かける。
彼はどうやら、自分が背筋が伸びている姿に自分で魅力を感じないらしい。

変に着飾るよりも、その時の自分らしく。
他の洋服と同じように、自分がかっこいいと思うように着ていいものなのだろう。

ただ、「自分らしさ」なんてその時の自分次第でどんな物にも変わる。
理由もなく嫌っていたものを受け入れてみること、知らない物を知っていくこと、そういった行為は知らない内に自分を変えていく。
テーラードジャケットは、そんな自分の変化を楽しむ為の洋服なのかもしれない。




” renoma ” – VERNEUIL – 
COLOR : NAVY
SIZE : 44/46/48/50
¥132,000-(tax included)




「知らないから、わからないから、着づらいから」と言って、諦めるのは勿体ない。

安心して欲しい。僕も最初に書いた通り何も知らない。
河上も「俺も別に知らないしいくら買ってもわからないけど、だから楽しいんだと思う。」と、言っている。

僕らは色んな物を見て着て買ってきたことで、このジャケットがかっこいいことは、わかる。
どう着たら正解なのかも知らないけど、どうせ着るならかっこよく着たいと思う。
自分が「かっこいい。」と感じるイメージも、それぞれがそれぞれ持っている。

あとは、ただ着るだけだ。
着る上で生じるわからないことは鶴田さんが教えてくれるし、それでも満足がいかなければ。
自分で着ながら改めて、考えればいい。




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中台 竜郎

〒107-0062
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