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中台 竜郎
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4〜5年履いているにも関わらず。
去年の夏に「この靴、裸足で履けるじゃん。」ということにようやく気付いたF.LLI Giacomettiのスリングバック。
この靴を裸足で履き始めてから、僕は革靴を裸足で履くことに抵抗がなくなりました。
もちろん形によるけれど。別に大体のものは裸足でいけます。物理的には。
素足に革靴 = イタリア親父という日本人のイメージは既に過去のもの。
靴下を履かないだけで同じ格好をしていても雰囲気が変わるので、裸足で履けそうな靴を持っている方は試してみてください。この靴に限らず、ブーツ以外の靴はなんでもそうだと思います。臭いやムレは気にしたことが無いからわかりません、どこかで迷惑かけてたらすみません。出来るだけ日々気をつけて生きています。
そういえば、BEAMS時代の上司が「素足は最高のソックスだ。」と言っていたのを思い出しました。
「ジャケットの中に着られる物だったらなんでも入れていい。」と言っていたのもその人。
そういえば別の日に「パンツの中に入れられる物だったらなんでも入れていい。」とも言っていました。
当時は「この人は一体何を言っているんだろうなあ。」と、聞き流していました。
が、今ではなんとなく理解している自分がいます。
自分では気付かないだけで、結構自分自身は変化し続けているのかもしれません。
さて、変化といえば。
しばらく積極的に触ることの無かったジョッパーズパンツを仕入れてみました。
m’s braqueのOut 1-tuck Jodhpurs Pants。
6,7年前、セレクトショップの売場がテーパードシルエットに溢れて以降、全然良く見えなかったシルエット。
ちなみに入荷した2022年1月当初は「このパンツの何を気に入って仕入れたか。」を完全に忘れていたので、僕自身最近までずっと「なんで仕入れたんだろ?」と疑問に思っていました。
穿いたことが無い人はまだしも、穿いたことがある人は今あまり気分では無いはず。
今朝、何故仕入れたか思い出しました。
「そうだ。たまたま素足に革靴で、そして暑い時期に試着したからめちゃくちゃ良く見えたんだ。」
というわけで、気温が上がってきた今。
m’s braqueのジョッパーズパンツ、良いと思います。
股上の深いアウト1タック。
ヒップはすっきりしていますが、タックでつまんでいる分量が大きいせいか見た目以上に動きやすいです。僕はそんなに動かない割に良く食べるし「絶対に明日胃もたれするよなあ。」とわかっているにも関わらず深夜にも良く食べるから太ってるんですが、動きづらいより良いです。
腰位置でレングスの調整が出来ます。
今の僕には腰位置高めで足元すっきりしているくらいの穿き方がなんだかバランスがよく見えます。
で、履いた印象はどことなくエスニック。この点もm’s braqueのバランス。
松下さんのイメージはイギリスに渡ったジョッパーズパンツではなく、インド発祥/プリミティブなジョッパーズパンツなのでしょう。
柄や色やゆったりとしたトップスを合わせたくなるのも。
何故か裸足に革靴を履いて合わせると良く見えるのも。
そのイメージに無意識に引っ張られているせいなのかもしれません。
鶴田さんも裸足に革靴。
NICENESSのトライバル柄に80年代のイッセイミヤケのジャケット。
丸っこいジャケットに、裾幅だけシャープなパンツ。
鶴田さんは入荷当初「このパンツってどんな人に向けて仕入れたの?」と、僕に聞いてきました。全然気分じゃなかったんでしょう。
先に書いた通り、僕はこのパンツを何故仕入れたのかを忘れていたので「さあ、何を思って仕入れたんですかねえ。」と過去の自分のせいにしてその場を逃れることにしたのですが、今朝「素足に革靴。そして暑い時期に試着したからめちゃくちゃ良く見えたんです。」と、伝えたところ納得してました。よかったです。
穿いたことが無い方はもちろん。
全然気分じゃない方、いかがでしょうか。
僕は去年の8月、この全然気分じゃないパンツを穿いた時、全然気分じゃなかった分だけ楽しかったのです。
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河上 尚哉
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FRANK LEDERの中でもお馴染みの形であろう、オールドスタイルシャツ。
控えめな印象のストライプでサラッとした雰囲気の良いリネン生地。
長い着丈、ラウンドした裾等、特に目新しさは感じないバランス、いつものFRANK LEDERのシャツだ。
きっと河上や鶴田さんにとってはそんな印象だろう、と思う。
なぜなら、彼らはFRANK LEDERに慣れているし、このシャツはずっと変わらないから。
こんにちは、中台です。
一方で僕にとっては少し違う印象を覚える、オールドスタイルシャツ。
買って着たことがないからなのか、長い着丈、ラウンドした裾等、このバランスがまだまだ新鮮に映る。
古着では補いきれない色気と感性、新品の洋服には見られない雰囲気と表情がある。
現行でこんなバランスのシャツを作っているのはFRANK LEDERしかいないだろう。たぶん。
ゆったりしたシルエットだから、ボタンを留めず適当に羽織るのもいい。
リネンの清涼感も相まって、サラサラ心地良い。
どんなに適当に着ても、静かに品は感じられるような、FRANK LEDERらしい美意識が見えるシャツ。
どうやらボタンを留めるだけでも雰囲気が変わるらしい。
裾のラウンドがより際立ち、袖には溜まりが。
このシャツ本来のシルエットが見えてくる。
タックインしてもいい。
裾に入れられてクシャっとしたリネン生地が良い顔をしている。
特徴的な裾のラウンドは見えなくなるが、存在感は消えない。
ミスマッチなシャツを上から重ねても面白い。
何かと組み合わせると生地のコントラストが楽しめるから、色々合わせてみたくなる。
今、ふと思った。
このシャツの一番の魅力は「変わらない」ことなのかもしれない。
時代に合わせて変化を重ねていくことも必要。
だけど、様々なことが目まぐるしく変化していく中で変わらないものはありがたくもある。
そういうものほど腐らないし、自分が変われば新しく見えることだってある。
このシャツはFRANK LEDERにあまり馴染みがない方には、僕のように新鮮さを感じてもらえるだろう。
そして、もう見慣れてしまった方。
いつの間にか自分のバランスが変わっていることもある。
見慣れたからと言って、スルーしてしまうのも勿体ない。
改めて見てみると、何か新しい発見があると思う。
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中台 竜郎
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季節の変わり目。雨が降ってミョーに肌寒いかと思えば、突然「え、夏ですか?」というくらい暖かいを通り越して暑かったり。日本の四月は気まぐれ。
こんにちは、鶴田です。
洋服が好きでカッコつけることが大好きな人にとって「着心地がいい」というフレーズはいつだって「かっこいい」の二番手に甘んじる言葉だ。多少着づらくても、かっこよければそれでいい。僕もほとんどの場合は、そう思っている。
しかし、ごく稀に「着心地もいいし、かっこいい」洋服に出会うと、「着心地」という要素の重大さに改めて気付かされる。
僕が着ている、見るからに着心地が良さそうな服。見た目はシンプルな丸首のカットソーみたい。だけど。
河上が着ているのを見ても、やっぱり着心地が良さそうだ。明らかに柔らかそうな、細かいドレープが見てとれる。鹿の子?
ちらりと見える「MADE IN ITALY」のタグ。 こんなに細かい鹿の子、見たことない。
鹿の子って、そもそもはラコステの創始者が初めてポロシャツの素材に使い、世間に広まっていったスポーツウェアの代表みたいな生地だということは知っている。でも、この鹿の子からはスポーツウェアの匂いをまるで感じない。
むしろ、エレガントなムード。
「MADE IN ITALY」のハイクオリティニットと聞いて、勘のいいお客さんは「あのニット」のことを思い出すかもしれない。そう、ご名答です。この鹿の子ニットは「あのニット」と同じファクトリーで作られている。超高級メゾンの仕事もこなすイタリアの名門ファクトリー製なので、そのクオリティはやっぱり超絶レベル。鹿の子生地を縫い合わせたものではなく、完全なるニット成型。
当時、日本でJP BLUMの代理店を務めていたSEKOND/吉田さんから仕入れたこの鹿の子ニット、ES:S(エス)というブランド名がついている。
超・ハイゲージの鹿の子編みをリンキングで成型したニットからは、もうなんというか特別なオーラが放たれている。それは「ニット成型だからゴワゴワしない」とか「ハイゲージ鹿の子の肌触りが恐ろしく軽い」とか、着心地を左右する一面もあるんだけれど「圧倒的な作りになればなるほど見た目がかっこよくなる」というオーラ。「鹿の子だとは思えないくらい柔らかくて豊かなドレープ」もその一端である。
コーディネートは、普通に丸首ニットのつもりで着てもらえれば大丈夫。
天竺のハイゲージとも違う柔らかさにサドルスリーブのスクエアな肩回りがいい感じ。
河上は、よりTシャツ感覚で着用。
袖口リブのテンションはしっかり目なので、暑い日はグイっと袖まくりしてもいいかもしれない。そもそも、鹿の子は凹凸感のある編地なので肌との接地面が少なく、涼しく過ごしやすいだろう。
着心地の良さが、そのままかっこよさに繋がっている感じがする。
スポーツ素材の機能性がハイクオリティの成型に出会うと、これほどカッコよくなるのか。いや、それだけではない。きっと、このファクトリーの美意識とプライドが作用した結果だろう。
「ラグジュアリー」や「着心地」に引っ張られ過ぎた退屈アイテムが嫌いな僕から見ても、これは素晴らしいアイテムだと思う。なにより、美しい。
Tシャツのように着ても、圧倒的に、ニット。 いいね。
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鶴田 啓
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