第十のジャケット
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
昨日の悠人、かっこよかったですね。
何かを考えているようで何も考えていない、何も考えていないようで何かを考えているチャーミングな人がテーマです。
彼は何をどう着せても形になってしまうのでたまによくわからなくなるのですが、僕らもジャケットの遊び方、以前よりも掴んできているような気がします。
さて、MANHOLEをオープンしてから今まで。
様々なジャケットを取り扱ってきたし、様々なジャケットを買ってきたし、気付けば自分たちでお店企画のジャケットまで作るようになりました。
その中で、テーラードアイテムをはじめとする男性重衣料の良いところは、規律や目的がある(あった)ところだと感じるようになりました。
自由と規律の距離の間。
今、自分の中のルールがどんなものであるかを振り返ることが出来るのも、男性服の楽しさの一つではないでしょうか。
シャツやネクタイ、チーフやソックス、シューズやグローブといった様々な目的を持って生まれた装飾品は、自分の中の自由と規律の距離を伸ばすために、存在するのかもしれません。
一方でSADEのJK10。
このジャケットにははじめから目的も規律もありません。
僕と鶴田さんと影山さんで、何も無いジャケットを作りました。
僕が宙に描いたヒュイッヒュイッとした襟型。
鶴田さんの「その襟型なら4つポケット、フロントスクエアでノーベントじゃない?」という思いつきの言葉。
影山さん考案の謎の2つ釦。
全部アドリブ、全員何かを考えながら、何も考えないまま完成まで辿り着きました。
だからこそ、第十のジャケット。もしくは2022年生まれ、第一のジャケット。
戦う相手は何かに映る自分自身です。
誰かが格好よく着ている内に、いつの間にか規律や目的が生まれていたら、それはそれで素敵なことだと思いませんか。
MANHOLE official instagram
河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892