107-0062
central aoyama #003
4-1-3 minami aoyama minato-ku,tokyo

W : manhole-store.com
M : info@manhole-store.com
T : +81 34283 8892

blog

浅いだけじゃない



先日、河上が紹介していたローライズで白いウールコットントラウザーズCCCA06UNI Bには続きがあります。続き、それは同型生地違いのCCCA06UNI C。

平たく言えば、MANHOLE別注。

こんにちは、鶴田です。



ベージュベースにダークブラウン×ブラックのシェパードチェック。組成はウール55%、コットン45%。今シーズン、別アイテムのためにCLASSが用意したドライで張りのあるカッコいい生地。



このモデルの特徴である「太くも細くもない、中太のシルエット」や「圧倒的に(前も後ろも)浅い股上」はそのまま。生地だけを乗せ換えてもらった。


” CLASS for MANHOLE “
– CCCA06UNI C –
color : BEIGE CHECK
¥86,900-(tax included)



全体的に四角く見える中太シルエットにローライズという組み合わせが「パッと見は普通に見えるけど、穿くと圧倒的に違う」パンツ。

よくよく考えてみると、「ローライズなのに中太」という組み合わせ自体が(ファッションヒストリー的に見ても)実は抜群に新しい。脱げそうなくらい低い位置で穿くスーパースリムシルエットのジーンズをエディ・スリマンが大ブレイクさせたのが、早20年前。つまり、今の20代がリアルタイムで体験していない時代に「ローライズ」は市民権を得た。少なくとも、この5~7年くらいは洋服のオーバーサイズ化に伴って、パンツの股上は(一部のブランドを除いて)深いのが当たり前だったのだ。

そう「股上が浅いパンツは細い」「股上が深いパンツは太い」という不文律のセオリーから(ダイナミックに、ではなく)ビミョーに逸脱しているのが、このパンツ。



フロントの開きは18㎝前後。NICENESSやm’s braqueの股上が深くてワイドシルエットなモデルと比べると10㎝近くも差がある。トップボタンを含めて4つ、申し訳程度にボタンが並んでいる。



裏返すと、股上の浅さや開きの短さが視覚的に分かりやすい。

腰骨に引っかけて穿くヒップハングの着用感はローライズパンツを経験したことがない人にとっては新しい感触に思えるだろうし、ローライズのスキニーデニムを体験したことのある人にとっては筒の中途半端な太さが新しい感触に思えるだろう。



ウエストやポケット周りに付けられたスレーキと同じ上質なコットン生地が裾部分の裏に24~5㎝もの長さで張ってある。この二重仕立てのおかげで中太シルエットの裾幅に張りが生まれ、丸い筒状のシルエットが強調されている。



ロールアップしてもいい感じ。この2トーン感、可愛い。



2022年秋冬にリリースされたゴリゴリに硬いカーキ色の生地、2023年春夏にリリースされたふわさらの白い生地。インラインで用意された生地でも、このパンツの独自性を十分に感じ取ることができるのだけれど。

今回MANHOLEのために用意されたシェパードチェックバージョン、CCCA06UNI C 。柄物になることで、不思議シルエットのローライズパンツは更に不思議なものとなった。「股上が浅いのに中太シルエット、表地がチェックなのに裾は無地」って、なんか言葉では説明しづらいなぁ…。

つまり、それは「スリムなロック系」でも「だぼだぼのヒップホップ系」でも「スマートなトラッド系」でもない、独自の文脈に乗っかった「真正CLASSなパンツ」だということ。ブログで説明できない、この不思議感覚。過去のアーカイブやムーブメントからネタを取って出すだけ?CLASSはそんなに浅くない。

「結局着てみないと分からない」ということ自体、誰もが未経験ゾーンへと誘(いざな)われるCLASSの真骨頂なのだ。





MANHOLE ONLINE STORE

MANHOLE official instagram

鶴田 啓

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892