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らしいニット



「男らしさ」とか「女らしさ」とか「日本人らしさ」とか、そういうフレーズは(声高に叫ぶのも憚られるくらい)どんどん時代遅れのものになっていく世の中で。MANHOLEには実に「イギリスらしい」ニットが届きました。

こんにちは、鶴田です。



日本人が真似する「パリっぽさ」でもなければ、イタリア人がかぶれる「アメリカンテイスト」でもない。

S.E.H KELLYは英国人が作るイギリス製の洋服ブランドだ。



首元が詰まったVネック、サドルショルダーの切り替え、ターンナップ式のロングな袖リブ。



前身と後ろ身で編地が切り替えてある点も、いつもどおりのニット。そして、この変わらなさこそが「S.E.H KELLYらしさ」であると同時に「イギリスらしさ」の根源でもある。それでも、最近では生産が第三国に移ったり、素朴さを捨ててお洒落方面に走り過ぎてしまうブランドも多いわけなんだけど…。


“ S.E.H KELLY ”
COTTON HAND KNIT V-NECK
color: GRAY / NAVY / OLIVE / BEIGE
¥107,800-(tax included)



英国・ウェールズのファクトリーにてフルファッションで編み立てられたハンドフレームニット。しなやかなコットン糸を使ってざっくりと作られている。前身&袖はピケみたいな編地なので、鹿の子ポロを着ているときのような(接地面の少ない)ドライな着心地。

そして、やはり「イギリスらしい」曇った4色展開=グレー、ネイビー、オリーブ、ベージュ。と言ってはみたものの、それぞれが複数の色糸を撚り合わせた色出しなので、なに色とは断言しづらいスモーキーな杢調が光の当たり方によって様々な表情を見せてくる。



177㎝のゆうとがMサイズのグレーを着てみた。



袖リブは折り返さず、くしゅくしゅにたるませて。シャツは裾出し、パンチングウルトラスエードのパンツでラフに合わせたにもかかわらず。



なんだか「いいとこの子」に見える。育ちがよさそう。

という感想をそのままゆうとに伝えたら「ホント、そうですね!育ち、よさそうですね、ぼく!」と笑っていた。



続いて、オリーブのXLサイズをたっぷりと着たゆうと。



カーゴパンツに合わせて一枚でざっくりと、でも袖口はきっちりと折り返してみた。開きすぎていないVネックは、襟なしでも品が良く見える。



初夏にも十分通用しそうな、軽快でラフでリラックスした装い。サイズ感やバランスだけの整いではない雰囲気が、このニットにはちゃんとある。



鶴田は着てきたシャツタイの上からレイヤード。178㎝でLサイズ着用。イギリスでは昔からプルオーバーのニット全般を指して「ジャンパー」と呼ぶことがある。ジャケットの代わりに着てみると、たしかにちょっとアウターらしいカッチリ感を感じることができるかも。



変な柄のプリントタイやチャラチャラしたグラスチェーンを付けていても、品があるニット。



別に僕らは上品な洋服や歴史の長さに由来するクラシックな洋服だけを選んでいたいわけではないんだけど。逆に言えば、僕らは飽き性だし、なんでも着てみたい欲張りだからこそ、S.E.H KELLYが作る「イギリスらしい洋服」が好きなのかもしれない。

何ひとつルールが存在しない世界で自由を叫ぶのが難しいことと同様に、「自分らしさ」とは必ず「他人らしさ」と対になってくる。そんなわけで、僕らは今シーズンも「イギリス人デザイナーが作るイギリスらしい洋服」=「S.E.H KELLYのニット」に好感を持っているんだと思う。

現在MANHOLEに並んでいるコットンやシルクやラミー素材を使った国も年代もバラバラでフリーキーな古着ニットと同じ目線で見比べながら、是非このニットを手に取ってみてほしい。






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鶴田 啓

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