大胆で、繊細で

イギリスのブッシュジャケット的ディテール、アメリカのファティーグジャケット的ディテール、フランスのボージョンジャケット的ディテールを随所に散りばめて、NICENESSのイメージを形にしたのが今回のブッシュドファティーグジャケット:GAGE。
デザイナー:郷さんがそれぞれのリファレンスの中から切り取った「このヨークのデザインかっこいい、このアクションプリーツがかっこいい、このポケットの形がかっこいい、このペンポケットがかっこいい、このフラップがかっこいい、このマチがかっこいい、このチンストラップがかっこいい、この襟の形がかっこいい、このベルトの仕様がかっこいい、この内側のプリントかっこいい」等のバラバラのパズルをNICENESSの感覚にハメて出来上がったのがこの洋服です。
全て男らしいリファレンス、そこから更に男らしいディテールを抽出しているはずなのに、「屈強さ」をどこかにごっそり置いてきたような印象を僕はこのジャケットから覚えます。これだけ力強いディテールが色々詰まっているのに、邪魔な要素をこのジャケットから今のところ何一つ感じない。「何かが足りない・何かが過剰」という点がGAGEのリファレンスとなる洋服の良いところではありますが、だからこそ、このGAGEがNICENESSというデザイナーズブランドが作る、デザイナーによって完璧にデザインされた洋服であることが感じられるのではないでしょうか。と、まあ僕のこんな感想は受け取る人次第ですが、僕の目にはこのGAGEが「最高にバランスのとれた、男らしいけど繊細なかっこいい4つポケットジャケット」に見えます。
さて、そんな「(僕の目には)最高にバランスのとれた、男らしいけど繊細なかっこいい4つポケットジャケット:GAGE」ですが、このジャケットの魅力は形だけでなく用いられている生地にも感じられるはず。



超長綿の中でも厳選されたシーアイランドコットンとインドのスジャータ綿を混紡したスビン糸で織られた極細畝のシャツコール。ジャケットの形同様、男らしさは感じるけど屈強さのない生地であると僕は思いました。
夏のコーデュロイ、人によっては意外性を感じる生地なのではないでしょうか。
もちろん、良い意味での意外性を。
先入観に囚われず、自分の肌から受け取る情報を信じて試してみて欲しい。
何より、本来であれば重たい生地をのせたくなる形に軽いシャツコールをのせるNICENESSの感覚が僕は好きです。大胆な部分と繊細な部分。
この洋服には色と柄がよく馴染む。









” NICENESS “
– GAGE – [ブッシュドファティーグジャケット]
¥107,800-(tax included)
さて、僕がこの極細畝コールのブッシュドジャケット:GAGEに期待してしまうのは、散々気に入って着ていた痩せたジェルトデニムのビンテージカバーオールに変わるような存在になるのではないかということ。羽織るだけで終わるけど、羽織るだけで始めることも出来る。
更にコーデュロイは気に入って着て洗ってを繰り返している内に勝手に格好良くなります。デニムのように色落ちを気にする必要もありません。
畝が潰れてきたとしても、パイルが剥がれたとしても気にせず着続けてください。
ベロアやコーデュロイなどのパイル地のヤれ方はデニムやチノとはまた違う、セクシーな表情です。
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河上 尚哉
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