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ポケットの効能



なんか、日中は一気に暑くなりましたね。僕の隣で山崎君は「キョウ、ヤベーくらいアチーな」と言っていますが、彼は今日も元気です。僕も今年になって初めて半袖(ニット)で出勤しました。

こんにちは、鶴田です。



左右非対称のマルチポケットといえばrenoma。

今シーズンもめちゃめちゃマルチに付いています、ポケットが。何に?はい、今回はショーツにまでポケットが付いています。形状あれこれ、サイズも大小さまざま、蓋付きからマチ付きジップまで、まるでこれは「大ポケット博 Expo2023」かよ、という。

面積の比率からしても「ショーツにポケットが付いているんじゃなくてポケットにショーツが付いている、いわば『穿けるポケット』」さながら。



ブラウン系の可愛いミニチェックと、ブルー系グレーの爽やかなストライプ。マルチポケットの主張が柄に溶け込んで混然一体、大量のポケットは意外と目立たない。



マルチなだけあり、色んなものをあちこちに容れることができるのは当たり前。なんだけど、肝心の腰ポケットはないんだよなぁ。普段、ポケットに両手を突っ込んで歩いている人は手持ち無沙汰になってしまいそうな、不思議感覚。

機能性が高いんだか低いんだか分からない。



機能性はともかく、夏日さながらの外苑前をショーツ姿で歩いてみたら、やっぱり抜群に気持ちいい。



でも、なぜだろう。このショーツを穿くとトップスには長袖を持ってきたくなる。今日の外苑前は30℃超え、「ヤベーくらいアチー 」んだから半袖シャツでも着ればいいのに。



モモノスケ君もやっぱり長袖トップス、というかジャケット+ショーツコーディネート。で、彼の姿を客観的に見るうちになんだか分かってきた。



このショーツ、圧倒的に「四角い」。



ポケットがいくつも重ねてあるから形が折れないのか、裾幅が広いからなのか股上が深いからなのか、膝上丈の細身バミューダに比べて圧倒的に四角いし、両サイドに大きなベローズポケットが付いた丸いカーゴショーツに比べても圧倒的に四角い。

このフォルム、このシルエット。



ジャケットは暑いときに脱げばいいんだけど、丸いショーツを四角くすることは誰にもできない。スリムなモモノスケ君のゆるゆるタンクトップ姿も、ショーツが四角いおかげでどことなくシャキッとして見える。



renomaのスリムロングなブレザーに合わせると(特に横から見たシルエットなんかは)全体が現代建築のような「軽四角い」感じのフォルムに思える。

暑い日のショーツ姿って、どうしても「ダル着」っぽくなりがちなんだけど、それは「肌見せの分量的な意味でショーツを穿くならトップスは長袖」ってことじゃなく、あくまでも緊張感の話だと思う。


“ renoma ”
– AGADEZ –
BEIGE CHECK ¥66,000-
GREY STRIPE ¥55,000-
(tax included)



「ダルさ」や「丸さ」のないこのショーツを穿くと、自然と長袖トップスを手に取りたくなる。それはコットンニットでもジャケットでもロンTでもいいんだけど、このショーツが「四角く」いてくれるからこそトップスの自由度が広がるということ。

マルチポケットの効能。それは機能性から遠く離れた「シルエット」「フォルム」という予想外の地点にぽつりと着地した。ブルゾンに付いていたマルチポケットをショーツにも付けるなんて安直だな、とは思うなかれ。それは早計にすぎるというものである。

だからやっぱり、洋服は着てみないと分からない。先日、30代のお客さんが「僕、ショーツは穿かないんですよ、昔から苦手で」と言いながらこのショーツを試着した結果、「不思議とこれならイケますね」と言いながら購入してくれた。「ショーツ嫌い」を鮮やかに覆してみせたrenomaの本質は、きっとマルチに取り付けられたポケットの数だけではないはずだ。






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