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都合の良いようにどうぞ



CLASS2023SSコレクションで凄まじい存在感を放っていた、染めの生地。
この生地はインテリアファブリックとして作られたわけでも、被服用として作られたわけでもない、インドの染色作業所の作業机に敷かれる布。
このようになることを目的として染められたわけではなく、他の布を染める作業の末に結果的にこのようになった布。

この布の魅力的な部分は「何か特定の目的があって作られたものではない」という点にも「偶発的に生まれた」という点にも、もちろん存在するんだろうけれど。
この凄まじい存在感はそれだけでは説明がつかない。

あえてその存在感の理由を言葉にして説明するとしたら、この布はどこかの誰かの作業の積み重ねによって生まれました。
が、こうして文字にして改めて頭の中でぐるぐる考えてみると、世の中に存在する全てのものはどこかの誰かの作業の積み重ねによって生まれていますね。
人が魅力的に感じるもの、人が魅力的に感じないもの、その差は一体どこにあるのでしょうか。
と、「かっこいい」と感じるもの全てが、そのかっこよさを上手く説明出来るわけではありません。この布が最初からかっこいいのか、この形をしているからかっこよく感じるのかも既に定かではありません。
が、とりあえずこの布はCLASSのデザインチームの手によって僕らが「かっこいい」と感じる洋服としてMANHOLEに並びました。

この洋服、今後もどこかの誰かの着るという作業の積み重ねの果てに、いつかの誰かにとって「かっこいい」と感じさせてくれるものになる予感がします。その時にこの洋服がどのような色でどのような形になっているのかは想像もつきませんが、まずはこの布が生まれた経緯と同様にとりあえず着る人の都合の良いように着てもらえるといいと思います。



” CLASS “
– CCDS14UNI A –
¥99,000-(tax included)







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河上 尚哉

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