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着続けて欲しいシャツ



多分6,7年は着続けているCLASSの太番手のカディシャツ。国旗を作る生地だった気がする。
この生地はPERIOD FEATURESデザイナー:津村さんからCLASSのデザインチームへ提供されたもの。
お店だったり事務所だったり実家だったり今の家だったりに自分の服が点在している僕は、洋服を手放すことはないけれど洋服が行方不明になることがよくある。絶対に持っているはずなのにお店、事務所、実家、今の家、どこにも見当たらないものは、悠人か山崎くんかたまに中台が持っている。そんな状況でも、このカディのシャツはいつでも着られるような状態で家のラックにかかっている。着て洗ってを繰り返している内に最初がどんな風合いでどんな白だったかもわからないくらい生地の目も詰まって色も真っ白になった気がする。

そういえば、前身頃にジェノベーゼのソースを大胆にこぼしたりトマトソースが袖口に付いたり小パックのコチュジャンのソースが思いもよらぬ動きをして飛んできたり、僕の記憶の中でこのシャツにべったりとついていた汚れが跡形もなく消えているのはどういうことなんだろうか。この生地と漂白剤との相性が良いのだろうか。僕の持っている太番手のカディシャツの良いところは綿100%なところ。いや、実際に綿100%なのかはわからない。手紡ぎ、手織、職人の力加減によってフシや織りムラができ、織り小屋にあった糸くずが混じるので綿99%その他指定外繊維1%くらいかもしれない。とにかく、この白の太番手の推定コットン100%のカディシャツの良いところは「普通の洗剤はおろか漂白剤すらも躊躇わずに使えること」にもあると思う。
加えて、気に入ったシャツを着続けたことがある方であればわかると思うのだけど、シャツの襟や袖口はそこまで強くない。例えばぱっと見は強そうなオックスフォード地だって、何枚かローテーションしなければ襟と袖口は擦り切れる。更に細番手の高級生地を一般的なシャツ生地と同様に扱えば短い時間で襟や袖口が擦り切れる。ああいった高級品は高級品たる理由がある。さて、僕のこのシャツは何故か綺麗だし襟や袖口の擦り切れも起こっていないけれど、別に綺麗じゃなくても良いし襟や袖口が擦り切れていてもいいや、と思えるのも太番手のカディシャツの良いところだと思う。
気に入って着ていれば汚れるのなんて当たり前だし生地が擦り切れるのなんて当たり前、箪笥の中に大事にしまいこんでいても他の洋服の皮脂汚れが移るのかなんなのかはわからないけれどたまに全然見覚えのない汚れがついていてがっかりすることだってあるのだから、着て汚した方がマシなんだなあと、たくさん着てたくさん汚れているはずなのに何故か買った時よりも白く滑らかになっているこのシャツを見て思うのである。

「太番手のカディシャツ」と何度も書いている通り、この生地は通常コットン地のシャツに使われるような一般的なポプリンやタイプライター、オックスフォードなどと比較すると圧倒的に生地が厚い。撚りの甘いコットンの太い糸を空気を含みながらゆっくりと手作業で織っている生地は地厚だけどふんわり柔らか、コットンの重みをずっしりと感じられるところも良い。夏場は汗をしっかり吸ってくれるし、春や秋など夏と冬の間、冬場はニットの上などに羽織ると「まあ、これでいいか」と1日の始まりをふんわり柔らかく始めることが出来る。洋服を着て出かけるという楽しさもちゃんと感じられるけど、気疲れしない良さがこの太番手のカディシャツにはある。買ってから6,7年経っても尚、僕にとって着たい時に着ることが出来る洋服であるし、これからもきっとそれは変わらないのだろう。




こんにちは。
MANHOLEの河上です。

冬の寒さが残る2月に発売したPERIOD FEATURESのゼロカウントのカディシャツとカバーオール
たくさんオーダーしたつもりが数日で完売。まだ見ていないお客さんも多そうだったし、入社したての山崎くんも欲しがっていたので再オーダーしていました。
「何枚くらい作れますか?」と聞いたところ「20枚ちょいかな〜」とのことだったので、ロングシャツ型で15枚、カバーオール型で5枚、計20枚。
夏の暑さが始まるタイミングで改めていかがでしょうか。
夏に着るこのシャツの良さは、僕含め中台からも店頭でお伝えできるはずです。

手紡ぎ、手織り、更に今回は残っている生地で作っているせいなのか、白のトーンも様々。
ついでに言うと去年の生地と今年の生地も風合いが違いました。去年のはもっとジャリジャリしていたけれど、今年のものは最初からふんわりしています。
と言っても、僕の持っているものも中台が持っているものも洗い続けたせいか白く柔らかくなっているので、始まりの白のトーンと風合いはあまり気にしなくても良いのかもしれませんね。

カバーオール、シャツともに、着丈が長いのが良いところ。
なんでもかんでも時間をかけて手で作ったものが良いとは限りませんが、人間の手が作り上げた不均一な迫力のある白を、迫力のある形で、お楽しみください。
初めて袖を通す時も良さを感じられると思いますが、それ以上に着続けることでその良さがどんどん膨らんでいく洋服だと思っています。飽きるのは自然な感情だけど、一方で飽きないものがあるのも自然なことですね。


” PERIOD FEATURES “
– SHIRT – [ KHADI HAND WOVEN ] SIZE:2/3/4/5
¥50,600-(tax included)
– COVERALL – [KHADI HAND WOVEN] SIZE:2/3
¥79,200-(tax included)






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河上 尚哉

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