” BLESS “ – Demimoorebag deux piéces –

約8,9年前、中台と二人で行ったBLESSの展示会で見つけたStand-up Comedy Demimoorebag。
デニム、リネンキャンバス、コットンキャンバスなど、さまざまな生地でオーダーしてきました。
鞄を持たない僕らにとっては非常にフィットするもの。
偶然共感してくれるお客さんも多く、入荷する度にすぐ無くなっていたのでまともに紹介する機会すらなかったかもしれません。
表はフラップ付きのジップポケット。裏側にもジップポケットがつきます。
裏側のジップポケットは結構大きく、A4のファイルくらいだったら無理をすれば入るので、このバッグのおかげで快適に手ぶらで過ごせます。
ベルトの長さは調節が可能。
生地感のあるリネンキャンバス生地感なのでウールと合わせても表情が負けません。
僕は秋冬、春夏特に気にせずに使っていました。
とりあえずこのバッグに外で使う小物を突っ込んで、外に出る度に手に取れば忘れ物も特にしないですみます。
ものぐさな僕にとっては本当に相性が良かった気がします。
と、いうのが2020年2月20日の記事。
2023年8月、久しぶりにdemimoore bagを仕入れてみました。
形はdemimoore bagだけど、僕らが8,9年前に「良いな」と思ったものとは違う形、より今の僕らの気持ちにフィットするモデル。
それがDemimoorebag deux piéces。

古着のジャケット、しかもあまり需要のない大きなサイズのジャケットを上下にセパレート。
上半分はそのままジャケットとして、下半分はDemimoore bagとして作り替えたBLESSらしいアイデアの洋服?バッグ?いや、洋服とバッグ。BLESSはこの一つで二つの洋服とバッグをDemimoorebag deux piécesと名付けています。
Stand-up comedy Demimoore bagはバッグとして作られたものなので、収納がちゃんと作られていますが、Demimoorebag deux piécesはバッグとして作られていないものをバッグにしているのでジャケットの表地と裏地の間にキュプラを挟んだ空間を収納にしています。
ただ単純に売れ残っている大きいサイズの古着のジャケットを利用している、というよりもDemimoorebag deux piécesを作るためには大きいサイズの古着のジャケットが適していた、という印象です。確かにこのバッグを魅力的なものにするためには身幅の大きなジャケットが必要ですね。きっと大きなジャケットを見ている内に閃いたのでしょう。
すごく、ワクワクする瞬間だっただろうなあ。
BLESSのものづくりはとても直感的。だからこそ、僕らも値段がどうこうや売れるか売れないかなどの現実的な部分を忘れて楽しみながら仕入れることが出来ます。
さて、MANHOLEではDemimoorebag deux piécesを2つオーダー。
どんなものになるかはお楽しみ、ということだったのでドキドキワクワクしながら。
いや、嘘です。ちゃんと忘れていました。
納品時、茶色とグレーストライプの大肩パッド入りのジャケットが目に入った時に「俺、こんなのオーダーしてたっけ?」と不安になりました。下半分のDemimoore bagを見てようやく思い出しました。わ〜、めちゃくちゃかっこいいじゃん。
ジャケットの内タグを見ると全然知らないブランドのもの。
作りがどうこうとか〜製とかどこどこの工場で作られていたとか、そういうわかりやすい記号を追ってしまうのは男性特有の感覚なんだな、と改めて感じました。この二つで一つの洋服を見る限り、彼らはDemimoorebag deux piécesのベースとなるジャケットをノリと見た目で選んでいますね。
BLESSの魅力はアップサイクルがどうこうとか自由な物作りがどうこうではありません。
自分たちが魅力に思う、面白いと思う感覚をちゃんと自分たちが信じられていること。

上半分、見慣れない形

下半分、見慣れた形
















” BLESS “
– Demimoorebag deux piéces –
¥183,700-(tax included)”
名前が良いですね。deux piéces。
二つで一つ。BLESSです。
デジレーとイネス、パリとベルリン、実用と奇抜、工芸とデザイン、販売と展示。
この二元性によって、ふたりの創立者も従業員も人として進化できる。
時には教え、時には導きを必要とする道連れであり、親子である。
Blessは、ブランドを立ち上げたふたりの独特なキャラクターの延長だ。
矛盾する要素が補完する要素と同様に重要なのだ。ふたりは言う。
「私たちはひとりでもそれなりに上手くやれるけど、それ以上のことはできない。ふたりだと、全てになれるのよ。」
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