TENDERはやっぱりちょうどいい
こんにちは。河上です。
やっとニットを触れる気温になりましたね。
袋越しに触るだけで「触れただけで暑そうだな」と感じて袋に入れたまま店頭に並べていたTENDERのローゲージニット:ROUND RIB DIVING PULLOVERを昨日ようやく開封、袋のない状態で店頭に並べることにしました。
いつも通り自分が半年前にどんなものを買い付けたかあまり覚えていない僕は、「こういうの仕入れてたんだね〜」とまるで他人事のように既に届いて2週間ほど経つTENDERのニットを試着してみたのですが、このニット、とても良いです。半年前の僕ナイスです。
“ROUND RIB DIVING PULLOVER”と名付けられたニット。
梳毛の英国羊毛、イギリスで紡がれた5plyのガーンジー用のウール糸。
伝統的なフィッシャーマンリブの組織で編まれています。
パッと目を引くのは太いリブと超深いUネックのデザイン。
サイズは3(L)と5(XXL)でオーダーしておきました。
カラーはブラック/ベージュ/バーガンディの3色展開。
「ラウンドリブダイビングプルオーバーは、重い漁師のリブステッチで編まれ、丸みを帯びたピークとトラフを形成します。襟は折り畳まれ、完全な二重の厚さでリンクされ、枕のエッジを形成します。首の穴は丸く、異常に深くカットされ、ヘルメットに取り付けられたアンティークダイビングスーツの首に触発されますが、フォーマルなショールカラーチョッキのスクープネックとなっています。肩と腕の穴は真っ直ぐに作られ、一緒にリンクされています」
というのが、展示会で配られた資料に記載されている商品説明。
非常にわかりづらい。きっとブランドから送られてきた説明をGoogle翻訳しているのでしょうが、ここまでわかりづらいと逆に興味が湧きます。
普段は「別にブランドからの説明とかどうでもいいから、自分の言葉で自分が思った通りに紹介しよ」と放り投げるところですが、今日は暇そうなので一つ一つ紐解いていこうと思います。
「ラウンドリブダイビングプルオーバーは、重い漁師のリブステッチで編まれ、丸みを帯びたピークとトラフを形成します。」この部分はデザインの説明というよりも編みの説明でしょうか。
ピークとトラフを形成、、、難解ですね。
「襟は折り畳まれ、完全な二重の厚さでリンクされ、枕のエッジを形成します。」
太い襟リブは去年のカーディガンと同様のデザインに見えますね。気に入っているのでしょうか。
リブを折り返して端でボディと共にリンキングして繋ぎ合わせています。
「枕のエッジを形成します。」という部分だけ、よくわかりませんでした。誰か教えてください。
このニットの特徴はやはり超深いUネック(スクープネック)のデザインですね。
先ほどの「首の穴は丸く、異常に深くカットされ、ヘルメットに取り付けられたアンティークダイビングスーツの首に触発されますが」の部分。
“ダイビング後、ヘルメットをつけたままとりあえず暖をとる為のデザイン”みたいなストーリーなのかな、とも思いましたが、きっと文字通り「ヘルメットを取り付けたアンティークダイビングスーツのネックラインのデザイン」ということなのでしょう。
「フォーマルなショールカラーチョッキのスクープネックとなっています。」
確かに、タイドアップしている姿を見るとショールカラーのようにも見える。
結果的にそうなったのか、意識してそうなったのかはわかりませんが、見慣れないデザインから見慣れた姿が垣間見えるのは面白いですね。
「肩と腕の穴は真っ直ぐに作られ、一緒にリンクされています」
これは見たまんまですね。
肩幅が広いので腕が真っ直ぐ落ちますね。
つまり、TENDERのROUND RIB DIVING PULLOVERはリブ編みの超深Uネック、その「ヘルメットを取り付けたアンティークダイビングスーツのネックラインを参考にした超深いUネック」とリブを2重に折り畳んで作った太い襟リブがショールカラーのようなデザインになっているローゲージニットであるということ。
リブが超太かろうが、首が超Uネックだろうが、商品説明がわかりやすかろうがわかりづらかろうが、このブランドの持つイギリスの文化に基づいた伝統的で力強いもの作りの前では「でも、着たら不思議とめちゃくちゃ良いよね」という地点に落ち着いてしまうということ。
難解なデザインを難解なデザインで終わらせずに、誰かにとって必ず着地できる場所を残してくれている。
TENDERはやっぱりちょうどいい。
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