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ROUND ABOUT MIDNIGHT


十五夜お月様見て跳ねる、のは兎。

少し前の話ですが、9月29日は「中秋の名月」でしたね。僕もニュースでその話を聞くまではよく知らなかったのですが、「中秋の名月」と満月の日付は違うことがよくあるそうです。「中秋の名月」=「満月」だと思い込んでいたなぁ。しかし、今年は久しぶりに「中秋の名月」の夜に真ん丸の満月が見えました。熊本の実家にいる父親からも美しい満月の写真が送られてきました。次に中秋の名月と満月の日付が一致するのは7年も先になるそうです。

思わず「こんばんは」と言ってしまいそうな話題からですが、こんにちは。鶴田です。

“ CLASS ”
– CCDA03 UNI –
COLOR : BROWN / BROWN CHECK
¥231,000- (tax included)



CLASSから届いたフーデッドのツイードブルゾン。ボタン留めのフロント、ラグランスリーブ、腰丈が軽快な一着。



さっそく羽織ってもらった…誰だ、こりゃ?



腰骨の位置まであった長髪をばっさりとカットした、ぜんのこうし君。ヘアサロンにコシノジュンコの写真を持っていき「これと同じように切ってください」とお願いしたらしい。さすがにオン眉の前髪は作らなかったけど、なんだか、とても可愛くなったなぁ。



しばらく前から猫も杓子も「一枚袖」と騒ぎ立てているラグランスリーブだけど、個人的には二枚袖だけが持つ肩~袖の丸みが好きだ。



肩線と同じように切りっぱなしで処理された前身のダーツ処理のせいか、意外とスリムなボディライン。こういったボリュームの変化球は相変わらずCLASSの十八番だと思える。



色違いのブラウンツイードを着る鶴田。



切り替えとダーツで構成された、真ん丸のフード。



鶴田が付けている古着のネクタイにもカエルの卵のような丸いモチーフが見える、偶然。



真ん丸のフードは襟の裏にあるジップの中に収納可能。



というか襟も丸いね、これ。当然、ジップも丸い曲線を描いている。



背中を丸めて階段を上る、ぜんのこうし君。



丸い肩線、丸い襟、丸い髪形。それ見て跳ねる、ぜんのこうし君。

「こうし君、まさか兎年生まれだったりしないよね?」と尋ねたら「寅年です」とあっさり答えられてしまった、ニアミス。



こうやって見ると、全部丸い。



丸いボタンの中に開いた丸い穴、ふたつ。



前立ては、謎に二枚。



さて、どうしよう。

満月から始めて、まるいフォルムで繋げて、丸い髪形に兎年男で落とそうと思ったけれど。それほど都合よく、丸くはおさまらない。



そういえば、同じく堀切さんが手がける今シーズンのrenomaのブルゾンにも丸い月が夜空に輝くデザインがあった。このブルゾンの原型となるアーカイブがモーリス・レノマによってデザインされた1970年代から今日まで約50年もの間、月は何千回も満ちては欠けてを続けてきた。月の満ち欠けが15日周期だとして、50年×365日÷15日=1216回。そしてこの50年間のうちに、果たして僕らは1216個の満月のうちの幾つを見上げてきただろう?

洋服のシルエットも同様だ。時代によって襟やディテールやシルエットは丸くなったり鋭くなったりすることを絶え間なく続けている。常に変化し続けている。「トレンドに踊らされるのは嫌だ」「価値が変わらないもの、決して古くならないものだけが欲しい」と言うことも勿論できるけれど、僕らはまるで月のように満ち欠けを繰り返し続けている堀切さんの作るモノが楽しくて毎シーズンCLASSやrenomaを買い付けている。

このRound(丸さ)だらけのブルゾンもまた、その一点に過ぎない。今夜の空をふと見上げた時、まるで巡り合わせのように月と目が合ったような感じがしたのならば、迷わず手に取ってみてほしい。刹那ゆえの美しさが、世界にはまだまだたくさん存在すると僕は思う。

次に中秋の名月と満月の日付が一致するのは7年も先になるそうです。





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