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2023/10

新しい選択



こんにちは、中台です。

思えば、春頃から短パンばかり穿いていたような気がする。
そのバランスに慣れすぎたせいか、寒くなってきた今も、まだ短パンを穿いていたい気持ちが続いています。

CLASSのCCDA08UNI A/Bは、そんな僕にぴったりのダウンショーツ。
レイヤードを意識したディテールなどは、冬を最大限楽しむために機能する。
まるでアウターのようなパンツ。
コートやジャケットと同じように捉えてみると様々なイメージが浮かんできます。



真っ赤なベロアのセットアップとは明らかに異なるバランスのダウンショーツ。
単なるスポーツウェアを単なるスポーツウェアに見せない存在感。

内心では楽しくて笑っているつもりでしたが、写真に写る自分はなぜいつも表情が固いのでしょうか…。
本当に楽しいショーツです。



ポケット付きで、両サイドダブルジップで開閉できる仕様。
ジップの開け具合によっては不思議な見え方になりそうです。

ダウン入りなので当然暖かい。


ウエストはドローコードで調節可能。



RENOMAのスリムなセットアップにダウンショーツ。
そのままで着ても当たり前に良いセットアップだけど、いつもより少しワクワクできるはず。

冬になるとアウターばかり買ってしまう僕ですが、新しい選択肢が増えて嬉しい。
この調子でいけば、一年中短パンを穿いて過ごすことも夢じゃないですね。



” CLASS “
CCDA08UNI A ( GREY ) / ¥163,900-(tax included)
CCDA08UNI B (BLACK) / ¥127,600-(tax included)









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中台 竜郎

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F.LLI Giacometti/MARMOLADAのワークブーツ:FG210。
このワークブーツ。古くからある品番ですが、実際に売り場に並んでいるのを僕は見たことがありません。なんでだろう。形は男性の定番的ブーツなはずなのに。
実はMANHOLEで過去に一度この靴にチャレンジしてみたことがありました。3年前の12月。
写真で中台が履いているのがそれです。象の革
が、サイズも限られていた(41のみ)し値段も高いしなんだったらどう合わせていいかわかりませんくらいの反応。まあ「超かっこいい靴買ってきました!」だけで売れるわけないよな。
このままMANHOLEに寝かせておくのもなあ、と思ったので、結果的に中台の誕生日にプレゼントしました。
というわけで、個人的な印象も「売れなかった靴」
なのですが、今、とてもよく見えます。最近華奢な靴が多かったしなあ。
このブーツに合わせたい洋服も具体的にイメージが出来るし、今MANHOLEに並んでいる洋服との相性も良さそうですね。
というわけで、甲革を変えて再チャレンジすることにしました。



甲革はVACCHETTA ELBAMATT ROVESCIATA。
バケッタレザーの裏づかい。この革の色違いですね。
黒だと少しわかりづらいので触れませんでしたが、起毛部分を潰して光沢を出したグラデーションがかっこいいです。茶色だとわかりやすい。



色々な形の靴にこの革を使ってきましたが、こうやってみるとブーツ向きの革だなあ、と感じました。
ワークブーツらしい頑強で粗野な印象もしっかりとあるけれど、オイルをたっぷり含んだベジタブルタンニン鞣しのやわらか〜い顔付きが、このワークブーツを「男らしい」なんて言葉でまとめきれない物にしてくれていますね。



と、FG210の特徴がもう一つ。
メリノ種のムートンが履き口からつま先にかけて張られています。ワークブーツと書いてますが、フリーザーマンブーツですね。
アウトソールはVIbram、底付けはハンドソーンノルヴェジェーゼ。
雨の日だけでなく、雪の日まで履ける一足。
もしかするとこのトゥーマッチな仕様が単純に日本の市場に合わないのかもしれませんが、そんなのは見た目の印象。実際に履いて生活してみないとわかりません。UGG履いてる人だっているしなあ。

まあ、仕様がどうとかはとりあえずおいておいて、まず「試してみたいなあ」と思える靴なのではないでしょうか。

とりあえず、この靴の良いところは超かっこいいところ。
年中履ける靴はいくらでもあるけど「この時期にしか履けない物」には「この時期にしか履けない物」しか持っていない色気がありますよ。

” F.LLI Giacometti ” [MARMOLADA]
-FG210- VACCHETTA ELBAMATT ROVESCIATA
Color:T.DI MORO Size:39/40/41/42
¥165,000-(tax included)






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河上 尚哉

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袖にもこもこのボア。

今日は不思議な袖?アームウォーマー?のCLASS : CCDA16UNIを紹介します。
どことなく既視感がありますね。
世のマダムたちがママチャリに乗るときに日焼け防止につけているアームカバーのような感じ。
側から見てると「必要?」と思いますが、あれだけ普及しているのを見ると必要なんでしょう。
これをアレの暖かいバージョンと仮定するならば。
側から見てると「必要?」と思われるかもしれませんが、もしかすると必要なのかもしれない。



クールなレザージャケットの上にもこもこ。
袖に存在しないはずだったもこもこが、いつものバランスに大きな変化をもたらしてくれます。



ダブルジップ仕様。

付け方のパターンも多数。
アウターの外側にも内側にも着けることができます。



インナーのボリュームや気分に合わせて、楽しく開閉できるジッパー。



一転してpatagoniaのパフボールジャケットの上に装備。
中綿の詰まった肉厚アウター。本来、何かを上に羽織るようなジャケットではない。

そんなジャケットの上にも装備できます。
一着で完結してしまうはずの機能的なアウターも楽しく着れそう。



続いて生地違いのこちら。

ブロンズ糸が鈍く光る、ネットのような弾力を持つ個性的な生地。
ラッセル編みの表情はまるで鎖帷子のように強い。
ウールの柔らかい表情に反発して、存在感を放っている。

どんな生地を合わせても水と油のように浮くのが面白い。
これはアレのキラキラバージョンですね。



ジャケットの内側から控えめに覗く違和感。
クラシックなチェック柄がいつもより華やかに見えてくる。



CLASS : CCDA16UNIはただの袖でもあり、アームウォーマーでもあるけど、いつもの洋服をまるで違うものに見せてくれるようなアクセサリーとして機能するはずです。
今シーズンのCLASSは全体的に「身につけるという機能」の他にも、既存の洋服に生地やディテールやデザインで新しい機能を付け足しているような印象を覚えます。
気軽な気持ちで見た目の変化を目で楽しみながら、このアクセサリーをつける意味を体で楽しんでみてください。


“CLASS”
CCDA16UNI A / B
COLOR : BLACK × BRONZE , GREY
BLACK × BRONZE ¥66,000- (tax included) , GREY ¥71,500- (tax included)





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禅野 晃士

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今の気分で


advertisement for used clothing from MANHOLE Vol.1 ( Dec. 2019 )



こんにちは、山崎です。

ニューヨーク買付けを終えて古着コーナーが一新し、中台さんがディレクションした『advertisement for used clothing from MANHOLE Vol.1』から4年振りとなる、Vol.2の撮影をしました。
Vol.2は今の気分だけを詰め込んで、素直に表現しています。

















これを見て「MANHOLEの古着は楽しそう。」と思ってもらえたら嬉しいなあ。

まだお店に来たことがない方にも、来店して頂けるきっかけになれたら最高です。
普段、BLOGでは書かないような古着の話も、店頭ではしっかりお伝えするので気軽に見に来てください。

今月からオンラインをリニューアル。
古着も定期的、そして積極的に更新しているので、オンライン上でも以前より遥かに楽しめる内容になっています。
今回のルックで使われた商材も掲載されるのでお楽しみに。

それでは、また。



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山崎 修也

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ROUND ABOUT MIDNIGHT


十五夜お月様見て跳ねる、のは兎。

少し前の話ですが、9月29日は「中秋の名月」でしたね。僕もニュースでその話を聞くまではよく知らなかったのですが、「中秋の名月」と満月の日付は違うことがよくあるそうです。「中秋の名月」=「満月」だと思い込んでいたなぁ。しかし、今年は久しぶりに「中秋の名月」の夜に真ん丸の満月が見えました。熊本の実家にいる父親からも美しい満月の写真が送られてきました。次に中秋の名月と満月の日付が一致するのは7年も先になるそうです。

思わず「こんばんは」と言ってしまいそうな話題からですが、こんにちは。鶴田です。

“ CLASS ”
– CCDA03 UNI –
COLOR : BROWN / BROWN CHECK
¥231,000- (tax included)



CLASSから届いたフーデッドのツイードブルゾン。ボタン留めのフロント、ラグランスリーブ、腰丈が軽快な一着。



さっそく羽織ってもらった…誰だ、こりゃ?



腰骨の位置まであった長髪をばっさりとカットした、ぜんのこうし君。ヘアサロンにコシノジュンコの写真を持っていき「これと同じように切ってください」とお願いしたらしい。さすがにオン眉の前髪は作らなかったけど、なんだか、とても可愛くなったなぁ。



しばらく前から猫も杓子も「一枚袖」と騒ぎ立てているラグランスリーブだけど、個人的には二枚袖だけが持つ肩~袖の丸みが好きだ。



肩線と同じように切りっぱなしで処理された前身のダーツ処理のせいか、意外とスリムなボディライン。こういったボリュームの変化球は相変わらずCLASSの十八番だと思える。



色違いのブラウンツイードを着る鶴田。



切り替えとダーツで構成された、真ん丸のフード。



鶴田が付けている古着のネクタイにもカエルの卵のような丸いモチーフが見える、偶然。



真ん丸のフードは襟の裏にあるジップの中に収納可能。



というか襟も丸いね、これ。当然、ジップも丸い曲線を描いている。



背中を丸めて階段を上る、ぜんのこうし君。



丸い肩線、丸い襟、丸い髪形。それ見て跳ねる、ぜんのこうし君。

「こうし君、まさか兎年生まれだったりしないよね?」と尋ねたら「寅年です」とあっさり答えられてしまった、ニアミス。



こうやって見ると、全部丸い。



丸いボタンの中に開いた丸い穴、ふたつ。



前立ては、謎に二枚。



さて、どうしよう。

満月から始めて、まるいフォルムで繋げて、丸い髪形に兎年男で落とそうと思ったけれど。それほど都合よく、丸くはおさまらない。



そういえば、同じく堀切さんが手がける今シーズンのrenomaのブルゾンにも丸い月が夜空に輝くデザインがあった。このブルゾンの原型となるアーカイブがモーリス・レノマによってデザインされた1970年代から今日まで約50年もの間、月は何千回も満ちては欠けてを続けてきた。月の満ち欠けが15日周期だとして、50年×365日÷15日=1216回。そしてこの50年間のうちに、果たして僕らは1216個の満月のうちの幾つを見上げてきただろう?

洋服のシルエットも同様だ。時代によって襟やディテールやシルエットは丸くなったり鋭くなったりすることを絶え間なく続けている。常に変化し続けている。「トレンドに踊らされるのは嫌だ」「価値が変わらないもの、決して古くならないものだけが欲しい」と言うことも勿論できるけれど、僕らはまるで月のように満ち欠けを繰り返し続けている堀切さんの作るモノが楽しくて毎シーズンCLASSやrenomaを買い付けている。

このRound(丸さ)だらけのブルゾンもまた、その一点に過ぎない。今夜の空をふと見上げた時、まるで巡り合わせのように月と目が合ったような感じがしたのならば、迷わず手に取ってみてほしい。刹那ゆえの美しさが、世界にはまだまだたくさん存在すると僕は思う。

次に中秋の名月と満月の日付が一致するのは7年も先になるそうです。





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鶴田 啓

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