やっぱりただの網じゃない
今年も仕入れています。NICHOLAS DALEYのニットベスト。
ブランド初期から彼のコレクションにラインナップされる定番的一枚。
今年のモデルは比較的網感が少ないですね。
従来のモデルとの大きな変更点はNICHOLAS DALEYのお母さん率いるニッターチームによるハンドメイドではなくマシンメイドな点。太番手、撚りも少ないふんわりとしたコットンニット。
値段を見て仕入れるか仕入れないか本気で迷いましたが、男性服は特に盛夏物の選択肢が少ないし、NICHOLAS DALEYにはこのベストを作り続けて欲しい。値段は一旦忘れて仕入れることにしました。
真夏に最高の洋服だと思います。
その為、気にされている方には「まだいいんじゃないですかね」と、積極的に紹介はしていなかったけれど、気付いたらピンクのXLが一枚だけになってました。
確かにただの網シャツとは違うし、他に候補のない洋服。
ブランド設立当初から変わらずコレクションにラインナップされるのも納得が出来ます。
その時気に入っているブルゾンやジャケットなどのトップスと合わせて下半身で体温調整してもらう、ここ最近のMANHOLEの提案にもぴったり。
僕らもタンクトップはたくさん作っているけど、タンクトップでは物足りない何かをちゃんと埋めてくれるのがNICHOLAS DALEYのニットベストです。
古着の上から適当にかぶってみたり、雰囲気あるビンテージやデザイナーズブランドの整っている洋服と合わせて。
物足りない部分や多すぎる部分に対してバランスをとりながら、時にそのバランスを崩しながら着てみると良いかもしれません。
ミックススタイルなんて言葉すら意識しない程、しっくりくると思います。

完売してるけど、ミントグリーンみたいな色もありました

とある日の悠人。
NICENESSのスペースハンターブルゾン、NICHOLAS DALEYのニットベスト、ディーゼルのコットンニット

古着の70505、NICHOLAS DALEYのニットベスト、NICENESSのデニムパンツ
合いそうなもの、合わなそうなもの。
自分たちの中にいつの間にか生まれてしまったそういう固定概念の外側にある洋服だと思います。NICHOLAS DALEYの洋服の持つ人間的で素直な感覚をお楽しみください。

” NICHOLAS DALEY “
– MACHINE KNITTED VEST –
¥66,000-(tax included)
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河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
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「わ、懐かしい〜!」という気持ちでオーダーしたFRANK LEDERのALPINE DAIRYMAN SHIRT。
というのも、FRANK LEDERが初期のコレクションで作っていたプルオーバーをベースにしているのが、今回のALPINE DAIRYMAN SHIRTなのである。
当時作っていたモデルは40年代のスイス軍のマウンテンプルオーバー型の洋服にステンシルを施したものだった。FRANK LEDERが集めた古着にFRANK LEDERが後からステンシルを施しただけのものなのか、FRANK LEDERがビンテージの生地を使って作ったガーメントにステンシルを施したのかは定かではないし、別にそこはどうでもいいと思えるくらい初めてこの洋服を手にした僕の目には、カッコよく映った。
スタンドカラーのドローストリング付きのプルオーバーシャツ。
左胸に付属するポケットが意外と便利だった。
ダック地のような肉厚のコットンなので気兼ねなく洗えるし、ざっくりとした作りなので中にニットを着れば風が止まって暖かいし、上からジャケットを着ればシャツ代わりにもなる。
ショーツと合わせれば暑くなっても着ることが出来る。
と、今でも良い部分を思い出せるくらいには気に入って着ていたし、家を探せばさほど時間を必要とせずに見つけることが出来ると思う。
今シーズン、FRANK LEDERがリリースしたALPINE DAIRYMAN SHIRTは「FRANK LEDERが集めた古着に後からステンシルを施しただけのものなのか、FRANK LEDERがビンテージの生地を使って作ったガーメントにステンシルを施したのかは定かではない」という感想を抱く必要もないくらい、FRANK LEDERとしてのデザインがされている。
ブランドを始めてから今まで彼が積み上げてきたであろう思想を形にした、ブランドとしての変化を感じるデザインであるように僕は感じる。

” FRANK LEDER ” [BARVARIAN MULTI STRIPED COTTON]
– ALPINE DAIRYMAN SHIRT WITH SCARF –
¥86,900-(tax included)
昨日鶴田さんから紹介があったモデルの色違い、BARVARIAN MULTI STRIPED COTTON。
ザラリとしたコットン生地。
見たことも触れたことも無い生地のはずなのに何故か懐かしさを感じさせてくれたり、本当に存在するか存在しないか定かでは無い異国の街のとある光景を想像させる、FRANK LEDER特有のロマン溢れるモノづくりは変わらない。

” FRANK LEDER ” [VINTAGE FABRIC EDITION]
– ALPINE DAIRYMAN SHIRT –
¥75,900-(tax included)
蒸し暑いアジアの気候を考慮して作られたTRIPLE WASHED THIN COTTON。
薄くて軽くて洗いやすいコットン素材ながら、FRANK LEDER特有の雰囲気あるカラーリングが特徴的な生地をパーツごとに継ぎ接ぎして作られている。
用いる素材は軽くなったけど、洋服の形自体は変わらない。
少なくとも、昔の僕はFRANK LEDERにB-BOYパンツを合わせたりジップアップパーカーを合わせたり、サファリハットの下にスカーフを挟んでみたりショーツにライディングブーツを合わせてみたりエキゾチックレザーのサンダルを合わせてみたり悠人をストライプだらけにしてみたりはしなかったと思う。けど、今の僕はそれを普通に「良いな」と思いながら合わせることが出来る。
長く取り扱い続けるブランドには、お互いの変わった部分、お互いの変わらない部分を楽しむ良さがある。
FRANK LEDERが変わり続ける中で変わらないのと同様に、僕らも変わり続ける中で変わらない。
今と昔と感じ方は変われど。
昔感じたFRANK LEDERの魅力、そして今僕らが感じるFRANK LEDERの魅力を合わせて、今のMANHOLEの感覚で紹介したい。
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河上 尚哉
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ドイツ人デザイナーのフランク・リーダー。彼が紡ぎあげる物語に登場する人々は皆、ハード系のパンをかじる木こり、牢獄の中で鎖に繋がれた囚人、酒場の酔いに乗じてカードゲーム詐欺をはたらくチーター…そんなんばかりだと思っている人いませんか?
はい、僕です。僕でした、鶴田です。
確かに、シーズンによっては草花を愛する男や吟遊詩人が登場したりして、若干の爽やかさを感じることはあったけれど、それでも全体的には哲学的で重々しい「ドイツ」のイメージ。そういえば、ドイツってどう考えても「山」のイメージが強い。北上すれば海や湖はあるんだろうけれど、避暑地といえば南仏やイタリアにイメージを引っ張られてしまう夏のヨーロッパ。
「夏」「水辺」「避暑地」みたいなイメージとは程遠く、「カント」「ヘーゲル」「ショーペンハウアー」みたいに難解で重々しい哲学者みたいなイメージのフランク・リーダー像を描きながら20年前にこのブランドと出会った僕の中では、なおさらそういった固定概念があった。
のも、今は昔。
夏にはきちんと夏らしいアイテムをリリースしてくれるようになったFRANK LEDERから、爽やかで夏らしいスキッパーとイージーパンツが届いた。
初夏の街路樹を抜けて、歩く街並みにもぴったりの爽快感。
ザラリとしたコットン生地は、織り柄の凹凸感が接地面を少なくしてくれるのか抜群に涼を感じさせてくれる肌触り。上下で着ると結構インパクトがある柄だけど、気になる人はセパレートでコーディネートすればいい。「どのようにコーディネートしたらいいか」なんて説明の必要がないくらい普通に着用できるはずなので、今日の鶴田はあえてセットアップでの登場で通すことにした。一応、上にベストをレイヤードして暑苦しくなりすぎない初夏のコーディネートで。
いつも自分では積極的にはやらない、裾のロールアップ&一枚革のスリッポンに素足をイン。それくらい爽快に着こなしてみたい、FRANK LEDERの夏アイテム。
春夏シーズンでもごわごわの分厚い生地や重厚で力強い形ばかりをリリースしていた初期のFRANK LEDERからは想像もつかないくらい「きちんと夏らしい」アイテムを彼が作るようになったのはいつからだろうか?
それまでドイツやロンドンを拠点にしていたフランク・リーダーは2003年ごろから日本での展開が増え始め、たびたび来日するようになる。朝晩の気温差や湿度差があるヨーロッパに比べ、圧倒的に蒸し暑く、亜熱帯気候に近づき始めたころの日本で夏を過ごすたびに思ったことだろう。
これは、暑い。と。
それはフランクがアジアの都市と出会った瞬間だったのかもしれない。

“ FRANK LEDER ”
– STRIPED SKIPPER WITH SCARF –
¥75,900- (tax included)
– STRIPED COTTON EASY PANTS –
¥65,900- (tax included)
スキッパーには、以前に「布切れ」として紹介した共生地のスカーフが付属している。
ファンタジックな物語の世界から抜け出して、他者を発見する。そのたびに、人は変化する。それはデザイナーであろうとアーティストであろうと、ミュージシャンであろうと例外なく変化する。その変化を通じて、自分の中にある自分を発見する。
涼しさを意識したスキッパーに対してもスカーフが付属すること。開放的なコットン素材に規則的なレジメンタルストライプを選ぶこと。彼の中には今なお、古典的なドイツとそれを取り巻く物語が存在する。ただ、その物語を内側から覗くのか、外側から眺めるのか、その視点が変化したということだろう。
この20年。フランク・リーダーは変化したようでいて、実は何一つ変わっていない。
暑い夏は嫌だけれど、涼しいだけではロマンがない。
そんなひねくれた僕らにとって、フランク・リーダーが作る初夏の服はとてもしっくりとくる。そして、それは遠く離れたドイツに住む彼が僕らを発見してくれたという喜びとともに。
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鶴田 啓
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マルチポケット付きのベストを上から被せたようなデザインのrenomaのシャツ:GAO。
シャツとして必要のないディテールがたくさんついていますが、着るとそれが良いと思える洋服です。
例えば、シャツ生地で作られたマルチポケット。
実際にポケットとして機能するか機能しないかは置いておいて、「ポケットがついている」ことがかっこいいですね。そして、ポケットの作りもかっこいい。
フロントに付属する前立てや、エポレットも同様。
ついていることがかっこいいです。
こういった機能するか機能しないかわからないデザインは、着る時にしっかり機能します。
ドレスシャツにただジャケットを羽織っただけでは、こうはならない。
カジュアルシャツをただタックインしただけでは、こうはならない。
シャツをただ裾出ししただけでは、こうはならない。
このシャツのマルチな部分は、機能ではなくコーディネートにあるんだと思います。
パッと見た時に不要だったデザインは、着ると必要なデザインに変わりますね。
ついているからこそ出来ること、あるからこそ許されること。
そんなシャツ。

違う生地もあります。
カリカリのコットンメッシュ。

” renoma ” – GAO –
[Multi pocket shirt]
White : ¥72,600-(tax included)
Beige : ¥75,900-(tax included)
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河上 尚哉
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気付けばこんな時間でした
今日も朝から撮影するか〜!と思って準備をしていたところ、気付いたら22時でした。
ゴールデンウィークってすげえ。遊びに来てくださった皆さま、ありがとうございました。
明日もお待ちしてます。
そういえば、DUBINGのNIPPS TEEが入荷しました。
今回のプリントは黄色。
90sのHanesボディ。M/L/XXLの3サイズです。
なんでこんなに気に入っているんだろうかと不思議なくらい、僕らのお気に入りです。
それではまた。河上でした。
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