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イントゥザワイルド



「period(ピリオド)」は、日本語でいえば「終止符」という意味になるのでしょうか?

ブログの冒頭でいきなりピリオドを打とうとしていますが、これは新たな始まりを告げる言葉です。こんにちは、鶴田です。



英文を区切る記号には「ピリオド(.)」の他に「カンマ(,)」や「コロン(:)」や「セミコロン(;)」があります。そして、 句読点としてはピリオド > コロン > セミコロン >カンマといった順列で強くなるらしいのですが、日本語を操る僕らにとっては「句点(。)」と「読点(、)」の二つで十分だったりするので、「コロン(:)」や「セミコロン(;)」の用法についてはいまいちピンと来ないところがあります。

ちなみに「コロン(:)」は日本語の「それは」「つまり」「すなわち」にあたり、「セミコロン(;)」は時間・内容の流れで前後にある二つの文章を繋ぐ意味で、英語の「and/ but / so 」に近いニュアンスらしいです。



津村さんのPERIOD FEATURESから届いたチャーミングでワイルドなコート。すぐに店頭から姿を消してしまった昨年末のコートと同型ですが、素材を新たに再びMANHOLEにやってきてくれました。

あっさりとしたフォルム、太った襟型、太ったフラップ、角丸なポケット、丸くて大きいボタン。一見すると、おじいちゃんが普通に着ていそうな感じのコートに思えても、近づいてみれば迫力満点。それは荒っぽいジュートでワイルドに織られた表地のせいでしょうか?



一般的には織り傷だとか色ムラだとか言われてしまいそうな、スラブやネップを多く含む荒っぽい生地。黄みがかったベージュとグリーンが織りなすヘリンボーンは見渡す限りに広がる大草原をイメージしてしまう大らかさです。思わず「そんな小さなことはどうでもよくなってしまいそう」なほど、ワイルド。

冬の後に春がやってきて枯草の隙間から若葉が芽生え始めた季節なのか。夏が終わり深緑が黄色く色づき始めた瞬間なのか。いずれにしても、一つの言葉では言い表すことができない大らかさを感じることができるジュート製の生地です。

“ PERIOD FEATURES ”
[JUTE SOUTIEN COLLAR COAT]
¥114,400-(tax included)



ジュート製のコートは春夏物ですか?秋冬物ですか?何月まで着ることができますか?



実際に着てみると、重くも軽くもない。暖かくも寒くもない。ただ、ひとつだけ言えるのは「硬い」ということです。しかし、この硬さにもいつか終わりがやってきます。自然素材ですからね。そして、硬さが終わる頃には、違うものがまた始まるのです。



大らかな大草原の中、まるで「カンマ( , )」のように配されたジップ付き内ポケット。



僕はいま「カンマ(, )」朝日なのか夕陽なのか判別がつかない大らかな光の中でひとり佇んでいる「ピリオド(.)」
秋冬物だか春夏物だか判別がつかない上着「コロン(: )」ワイルドなコートを着て「ピリオド(.)」



しばらくの間そこに立ち尽くし「セミコロン(;)」僕は再び走り出す「カンマ(,) 」また別の光の方へ「ピリオド(.)」



冬が終わり春がやってくるということは、来年の冬がまた近づいてきているということ。季節は終わらないのです。人間が勝手に設定した区切りの概念よりもずっと長く、時間は続いていくのです。「ピリオド(.)」とは、ひとつの季節の終わりを断定的に告げるものではなく、曖昧なものたちの力を借りながら次のことを始めるための点に過ぎないのです。そのために、まず僕らは点を打つのです。大らかな光の中で。イントゥザワイルド。

いつまでも終わらないコート「コロン(:)」これは新たな始まりを告げる言葉です「ピリオド(.)」




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