素材の味
いきなり「美味しんぼ」にありそうなタイトルですみません。
最近ハマっている食べ物があります。お湯の中に料理酒と醤油をひと垂らし、ぐつぐつ沸騰させた鍋の中にささみ肉サイズにカットした鶏の胸肉を投入して15秒から20秒。火を止めて、鍋に蓋をして、7~8分そのまま放置。いわゆる低温調理のような感じで余熱を通します。
熱湯から上げられた鶏肉は、しっとりと仕上がります。厚さ5mmほどにスライスすると、場合によって中心部はうっすらと桜色。いままで、レンチンでささみ肉を調理することが多かったのですが、あのパサパサ感とは段違いの美味しさ。ほとんど素材の旨味そのままなので、これにかけるタレは「ハーブ塩+レモン+ブラックペッパー+オリーブオイル」でもいいし「ポン酢+柚子こしょう」でもいいし「醤油+ごま油+ニンニクチューブ+砂糖+酢+刻んだニラ」のニラだれでもいい。
今では、棒棒鶏やチキンライスにもこの低温調理ムネ肉を使っています。
素材そのままが美味しくなる処理法って、魅力的ですよね。
こんにちは、鶴田です。
PERIOD FEATURESから届いた、このシャツ。大判のタオルらしきものを大胆に裁断してあるのか、おかしな柄の取り方になっています。大ぶりなチェックの経線や緯線が裾や両脇、前合わせ、袖の内側の縫い目に配置されるように、用尺を決めているのでしょう。
そもそも、細かなダイヤ型ジャカードが全面に織り込まれたテキスタイルに、もはやチェックだかストライプだか分からないほどのリピート幅で乗せられた虹色の(そしてスミクロの)直線たち。複雑なテキスタイルデザインには余計な味付けを施さず、ごくプレーンなシャツ型に仕上げている点に、清々しい潔さを感じます。
インドの魅力的なテキスタイルの扱い方を誰よりも知っているブランドらしい、デザイン。かといって何にもしないわけではなく、パターン取りの段階で一工夫、素材の味がそのまま表に出るように下ごしらえの段階で仕事がしてあります。
こうなると、もはやコーディネートなんてどうでもいい。
低温調理した胸肉はシンプルな味付けでも十分イケるように、素材の特性を活かしたインドファブリックのシャツ。夏のコーディネートに潔くサラッと、おひとついかがでしょうか?
え?僕だったらコーディネートどうする、って?そうですね、僕だったらこのシャツには「ラー油+豆鼓醤+甜面醤」を混ぜた甘辛ダレを合わせて頂くと思います。
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鶴田 啓
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