これも、コルクじゃ~ん。
タイトルを見てお気づきの方も多いはず。春が始まる頃に、河上が書いていたブログを思い出した人もいるでしょうか?
そりゃそうですよね、洋服屋のブログで「コルク」の話なんて、他にすることないんだから。するとしたら、靴屋くらいかな…。
ということで、今日はコルク素材の洋服を再び紹介します。こんにちは、鶴田です。

コルクじゃん。
コルクは自立するのです。ワインの栓も自立しますよね。だから、このショーツも自立するのです。タグにある商品名も「Cork Shorts」。頭に「ザ・」を付けたくなるくらいの、コルクショーツです。

自立する(ほど硬い)洋服は世の中に数あれど、コルクでできた洋服なんて、そうは無い。そういった意味でも、このショーツは自立しています。「男っぽい」とか「経年変化」とか「昔のワークウェア」とか、そういった「硬さ自慢」の上に立脚しているわけではない。ただ、単純に「僕は自立したコルクです」という顔をしているし、実際にコルクでできている。

コルク地の内側にはコットンのヘリンボーンで裏地が当ててあります。ちなみに品質表示タグを見ると、表地の表記は「分類外繊維(コルク)50% ポリエステル50%」とあります。「ポリエステル 50%」はコルクの下地になっているシート状の土台の部分ですかね。まぁ、いいや。とりあえずこのショーツ、見た目はコルクです。
そして「分類外繊維(コルク)」という表記にも、ますますの自立を感じてしまいます。凄くないですか?「分類外」という「分類」ですよ。昔は「指定外繊維」と表記してあったジャンルですね。「分類外繊維」の世界においてコルクのライバルは「和紙」です。ただ、実際には「和紙製の方が全然あるよ」と言い切ってしまえるくらい、コルクの洋服なんてこの世にはほとんど存在しない「キング・オブ・分類外」。

コルクショーツを穿いたゆうと。この人も、なんとなく「分類外繊維(ゆうと)」って感じですね。

イタリア製のドレスシャツにハイゲージのロングソックス、白いAF1、そして分類外のコルクショーツ。

気持ちいいほど、分類外ですね。

謎のアワードジャケットや、エナメルスリッポンを合わせても気持ちいいですね。
ふと、部分的にマイケル・ジャクソンを感じるのは僕だけでしょうか?

でも、ショーツはコルクじゃ~ん。

コルクは自立するのです。ワインの栓も自立しますよね。だから、このショーツも自立するのです。コーディネートの中においても。

このコルクショーツには「スエード」や「ツイード」や「メッシュ」や「麻」とは違って、「〇〇な素材とよく合いますよ」「△△テイストですよ」的な初期設定が無い。というか服地としての「コルク」には相性もへったくれもない。どんな素材と合わせても、どっちみち「分類外」なコーディネートに落としてくれるショーツ。

とはいえ、素材の相性について何一つレコメンドしないのは、洋服屋として無責任でしょうか…。それでは、個人的に「このコルクショーツと合わせたら楽しいな」と思う素材/アイテムが幾つか思い当たるので、それを最後に列挙して本ブログを締めたいと思います。
・ウールのタンクトップ
・シルクシャツ
・エキゾチックレザーのサンダル
・画鋲
・レーズンバター
・ビーフジャーキー
・サントリー山崎10年
・マディ・ウォーターズ
・村上春樹
・吉高由里子
結局、何と合わせてもコルクは自立するのです。何物とも関係ないもんね。だからこそ、楽しそう。イエイ。
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鶴田 啓
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