夏なんです、靴なんです
夏のMANHOLEと言えば…何を思い浮かべますか?
答えは単純明快、エキゾチックレザーのFG332。
ダブルモンクのオープントゥサンダルという今となっては見慣れたスタイルも、このサンダルが登場するまではこの世に存在しなかった(はず)。初めて見たのは僕の前職時代、あれは10年以上前?それより前にリリースされていたFG166ことグルカサンダルを見た時は、妙に納得してしまうクラシックスタイルに感じたけれど、このFG332を見た時には、正直「なんじゃ、こりゃあ?」と思ったのを覚えています。
こんにちは、鶴田です。
だって、そうでしょ?レザーシューズの中でもひときわ貴族趣味の強い(と僕は思っていた)「ダブルモンクストラップ」という特濃スタイルが、レザーサンダルになっちゃったんだから。代理店の社長は「これ、めちゃめちゃ良いだろ」と当時から猛プッシュしていたけれど、僕がFG332を受け入れて、自分で購入するまでには数年かかった気がします。
そして、そんなキワモノ扱いだったFG332を「あ、なんだ。履いてしまえば何てことないじゃん」という日常使いのレザーサンダルとして認知させたのが、オープン当初のMANHOLE、つまり河上と中台だと僕は思っています。あれから5年。

FG332の大げさなアッパーデザインに「色とりどり」ならぬ「革質とりどり」のエキゾチックレザーを乗せれば、そりゃ大げさになるはずなんですが、(河上がよく言うように)この組み合わせには不思議とビブラムソールがよく似合う。似合うというか、全体のバランスがちょうどよくなる。6~7年前に僕が初めて購入したFG332も「ネイビーリザードのアッパー&ビブラムソール」という仕様だったので、個人的にもMANHOLEの感覚には完全にアグリー。派手さ・エグさを通り越し、一周回って可愛くみえるんですよね。この組み合わせ。
ってことで、今日紹介するのはもちろんF.LLI GiacomettiのFG332。その中でもエキゾチックレザー界のキング・オブ・キング、クロコダイルとアリゲーターです。クロコダイルがキングなら、パイソンはクイーンって感じですかね。
ともかく、クロコダイルが何故キングなのかと言うと、それは勿論「高級素材」だから。「革の宝石」なんて呼ばれ方をするようで、食べ物で言うところの「海の宝石」=キャビアに近いですね。「キング」とか「宝石」だなんて、私も呼ばれてみたいものですわ。
ていうかね、その「王様」とか「宝石」に「実用的なゴム底」をくっ付けてしまえるのが、FG332の良いところ。一気に普段使い感が出るし、実際に履きやすい。庶民的な王様ですねー、値段は置いといて。

とか言いながら、まくらで繋いで、FG332についてどんなブログを書けばいいのか考え中の鶴田。だって、そうでしょ。この靴の良さはもう既にみんなが知ってるんだから。





どの角度から見てもカッコいい。
てことは、どの角度から書いてもカッコよさは変わらないんでしょうけど…。まぁ、でもブログはサービスみたいなもの。ちょっとでも楽しんで欲しいから、そのために書いてるようなもので。

ALLIGATORE NERO ¥195,800-(tax included)
COCCODRILLO NILOTICUS GOLD¥190,300-(tax included)
ちなみに同じワニ革でもFG332の種類は2つ。
黒のアリゲーター、茶色のクロコダイル。
クロコダイルに穿孔があるのに対し、アリゲーターには穿孔がない。
これは単なる素材の特性なので、上下関係は別にありません。


そこまでじっくりと見比べることもないと思いますが、よく見るとたしかにありますね、クロコダイルには穿孔(せんこう=ウロコにある小さな穴、感覚器官らしい)が。近くでよーーーく見ると、ですけどね。

クロコダイルのFG332を履いて、アリゲーターのFG332をじっと見つめています。とは言え、河上をはじめとするMANHOLEメンバーに靴オタクは一人もいない。部分的なカッコよさやクオリティの高さは勿論チェックするけれど、あくまでも全体で見たときの「感じ」を大切にしています。

短パン、ソックス、FG332。

こんな「感じ」も可愛いですね。

ときには目の前でじっくりと眺めることがあるとしても、結局、履くときは足元なんです。靴の位置は。Tシャツ+ジーンズ姿でなんとなく履くだけで十分なんです。

近くで見てもカッコいいから、遠くで見てもカッコいい。遠くで見てもカッコいいから、近くで見てもカッコいい。
顔の前まで近づけてじっくりと見てもカッコいいから、実際に履いている足元で見てもカッコいい。

ワニ革って、そういうものかもしれません。王様ですからね。玉座から下りて、民衆の前に現れたときも圧倒的に王様の存在感を放っているからこその王様なのでしょう。
靴は棚に乗せて高いところに飾っておくようなものではない。河上をはじめとするMANHOLEメンバーに靴オタクは一人もいないからこそ、(エキゾチックレザーの王様である)クロコダイルやアリゲーターと(高機能な)ビブラムソールの組み合わせが好きなんだと思う。いくら宝石だからといって、キャビアを食べずに引き出しにしまっている人はいないでしょう?どちらかというとリゾートのラグジュアリースタイルで語られることの多かったワニ革のサンダルですが、ビブラムソールを搭載することで俄然、都会的になる。水辺や沼地に生息するアリゲーターやクロコダイルを、陸地に、というか都会に引っ張り出してきた。そういった意味で、MANHOLEの夏の風物詩は「エキゾチックレザーとビブラムソールを掛け合わせたF.LLI GiacomettiのFG332」なんです。売れてるからとか別注だからとかそういった意味ではなく、スタンスの問題なんです。
飾りじゃないんです、靴は。街で履いてこその、靴なんです。
MANHOLE NEW ONLINE STORE
MANHOLE official instagram
鶴田 啓
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892