何かが出ている
何かが出ている人って、魅力的ですよね。
こんにちは、鶴田です。
それを「色気」とか「オーラ」とか、そういった言葉で断定するにはまだ早い。
だって、そうでしょ?それが何なのか、イマイチ分からないから「何か」なんです。いや、勿論、分かるんですよ。袖口から出ているのが「フリル」だってことくらいは。
何かが出ている人って、魅力的ですよね。それは異性から見ても同性から見ても同じこと。
何かが出ている、そのほんの一例が「フリル」ってことだと思います。つまり「フリル」から何かが出ているわけではなく、何かが出ている男から出ている何かのうちのひとつが「フリル」に過ぎない、ってこと。
Bourrienne Paris X (ブリエンヌ パリ ディス)は、ホテル経営者Charles Beigbeder(シャルル・ベグベデ)とデザイナーCecile Faucheur(セシル・フォシュー)が「完璧なシャツ」に特化して2017年に立ち上げたブランド。創業当初、パリにあるお店では白いシャツだけを取り扱っていた(らしい)。
白いシャツ。メンズの基本的なワードローブの中で、これほど男の自信が試される洋服はないだろう。Tシャツのように、クールな/面白い/可愛い何かしらのプリントが施されているわけでない。スーツやジャケットのように、自分の体を実際よりも大きく強そうに偉そうに構築してくれるわけでもない。古くは下着として、人間にとって最も身近だった衣類。着る人のパーソナリティがそのまま反映される洋服。
Bourrienne Paris XのフリルシャツをMANHOLEが仕入れた経緯について、少し前のブログで河上は次のように書いている。
「Godard haberdashery 笹子さんからMANHOLEへ、フリルシャツのお裾分け。僕がこのシャツを買ったのは確か2022年の秋頃だった気がします。このフリルシャツを手にした時、僕はワクワクしました。だからこそ。その『ワクワクさせてくれたもの』を真っ直ぐにお店に並べられることが、とても嬉しい」
まるで白シャツのように潔い言葉。マーケティングでもセールスでも流行りでもなく、自分の気持ちに素直であること。これほど男の自信が試される瞬間はないだろう。
袖口から(首元から)フリルがはみ出ていてもいなくても、何かが出ている。一枚で羽織るように着ても、男の自信は変わらない。自信とは「ある」ものでも「ない」ものでもなく、持つと決めるものだ。「Bourrienne Paris Xのフリルシャツを着る」と決めた瞬間から、その人からはもう「何かが出ている」。
袖口からロマンチックテイストが出ている。オーラが出ている。ムードが出ている。色気が出ている。何かが出ている。
自信が溢れ出ている。
ビクトリアンスタイルのようなロマン主義のフリルシャツに対しても、CLASSのようなアヴァンギャルドデザインに対しても、MANHOLEは以前から同じことを変わらず言い続けてきた。自信をもって着るだけだ、と。
全身をロマンチックなテイストでまとめる必要なんてない。普段、自分が自信をもって着ている洋服にフリルをそっと添えてあげるだけでいい。フリースでもいい。レザーでもいい。デニムでもいい。トラックパンツでもいい。ショーツでもいい。自信そのものにフリルをそっと添えてあげるだけでいい。その自信が形を変えて姿を変えて、着る人の袖口から溢れ出す。
元々、女性用のモデルだった「BOUDOIR」を男性向けにサイズアップし、更に素材を乗せ換えたこのシャツ。白いリネンと黒いブロード。粗さとキメ細やかさ。そんな出自故か、このシャツに性差はない。ウイメンズアイテムを男性が着るわけでもなく、メンズサイズを女性が着るわけでもなく、着る人がいつも通りの自信をもってこのシャツに袖を通してくれれば、それでいい。
「完璧なシャツ」に特化したブランド・Bourrienne Paris X (ブリエンヌ パリ ディス)。一見すると、シャツ本体はごくあっさりとした作りのスタンドカラーシャツ。堂々としていて、ある意味では実にフランスらしい。そこにフリルがそっと添えてあるだけ。僕らが彼らから受け取るのは「フリル」ではない。「シャツ」でもない。自信だと思う。堂々と、自分らしく着こなしてほしい。それさえ出来れば、あとはフリルの方から勝手に袖口で揺れてくれる。まるで、着る人の揺るぎなさを証明するかのように。
何かが出ている人って、やっぱり魅力的ですよね。
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