こじつけのパンツ
CLASSのパンツ:CCEA03UNI A。
この時点で違和感。高級生地のシリアスなトラウザーズのサイドシームがコミカルにほつれているとかではなく、もっと全体的な部分。
DORMEIUL社の11ozの英国製ウール生地。裾幅17cmのテーパードパンツ。
右半分はグレンチェック、左半分はハウンドトゥース。
柄の大きさがほとんど変わらないせいか、違和感はあるけど言われないとしばらくわからないかも。
例のごとく半年前のオーダー内容なんてすっかり忘れているので、届いてから「これ、左右で柄が違うんだ〜」と、新鮮な気持ちになりました。忘れていて良かった〜。自由にこじつけられる。
さて、そんなCCEA03UNI A。
真ん中で切り替えたチェックパンツです。更に柄が細かいので遠目から見ればグレー。
まずは白黒の、及びグレーのパンツとして穿いてみてください。
CLASSがたまにリリースする左右切り替えパンツと言ってしまえばそれはそうなんだけど、このパンツから連想されるのは日差しが燦々と降り注ぐアメリカ西海岸ではなくどんよりとした曇り空のイギリス:ロンドン。
まあ、柄がイギリス由来だし生地もイギリス製だしサイドシームがほつれているとはいえトラウザーズ工場で作られたパンツだからそれはそうなんだけど、トミー・ナッターとアレキサンダー・マックイーン。1969年にオープンしたnutters of savilerow、1969年に生まれたアレキサンダー・マックイーン。というのはただのこじつけですね。個人的な印象の話です。
ハウンドトゥースの前かけ、グレンチェックの肩ツンツンジャケットを合わせれば、三つ揃いのスーツ。
なんだけど、これはこじつけなので3つ合わせて着てみたところで決して「三つ揃いのスーツを着ているな」と感じる人がいないように。
グレーのパンツとしてネイビージャケットと合わせても、全く社内外で人と会うための洋服に見えないように。
チェックの裾幅17cmのテーパードパンツとして、デニムジャケットにコインローファーのようなオーセンティックな物と合わせてもトラッド感が出ないように。
ツンツンした肩山がロープドショルダーでもパゴダショルダーでもコンケーブショルダーでもトミー・ナッターでもピエール・カルダンでもアレキサンダー・マックイーンでもないけれど、脳裏によぎるくらいにはその要素を感じるように。
個人の印象を自信を持って自由にこじつけてみてください。
なんせこのパンツは「グレンチェックのジャケット、ハウンドトゥースの前かけ」にこじつけるように左右でそれぞれの生地を使ったこじつけの組下パンツです。というのもこじつけ。洋服に対するコメントは全部こじつけで後付け。それで良い。
同じ形の生地違いもあります。
チェックと同じくDORMEIUL社の英国製、11ozのウール生地。
こっちは左右ともに同じ生地で同じ柄のストライプ。
で、ストライプの生地でテーラードジャケットの用意はありません。
やっぱり、このチェックのパンツが左右違う生地で分かれているのは必然。というダメ押しのこじつけ。
今日のこじつけおしまい。
MANHOLE NEW ONLINE STORE
MANHOLE official instagram
河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892