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めちゃくちゃアメリカ



白の起毛革、レンガソール。
かつてのアイビーリーガー御用達、アメリカのトラディショナルシューズですね。
その背景含めて「良いな」と思ったことが一度もなかった靴。
というのもなんていうか、白い革は爽やかだし、レンガソールは決してかっこいいものではないし、アメリカへの憧れがないと履いちゃいけない靴な気がしていたんですが、白い靴を並べ続けて「そろそろ良いのかも」と思ったので仕入れてみました。かつて良いとされていたもの、きっとその良さに確固たる理由があるはずです。
というわけで、F.LLI Giacomettiのホワイトバックス。

いつもの白鞣しの銀付きホーススエード、サドル部分はその裏面。同色同革のコンビシューズ。
元々軽い革ですが、軽いレンガソールが付くことでより軽い靴のように感じます。
グッドイヤーの靴とは思えないくらい、軽い。
で、内羽根でも外羽根でもなくサドルタイプ、懐かしのMENTA木型。
中台が良く履いていた、今でもたまに履いているサドルシューズの色違いですね。
あれはヌバックでVibramソールだからずっしりした重量を感じる。
重い/軽いはどうでもいいけれど、比較すると重い/軽い。

そんなF.LLI Giacomettiのホワイトバックス。
めちゃくちゃアメリカなんだけど、全然アメリカじゃない。
アメリカへの憧れがなくても履けるホワイトバックスです。



身の回りにあるものは(発祥はどうあれ)アメリカを経由したものばかり。アメリカは確かにかっこいい。なんかすでに遺伝子にそう組み込まれている気すらします。実際に今、現存するもののオリジナルはアメリカ物が多いですね。
アメリカに憧れたイギリス。アメリカに憧れたフランス。アメリカに憧れたイタリア。
というか、世界中に滞在するアメリカ人に向けた服とか、アメリカに滞在するそれぞれの国の人に向けた服とかが理由なんでしょうか。
日常的に「とりあえず今日はこれでいいかな」みたいに選べる洋服って大体アメリカ。
古着なんて特にアメリカ。
というわけで、意識しても意識しなくても自然とアメリカのものを合わせてしまい結果的に大体アメリカ。そんな大味のエンターテイメントに繊細さや奥行きを見出したり、付け足したり出来るのが我々日本人の良いところなのではないでしょうか。洋服は異文化ですが、異文化だからこそ想像を巡らせることができる。調べることができる。こじつけることができる。それは、憧れを憧れで終わらせないとても強い力です。
自然にアメリカの物を合わせたとしても、アメリカなんだけどアメリカにならない靴。
加えて、決して日本の靴じゃない、舶来品としてのロマンを持ちあわせている部分もF.LLI Giacomettiの良いところだな、と改めて感じる靴。

“F.LLI Giacometti” -FG530- [WHITEBUCKS SADDLE OXFORD SHOES]
Forma:MENTA SC,GOODYEAR,BRICK SOLE
¥115,500-(tax included)



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河上 尚哉

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