地味だけど
10代の頃から適当な趣味として適当にやっていた海釣りをもうちょっと楽しんでみようかな、と思い立ち、最近定期的に夜釣りに出掛けています。(今のところ)アジとかメバルとかカサゴに遊んでもらう程度のライトで地味な感じですが、普段明るい場所でお客さんがいてもいなくても売り場に張り付いている僕からすると、真っ暗で静かな場所をワクワクしながら過ごすっていうのは当たり前のように違う時間が過ごせます。

この写真は先週、僕の釣りの師匠である20歳のトーヨー君が撮っていた星空。
今見るとディスプレイの埃にしか見えないけど、綺麗でした。
派手な光に塗りつぶされて見えない星も、場所を変えればちゃんと光っている。
というのは、今日のブログに繋げるためのこじつけですが、別に派手でパワフルなものを着こなすだけが楽しさではない、というのは常に思っています。今、自分がどこにいるか。




CLASSの中綿入り三つボタンジャケット:CCEA04UNI A。
形としては以前発売したこれの形に近いんですかね。
今回は綿100%の遠州木綿、の黒。
マットな黒に散りばめられる色とりどりのネップ糸。
で、ポリエステルの中綿入り。ライニングもコットン。
全体的に乾いたタッチのパフィージャケット、という地味に見かけないバランス。
腰のパッチポケットはやや後身ごろ寄りについています。
ので、腕を下げるとポケットがついていないように見えますね、地味に。
さて、地味地味繰り返している通り展示会で見たときは「地味だな」と思いました。
が、なんか気になるのでお店に並べることにしました。展示会とお店は違う場所。


で、半年後売り場に届いた時に改めて見たら、このジャケットは半年前ほど地味に見えなくなりました。やっぱり時間と場所が大事ですね。
そもそも黒の木綿のジャケットというだけで不思議な質感だし、ポケットの位置が変わるだけでジャケットという物自体の印象は変わりますね。
同じくマットでジャケットの中で沈んでいるカラーネップはウールの黒、スエードの黒など、違う黒を合わせると光って見える。し、自分が好きだったら別にみんなに光って見える必要なんてありません。
洋服の形の違いなんてほとんどない今、繊細な違いを繊細な違いとして、どう楽しめるか。




と、そんな小難しいことを考える必要がないくらい、形はばさっと羽織りやすい。
中綿入りのパフィージャケット。テーラードジャケットらしいコーディネートは潔く他の物に任せて、テーラードらしいテーラードでは出来ないかる〜いノリの着こなしも楽しんでみて下さい。
よく考えても楽しい、よく考えなくても楽しい。見方を変えれば派手で大胆、見方を変えれば地味で繊細。僕が思う、実にCLASSらしい洋服。

Size:2 Color:BLACK
¥140,800-(tax included)
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河上 尚哉
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