2024/07



何かが出ている人って、魅力的ですよね。

こんにちは、鶴田です。



それを「色気」とか「オーラ」とか、そういった言葉で断定するにはまだ早い。

だって、そうでしょ?それが何なのか、イマイチ分からないから「何か」なんです。いや、勿論、分かるんですよ。袖口から出ているのが「フリル」だってことくらいは。



何かが出ている人って、魅力的ですよね。それは異性から見ても同性から見ても同じこと。



何かが出ている、そのほんの一例が「フリル」ってことだと思います。つまり「フリル」から何かが出ているわけではなく、何かが出ている男から出ている何かのうちのひとつが「フリル」に過ぎない、ってこと。



Bourrienne Paris X (ブリエンヌ パリ ディス)は、ホテル経営者Charles Beigbeder(シャルル・ベグベデ)とデザイナーCecile Faucheur(セシル・フォシュー)が「完璧なシャツ」に特化して2017年に立ち上げたブランド。創業当初、パリにあるお店では白いシャツだけを取り扱っていた(らしい)。

白いシャツ。メンズの基本的なワードローブの中で、これほど男の自信が試される洋服はないだろう。Tシャツのように、クールな/面白い/可愛い何かしらのプリントが施されているわけでない。スーツやジャケットのように、自分の体を実際よりも大きく強そうに偉そうに構築してくれるわけでもない。古くは下着として、人間にとって最も身近だった衣類。着る人のパーソナリティがそのまま反映される洋服。

Bourrienne Paris XのフリルシャツをMANHOLEが仕入れた経緯について、少し前のブログで河上は次のように書いている。

「Godard haberdashery 笹子さんからMANHOLEへ、フリルシャツのお裾分け。僕がこのシャツを買ったのは確か2022年の秋頃だった気がします。このフリルシャツを手にした時、僕はワクワクしました。だからこそ。その『ワクワクさせてくれたもの』を真っ直ぐにお店に並べられることが、とても嬉しい」

まるで白シャツのように潔い言葉。マーケティングでもセールスでも流行りでもなく、自分の気持ちに素直であること。これほど男の自信が試される瞬間はないだろう。



袖口から(首元から)フリルがはみ出ていてもいなくても、何かが出ている。一枚で羽織るように着ても、男の自信は変わらない。自信とは「ある」ものでも「ない」ものでもなく、持つと決めるものだ。「Bourrienne Paris Xのフリルシャツを着る」と決めた瞬間から、その人からはもう「何かが出ている」。



袖口からロマンチックテイストが出ている。オーラが出ている。ムードが出ている。色気が出ている。何かが出ている。

自信が溢れ出ている。



ビクトリアンスタイルのようなロマン主義のフリルシャツに対しても、CLASSのようなアヴァンギャルドデザインに対しても、MANHOLEは以前から同じことを変わらず言い続けてきた。自信をもって着るだけだ、と。

全身をロマンチックなテイストでまとめる必要なんてない。普段、自分が自信をもって着ている洋服にフリルをそっと添えてあげるだけでいい。フリースでもいい。レザーでもいい。デニムでもいい。トラックパンツでもいい。ショーツでもいい。自信そのものにフリルをそっと添えてあげるだけでいい。その自信が形を変えて姿を変えて、着る人の袖口から溢れ出す。

“ Bourrienne Paris X ”- GODARD BOUDOIR –
Color:WHITE/BLACK Size:36/40
¥79,200- (tax included)



元々、女性用のモデルだった「BOUDOIR」を男性向けにサイズアップし、更に素材を乗せ換えたこのシャツ。白いリネンと黒いブロード。粗さとキメ細やかさ。そんな出自故か、このシャツに性差はない。ウイメンズアイテムを男性が着るわけでもなく、メンズサイズを女性が着るわけでもなく、着る人がいつも通りの自信をもってこのシャツに袖を通してくれれば、それでいい。

「完璧なシャツ」に特化したブランド・Bourrienne Paris X (ブリエンヌ パリ ディス)。一見すると、シャツ本体はごくあっさりとした作りのスタンドカラーシャツ。堂々としていて、ある意味では実にフランスらしい。そこにフリルがそっと添えてあるだけ。僕らが彼らから受け取るのは「フリル」ではない。「シャツ」でもない。自信だと思う。堂々と、自分らしく着こなしてほしい。それさえ出来れば、あとはフリルの方から勝手に袖口で揺れてくれる。まるで、着る人の揺るぎなさを証明するかのように。

何かが出ている人って、やっぱり魅力的ですよね。




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鶴田 啓

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たら〜ん(全長93cm)


Let it loose!
というわけで、CLASSより、ルーズソックスです。
みなさんお待ちかねですね。

made in Spain、COTTON 100% です。

ルーズソックス。
どんな視点で紹介したら良いんでしょうか。

当時、というかルーズソックス全盛の頃を知っていれば、「まわる〜まわる〜時代は〜」とかなんとか言えないこともないですが、
知りません。
そもそも、「時代も流行も、廻るからね。」みたいなのも、飽きました。別にもう廻ってようが驚きませんよね。あえて言うなら、平面的な円をグルグル回っているのではなく、螺旋階段みたいな感じに上がっていっていればいいな、と思います。時には下がっても良いのかも知れません。
そんなスカした視点は一旦やめて、知らないなりに、当時登山用のゲキ長ブーツソックスをくしゃくしゃに溜めて履き始めた人たちの気持ちを想像してみましょうか。

「登山用に太ももの辺りまでカバーできるソックス。しかし東京にそんな仕様は不要。機能への反抗、下げちゃえ。くしゃくしゃ!」

いや、シリアスすぎ。スカしちゃいました。

「え、やば、この靴下なが!くしゃくしゃ。かわいい!あ、かわいい!」

ストレート。これが良いですよね。きっと、どこかの誰かがこうであったはず。

もちろん全部ぼくの勝手な想像ですが、実際に今、
「ルーズソックスってかわいいなあ」と思っています。


白、グレー、黒の3色展開。
加えて、リブと網編みの2種類。
3色と、2種類。つまり6パターンあると言うことです。大事なので繰り返しました。

まあ、ルーズに行きましょう!

グレーのリブ

ルーズソックス、かわいいです
という漠然とした気持ちが、そのままみなさんにもフワフワと漂って伝わるかな〜と能天気でいましたが、
ちょっとソワソワしてきたので、なんでかわいいと思っているのか自問してみます。
・・・
本当にあくまで個人的な好みですが、
重心が下にある、というのが好きなのかも知れません。落ち着く気がします。
ガンダムより、サザビーが好きです。ジオングとか。ジオングは浮いてるか。

グレー、OUT

黒の網編み、IN

ちなみにこの編みは、どこかの民族の伝統的衣装のものと聞きました。
思い出しました、スペインのサラゴサでした。
かわいい柄です。2種類、迷っちゃいますね。

なかなか見ないバランス
フワフワですが、風通しが良さそう

割とフツーな格好にルーズソックス
これもひとつの解かも知れませんね
螺旋階段、昇ってきた感じもします

白の、網編み

うん、やっぱり白は気持ちイイです。

白くてカッコいいマウンテンブーツを‥
と今気づきましたが、登山用に再会しましたね。ミーツ・アゲイン。

螺旋階段、たまには降りてもいいかもというのはあながち間違いないみたいですね。
久々会ったら、お互いパワーアップしちゃって、全く新鮮な気持ちになる。
そんな瞬間って、最高ですよね。



いやあ、ルーズソックス、単純に楽しそうですね。

最後にはなりましたが、考えてもみてください。靴下です。素足にスッと履くだけで、こんなに楽しそう。
この靴下ならどんな靴を履こうかなあ、なんて考えるのも、もちろん楽しいし、醍醐味でもあると思うんですが、
別に、とりあえずいつものフツーなスニーカーだってかわいいはずです。ゆるーく行きましょう。

みなさんのルーズソックス螺旋階段、スタート。

” CLASS ”
– CCES21UNI A – (RIB)
¥15,400- (tax included)


– CCES22UNI B - (AMIAMI)
¥15,400- (tax included)



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吉田 悠人

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普通を重ねて



CLASSの秋冬分到着。
灼熱のタイミングでのデリバリーですが、例えば、こんなフェイクレイヤードのカットソーなんて普通にいかがでしょうか。



首元2重、袖2重、身頃は1枚のフェイクレイヤードカットソー:CCEA17UNI A。
生地はこの深Vネックカットソーと同じROYAL ORGANIC COMPACT JERSEY。
下は袖シングルステッチ、上は袖ダブルステッチ、裾はシングルステッチ。
変わったデザインにも見えますが、時代によって変化する「普通」を普通に重ねたTシャツです。



黒は黒、白は白。同じ生地で同じ色、異なる天幅、異なる袖丈の組み合わせ。
「こういう風に重ねたいな」と思っても、普通に実現しませんね。
静かだけど、これはわざわざデザインしなければ存在しない洋服。
思えば、CLASSの作るカットソーはずっとそうです。
時代によって変わる普通、時代によって変わる良さを、時代に応じてデザインしています。

その内容や作り方は実にマニアックだけど、マニアックな部分は出来上がる時点で完結。
その証拠に、この「普通を重ねたTシャツ」は別にマニアじゃなくても当たり前のように。
目で、肌で、洋服との組み合わせで、普通に楽しめる。




ちなみに長袖もあります。
今の時期は短パンに合わせてどうぞ。

“CLASS” -CCEA17UNI A-
Color:WHITE/BLACK Size:1/2/3
¥33,000-(tax included)





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河上 尚哉

〒107-0062
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FG562、ROSSA木型のスリッポン。
以前、赤い革やUTAH CALFで仕入れていました。
甲革はネイビーカーフ、底付けはハンドソーングッドイヤー。

以前紹介したトゥボラーレ製法のFG292や昨日のブレーク製法のFG616の丸コバと異なり、地面と垂直な爪付きのアウトソールが凛とした印象。
そういえば、木型や製法は違えど全て同じコインローファーです。同じブランドのコインローファーでも、色々ありますね。
ちなみにこれは同じROSSA木型ですが、踵に芯が入らないボロネーゼ製法の靴
同じ木型、同じような革でも作り方が違えば全然違う靴。



細いトゥ、内に入った小さな手縫いのモカラインは本来スーツと合わせる英国靴によく見られたスタイル。だそうですが、以前赤い革をのせた際に「この靴は真面目な革はもちろん合うけど、遊びの効いた革も合うんだな」と感じたので、今回はネイビーカーフをのせてみました。どことなく、女の子っぽいバランス。ブルーデニムに白い靴下、白いTシャツで十分ですね。

“F.LLI Giacometti” -FG562- [VIT.FREUDEMBERG]
Forma:ROSSA Color:BLU
¥113,300-(tax included)



黒でも茶色でもなくネイビー。黒でも茶色でもないからなんでもいける、というよりも「この格好には黒い靴だな」とか「この格好には茶色い靴だな」と、今まで自分の中でなんとなく決めていたバランスに合わせてみると、紺色の革靴の良さが楽しめるのではないでしょうか。


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河上 尚哉

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軽快にどうぞ



こんにちは。禅野です。
一気に夏模様ですね。河上さんに「今日は何を紹介しますか?」と聞いたところ「暑さに慣れるまで、しばらくの間はこの前入荷した靴を紹介しよ」と言ってました。
ついでに口頭で伝えるからそのまま書いておいて、と言われました。

先日紹介したFG618:モンクスリッポンと同じFUXIA木型、コインローファータイプのFG616。
装飾がより控えめなせいか。この靴はFG618よりもおじさんくさい印象が薄れますね。
いや、この靴はこの靴で違う意味でおじさんくさいか。違う種類のおじさん靴。

前も書きましたが、僕はおじさんくさいものが好きなのでおじさんくさいのにカッコイイこのFUXIAシリーズがかなり刺さっています。そういえば、おじさんくさいって一体なんなんですかね。

さて、FG616。薄くて平べったくて鼻っ面の長いコインローファー。
一見シャープな印象を覚えますが、全体的なラインは丸みを帯びた柔らかな表情。
この柔らかさを受けたのか「多分そのうち違う色の革でやるとは思うんだけど、この靴を最初に売り場に並べるとしたらこの革のこの色がいいなって思ったんだよな〜。なんとなく」と、河上さんがこの靴を眺めながら言っていました。



コインローファーですがアメリカ、というよりもヨーロッパな顔。
頑強さではなく繊細さを感じる茶靴です。
グッドイヤーでなくブレーク製法というのもこの木型の形に合っているんでしょう。

ブルーデニムなどは言うまでもなく。
インポート面の凛とした黒いスラックスとかもいいですね。
「絶対にこう」ではなく「なんとなく合うかな、って思って」くらいの態度がちょうど良くハマるのではないでしょうか。それは決して軽率なノリではなく、軽快なグルーヴです。

“F.LLI Giacometti” -FG616- [CHATEAUBRIAND]
Forma:FUXIA,BLAKE Color:T.DI MORO
¥105,600-(tax included)



というわけで、夏の間に革靴なんていかがでしょうか。
どれだけ軽装になれど、足元が変われば全体のバランスは変わります。
ちょうど良く、夏の訪れと共にスポッと履けるスリッポンタイプの靴が入荷しました。
玄関で靴紐を結ぶタイミングですら汗ばむ時期です。
スポッと履いて、玄関開けて、足取り軽く真夏の光に飛び込んでいきましょう。





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禅野 晃士

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