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普通の洋服


お久しぶりです。禅野です。
気がつけばもう2025年。月日が経つのは早いです。その月日の間で僕が気に入った洋服が一つ。
去年の秋に河上さんからオススメしてもらい、何だこれは?と思いながら試着、購入。
あの日以来、気に入って着続けている、SADEのプルオーバー : BL07。

昨日の悠人くんからナイスなパスを受け、ほぼ毎日着用している人間として生の声を交えつつ、今日はこの洋服について紹介します。
「暖かいですか?」と、よく聞かれます。暖かいです。風を通さないし着てるとポカポカします。
「この生地ってどうなるんですか?」と、よく聞かれます。どうにもなりません。変わりません。
「洗えるんですか?」と、よく聞かれます。ウェットスーツなので水には強いです。洗ったことはありません。さて、そういう現実的な問題は一度置いておいて、この洋服の楽しさを。



僕がひと目見て、触って、何だこれは?と抱いた感想は、洋服として身につけた姿を想像できない、この馴染みのない生地とその生地量によるもの。
ウエットスーツの生地と説明されて、確かに!と、少しだけBL07の正体に近づいた気がしましたが、実際に着るイメージは湧きませんでした。


イメージが湧かないままとりあえず着てみる。
体のラインに馴染まない平面的な首元、筒のような太いアームホール、不自然に余る身幅。
着ても何だこれは?のままだけど、楽しそうな洋服。すぐに気に入ってしまいました。

脇のジッパーを開くと、迫力が増しますね。
ポケットは裏、ちゃんとありますよ。ご安心ください。


シックな装い。ベロアに、タートルネックニットに、ウエットスーツ生地。
当たり前だけど、異素材での組み合わせが楽しめる。



何ともない古着のアノラックパーカーの上に。
MANHOLEの古着コーナーには、大きなサイズのものがたくさん並んでいますが、それらのほとんどの上から、難なく重ねることができます。
また、ある程度コーディネートの枠が決まっているスポーツ物でさえ、新たな顔を見せてくれるのが、BL07の楽しさでもあります。



身幅92cm、NICHOLAS DALEY のオーバーサイズレインコートの上からも重ねられます。
迫力のある、大判チェック柄の毛足の長いウール/モヘアに劣らない、、、劣らないというか、比べられないですね。本来一番上に羽織るはずのコートですらも包み込んでしまうBL07。やるかやらないかは別として、深いVネックから、サイドのジップから、そして裾から顔を出すモヘアコートの顔も面白い。

やっぱり馴染まない袖。



普通のデニムにサーマルTee、内羽根の黒靴。オーセンティックな洋服の組み合わせ。
というか、ウェットスーツってサーフィンをする人にとっては比較的オーセンティックなものなのでは。。。と考えると、オーセンティックな物同士、合うに決まっているのかもしれません。

多くの人にとって身近ではないウエットスーツ生地。身につけてみると楽しい。
サーフィンをやっていなくても、楽しい。
これって、僕はすごいことだと思うんです。

たまに登場する自転車は、僕の愛車。名古屋から東京に引っ越してくる際、引越し業者に忘れられたのは良い思い出です。


大きなアウターの上にすら重ねることの出来るBL07ですが、意外とコートの内側に着ることもできます。これはプルオーバータイプならではですね。


購入後、BL07を着用して街に出ると、高確率で「何それ?」と聞かれ、「ウエットスーツの生地だよ。」と自慢げに答えていましたが、今となっては自慢げに答えることもなくなりました。
僕の気持ちは、違和感だらけのBL07に既に馴染んでいるようです。
そう、違和感は最初だけ。着続けていると自分にとっては普通になる。

– SADE – ” BL07 “
Color:BLACK Size:2,3
¥79,200- (tax included)


BL07はウェットスーツに使われる素材の洋服。
ウェットスーツってもっとピタピタしていて、当たり前のように街中で着るものではありません。
そもそも(あえてわけるのであれば)「サーフ/スケート」という横乗りの装いのジャンルのはずなのに、その「サーフ/スケート」という横乗りのジャンルからも外れているものな気もします。そう、陸のウェットスーツにはジャンルがない。ファッションですらない。ですが、その「ファッションではないものをファッションにする」という、かつてのファッションの原風景的楽しさを2024年の今、改めて認識させてくれるのも、BL07/BL08の良いところなのではないでしょうか。

普通の格好が気分だな〜という方にも、是非トライしてみてほしい。
今抱いている違和感もどうせ普通に変わる。僕はMANHOLEというお店でそれを学びました。
既に普通になったものだけではなく、次第に普通になっていく過程を一緒に、楽しんでみませんか。



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