コントラスト

FRANK LEDERのFABRIC WASHED LINEN JACKET。
「白のリネンジャケット」といっても華麗なるギャツビー的エレガンスとは無縁。
アウグスト・ザンダー的、土と汗と生活を感じるドイツの庶民的な一枚。
裏地なし、袖は筒。押し出しの強い態度は皆無、どこか頼りなげにふわふわしている。
その割に白と黒、洋服そのものの色の組み合わせは強いコントラスト。
爽やかだけど全体の印象は爽やかすぎない色、頼りなげにふわふわしている様、これから訪れる日本の夏に頼れるかもしれない。

打ち合わせの深いスタンドカラー。
洗いがかった白のリネン。で、黒のビンテージボタンが7個、内かけで1個。

下りのついた襟元が非常に涼しげ、かつ抜けた印象。
ドレスシャツにニットタイの時点でリラックスはしていますが、この気の抜けた感じはドレスシャツにニットタイだけでは出せない。


で、このジャケット。
「深い打ち合わせのスタンドカラー」という構造上、右側に釦が寄ったアシンメトリーな形をしている。加えてフロント釦は7個もあるのでどこで釦を留めるか、あるいは留めないかで(インナーや肌、あるいはジャケット本体)との見え方が変わるのも面白い。




で、先日紹介したコート同様、気軽にどうぞ。
白いままの方が不自然、しわが入っている方が自然なジャケット。
白と黒の強いコントラストを彩るのは、何も着こなしやコーディネートなんていう点の部分ではなく、人の生活や背景といった全体感にあるということが100年前の写真によって証明されているように。

Color:WHITE Size:M
¥140,800-(tax included)
こういう目的のある(あった)であろう制服的、仕事着的な洋服を都会的な洋服と合わせて都会で着る。
それだけで組み合わせてそのままの場所に立つと作業着だけど、違うものと組み合わせて違う場所に立てばファッションに変わる。デニムやツナギ、軍服などが良い例でしょうか。
洋服と人間と背景のコントラスト。
で、僕らにとってヨーロッパの制服や作業着や仕事着なんて縁もゆかりもないので無責任に楽しめるというのも良い。改めて、我々日本人と洋服は相性が良いと思う。
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河上 尚哉
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