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FRANK LEDERのコートは格好いい

“FRANK LEDER” -Turf Spring/Summer 2013-


相変わらず、FRANK LEDERの作るコートは格好がいい。
MANHOLEで今シーズン仕入れたコートは4型。
4,5年前に登場した背面インパーテッドプリーツの大ぶりなステンカラーコートのチェック生地、と雰囲気あるグレーウールのロング丈チェスター、ワインレッドの縮絨ウールの膝丈ステンカラー。
そして今日紹介する腰丈のベルテッドコート。
FRANK LEDERのこの形のコートを初めて見たのは12年前。

FRANK LEDER” -Turf Spring/Summer 2013-
「芝生から競馬へ。ギャンブラーやジョッキー、馬主たちが登場し、彼らのイメージをコレクションに表現。ギャンブルから発する少し悪の男の世界も垣間見せつつ、ジョッキーのストイックさとの対比など。」


2013年の春夏コレクション。
確か生地は蝋引きかオイルドの透けるように薄いハリのあるコットンリネンだった、気がする。
雨風を防ぐために羽織る腰丈の軽いコート。
「かっこいいけど、着る時がわからない。秋冬ならわかるけど春夏だと蒸し暑いだけだろうな」という理由で手にとらなかった気がするけれど「芝生を背景にリネンのシャツタイの上から雨風を防げそうな腰丈の軽いベルテッドコートを着た男」というイメージは僕の頭の中に今も尚存在する。
FRANK LEDERの作るコートは格好がいい。物だけではなく、着た時のイメージも全て。

” FRANK LEDER ” – NAVY BLACK WOOL BELTED COAT –
Size : S/M
¥151,800- (tax included)


そして、2025年秋冬シーズン。
(ベルトのバックルは無くなったけど)当時の形そのままで秋冬生地で再登場。
背景は、東京で。





生地はウールでリネンの裏地。アーム裏地はアセテートなので腕通りするり。

これが2025年秋冬、FRANK LEDERの腰丈ベルテットコート。


・・・・・・12年前から河上さんの頭にあり続けてきたこのコートのイメージを、何かの間違いでしょうか、またぼくが受け取ってしまいました。こんにちは。
いつまでこのスタンスが許されるのか、一抹の不安を抱きながらも嘘はいけないので正直に申しますと、
ぼくの場合、「FRANK LEDERのコートは格好いい」ではなく、
「このコート格好いいな、FRANK LEDERだ」が正確な流れ。
(さいきんは流石にタグ見前に予想は湧きますがそんな細かいことは置いておきましょう)



冒頭に引用された2013年のコレクションテーマ、競馬場付近を地元とするぼくの心は湧き立ちます。刹那、ああ、あの競馬場はダートだった。どんなに天気が良くったって芝生を背景にあんな写真は撮れない。酔っぱらった赤顔そしてダミ声でときおり何か叫びらしきものを発する勇ましい彼らもぼくにとっては憧れの男たち、ギャンブラーには違いない。けれどもちょっと流石に今は違うかも、ということで方向転換。

せっかくなので脳内に再び [ 競馬 男 ] で検索をかけてみるとヒットするのは映画のシーン。意外と競馬場のシーンってあるんですよね。あれはドイツの映画じゃなかったけれど、季節は秋か冬だったからみんな何かを羽織っていた。主人公は貧しいからボロボロのスーツで寒そうにしていたけど、競馬場に集まるほかの男たちはだいたい格好いいコートを身に纏っていたはず。芝生の景色はないけれど、ぼくの頭の中にも漠然と「格好いいコートと男」のイメージはあるということですね。映画の主人公はたしか毛皮コートの貴婦人の鞄からお金を盗むわけですが、こちらはFRANK LEDERのコートの格好良さをお伝えできたらと思います。

裏地、2種の青、いいですね



このコートの格好よさ、それは輪郭だとぼくは思います。
ちょっとカッコつけ過ぎ?いやいや許してくださいよコートだし。それに、シルエットというのでは少しニュアンスが異なるのです。
たしか、むかし河上さんもFRANKのコートを外套と呼びたくなると書いていた(気がする)。小説を翻訳するときだって、「コート」とか「オーバー」とか「上着」とか、選択肢はいくつかある中で「外套」を選ぶ時には、なんらかのニュアンスが挟まれているはずだと思います。そしてそれらの意図を勝手に解釈させていただくと、それは文字通り「一番外側」だからだと思います。

とりあえず、コートっていうのはその人の姿を最終的にかたちづくるものなのです。
格好いい方がいいに決まってます。
え?まだぼやけている?
じゃあ、たとえば、肩とか。



「この人は内面がかっこいいから外側はキュートにしたらいいと思うの」
うるさい!ギャップ萌えなど言語道断!
うそです。そういうのもありますよね。ぼくはそういうのも好きです。でもそれはふわふわの何かを見たときとかに「可愛い」と言ってやってください。

そうか分かった、「輪郭」なんて言ったものだから、なんだかイメージがカタくなったのですね?
格好いいコートのもつある種の堅さは、格好いいコートならではの魅力だと思いますし、それが溢れる外側感だとも思います。
が、その輪郭はけっして固まっていません。
容易にゆらぎます。
どういうことか?

ぎゅ

ぎゅ

ぎゅ!


” ベルテット “コート、ですからね。
ウールをしなやかに、縛ってみてください。腰のあたりにナリを潜めていたベルトを、ふと思い出したとき、もしくは自然に「さむいな」くらいの時のときにぎゅっとしてみると、変わります。
柔らかな皺。

格好いいモノのこういう側面って、何だか反射的に惹かれます。

気づいたら、すごく長くなってしまいましたね。まあ、格好いいから、仕方ない。

・・・・・・

「お待たせ −」
「お~い」



出かけるときは、格好いいコートを羽織りたい。
それだけで、いいのではないでしょうか。



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